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とう てふ
短歌の質問です。 「~という」という意味で、 「とう」というのと「てふ」というのがあります。 これは、新表記と旧表記の違い、なのでしょうか? それとも全くの別物(意味が違う、等)ですか? よろしくお願いします。
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同じ意味です。 「といふ」→上代「とふ」→現代「とう」 「といふ」→中古「てふ」 という変化をしています。
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- kine-ore
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#3です。 >正式な文語文法なら、「てふ」です。 : そうとも言えないところがあります。 「と言ふ[toifu]」の連母韻[oi]の約語はいくつかあります。 (1)とふ[tofu;発音「トウ」]…母韻[i]を落として縮約 (2)ちふ[tifu;発音「チュウ」]…母韻[o]を落として縮約 (3)てふ[tefu;発音「チョウ」]…母韻[oi]を纏めて[e]に融合 これらの中で発音が「トウ」の(1)だけが現代仮名遣いの「とう」に当たると思われますが、はたしてそれを古事記や万葉時代の古典文法であるとして、それを現代仮名遣い「とう」で表記できるものでしょうか。 和歌における古典文法は平安時代が基本になるという観点からすれば、(3)の「てふ」の現代仮名遣いは「ちょう」となりますから、その短歌の新かな「とう」は(1)~(3)のどことも該当しないように思われます。 結局、わざわざ文語文法で詠む思いなら、そこはやはりその頃の時代に即した歴史的仮名遣いが馴染みやすいということではないでしょうか。
お礼
なるほど。 現代表記にするなら「ちょう」でいいわけですね。 結局、きわめて中途半端な「とう」ということになります。 勉強になりました。ありがとうございました。
- kine-ore
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まず、その短歌が平安期に範を垂れた文語文法の形式で詠われたものか、それとも現代的な口語文法のそれであるかが問われます。 もし、口語文法に即したものであれば「~という」を「とう」とは用いません。 文語文法でありながらも、表記は現代仮名遣いである場合には「とう」という書き方になります。 しかし、文語文法に則った表記は歴史的仮名遣いでなされることが一般的なので、その場合は「てふ」などと用いるでしょう。 「全くの別物(意味が違う、等)」という意味が、文語文法と口語文法の違いであればその通りであり、その文語文法上は同じでも、表記が本来の歴史的仮名遣いと現代仮名遣いの違いであってもそれはその通りなのですが、口語文法上での「とう」であった場合は間違いとされるでしょう。
お礼
ご回答をありがとうございました。 厳密に言えばそうですね。 高校生の短歌大会の記事で見かけたのが「とう」でした。 文語文法を現代表記で書いた、中途半端なのを使っていたのですね。 正式な文語文法なら、「てふ」です。
- fujic-1990
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同じ「といふ」という言葉から転じた、同じ意味の言葉です。 上代には「とふ」「ちふ」 中古には「てふ」 でした。が、注意してほしいのは、発音です。 ご存じかもしれませんが、「とふ」は、「とう」でいいのですが、「てふ」は「てう」とか「てふ」と発音しないでくださいね。 「てふ」は「ちょう」と発音します。「衣干すてふ」は「ころもほすちょう」になります。
お礼
「ちふ」もあったとは驚きました。 読み方は大丈夫ですよ~。 「てふてふ」はチョウチョ(ウ)ですからね。(^o^) ありがとうございました。
お礼
やはり、どちらも「~という」という意味でしたね。(^o^) しかし、上代と中古で変遷し(初めの2字と、終わりの2字との合体という変化ぶりとは!?)、新表記の変化も絡んだとは驚きです。 ありがとうございました。