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古文の品詞分解をお願いします。
以前に質問して、解決はしたのですが、また疑問になりました。枕草子 八月つごもりから、「なににかあらんして」において、「なに」は「どんなもの」、「あらん」は「あり」の未然形「ん」は「む」推量と考えました。「にか」「して」の品詞と意味は何でしょうか。ご教授お願い致します。
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確かに、一番難解なところで、的確な質問です。 古文を現代語に置き換えて解釈するときのコツがいくつかあります。 1は、「係り結び」は係助詞を抜き、結びを解いて、置き換えた現代文自体を強調する。 花こそ咲け→花咲く →花が咲く→花が咲いたわねえ。 2は、「疑問詞」に呼応する「か」「や」が文中に在る場合、それらをはぶいて、現代文では文末に「か」をつける いづこにかある→ どこにあるのか 3は、上記の助詞を抜いた結果、「に」と「あり」が並んだら、2つで「なり」と同じ、と解釈する(学校文法的には「に」は「なり」の連用形で、「あり」にかかる、となります。)。 花にこそあれ→花にあり→花なり →花である・花だ・花よ・花なのよ さて 「なににかあらんして」の「して」は手段を表す格助詞で、現代語の「で」に相当します。普通は体言(名詞など)を承けますが、ここでは「なににかあらん」という文を名詞化して承けています。この文の「か」を抜くと文末に「や」が入り、「なににあらんや」となり、さらに「なにならんや」となります。なりは断定の助動詞と言われますが、実際には名詞を動詞化する語尾として働きます。意味はゼロ。「ん」は推量の助動詞ですが、疑問詞が使われているので機械的に表れるだけ、なくても意味は通じます。そこで現代語では、助詞「で」で承けると、「何かで」となります。
お礼
大変丁寧な解説をありがとうございました。詳しいか説明でしっかり確認できました。また、よろしくお願いします。