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- 「old fogys」から「old fogeys」へのスペル変化について
- 若者世代が紙を使わない事務所を作り上げる時代の変化について
- 若者と年配者のコミュニケーションスタイルの違いについて
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以下のとおりお答えします。 fogyは「民間語源」(folk etymology) に発する語で、《fog「霧」+「性質、状態」を表す接尾辞-y》のようです。なお、前の語の語尾が特別な場合(yや黙音のe以外の母音)は接尾辞-yは-eyとなります。 ところで、なぜ、foggyとしなかったか。おそらく意味的に「霧」から離れたい心理が働いた結果、「異化」(dissimilation) が起こったのではないかと推測されます。民間語源ならではの造語法で、発音も違います。foggy〔フォギー〕:fogy〔フォウギー〕。 fogeyは、「異分析」(metanalysis) による造語のようです。つまり、fogyがすでに接尾辞-yをつけた語であることを知らずに、あるいは、それを無視して《fogy「時代遅れの人」+接尾辞-y = fogey》とした。こんな経緯の結果できた語である、とと推測されます。このような過程からくる造語を、「正しすぎ」(hypercorrection) と言います。なお、これにこだわって訳に反映させると「時代遅れ"的"な人」といった感じでしょうか。 以上のニュアンスを組み込みながら、全文を訳しておきます。 >Lyons: The paperless office will finally become a reality when the millennials take over from old fogys like me. They’ve grown up with digital photos, soft copy and smartphones. Paper is so old-school as far as they’re concerned. @2017年6月L6(4) ライオンズ:私のような時代遅れ族から、ミレニアル世代があとを継ぐころには、最終的にペーパーレス・オフィスが現実になるだろう。今やそれは、デジタル写真、ソフトコピー、およびスマートフォンに成長した。紙にこだわっている限りは、保守派ってことだ。 >Nissen: Yes, a bunch of blinkered old fogeys have got it into their heads that we young upstarts are losing the ability to communicate because we supposedly spend all our time on the Internet. We can’t be bothered to write proper English. So we exchange text messages full of emoticons and weird symbols made up cleverly arranged punctuation marks. To which I say, “lol.” @2015年5月L3(2) ニッセン:そう、視野の狭い時代遅れ的な人の一味の頭には、私達若い成り上がり者はすべての時間をインターネットに費やすと思われているのでコミュニケーション能力を失いつつある、という意識がこびりついているんです。適切な英語を書いて欲しいとぼやくことさえできない、と。ですから私達は、句読符号をうまい具合に組み合わせて作る顔文字や不可思議な記号でいっぱいのテキストメッセージを通信するのです。そして、その中に私は「笑。」などと描き込むのです。 >Kinkaid: And according to that scenario, we old fogies are “digital immigrants” who’ve learned to speak the same language as the natives but only with a heavy accent. And we’re probably doomed to never fully mastering the new digital technology. @ 2010年1月L21(2) キンケード:そしてそういうシナリオに従って、私達時代遅れの者どもは、重いアクセントを持つけれども、ネイティブとして同じ言葉を話すことを学んだ「デジタル移民」なのであります。そして、私達は、たぶん、新しいデジタル技術を完全にマスターすることは決してない、と宣告されておるのです。
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- 92128bwsd
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霧の形容詞系だったらfoggy。ggになります。 この文を見ると、LyonsはIT化にのり遅れた自分の世代を自嘲しつつ少し若者への批判的語っていて、Nissenは若者として、正しい英語ができなくなっていることを認めつつ、新しいコミュニケーション方法を言っています。Kinkaidは、IT化に乗り遅れた自分たちが一生懸命追いつこうとしてもまるで移民の様に頑張っても頑張っても新しい世代には追いつけず移民してきた人たちのようだと言っています。 そう言う会話の中で、fogys, fogeys, foggies と変化しているのは、わざとそれぞれの主張の中でも英語の使い方が違うことを表しているのではないでしょうか? 辞書で見てみましたが、fogeyはfogyと同じでどちらもあり。複数にすると、fogeysもfogiesもあり。いずれにしても語源があまりはっきりしない言葉で、その中でも世代や考え方によってちょっとずつ違うことを象徴的に書いているような気がします。
- SPS700
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オックフォード辞典には、下記のようにfogey が本見出しで、 fogy はカッコに入れた交替形になっています。 https://en.oxforddictionaries.com/definition/fogey fog 霧、やその形容詞形 foggy と関連づけるのは学問的に根拠のない民間語源ですから、どちらのスペルでもいいようです。
お礼
何しろ手元には1970年代の研究社英和辞書しかないもので。そうですね、インターネットでオックスフォード辞典が調べられるんですね。 ありがとうございます。“Fogys, be ambitious!”
お礼
ありがとうございます。単なる時代の変遷かと思ってましたが、色んなバックグラウンドがあるんですね。回答を読んでいて、その昔、「自分は日本人だから”flat accent”だ」と言いたかった時、”no accent”だと言ってしまいnativeから変な顔をされたのを思い出しました。