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〔ドイツ語〕接II「願い」助動詞の使い分け
接続法2式+gernで「…したいのですが」という表現がありますよね。 このときに使われる動詞の使い分けがよくわかりません。 Ich hätte gern、Ich möchte gern、Ich würde gern 今までに見たことあるのは、この三つですが、意味の違いがわかりませんでした。 何か違いはあるのでしょうか? よろしくお願いいたします。
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いずれも、接続法第II式を使った丁寧な表現です。 Ich hätte gern(e)とIch möchte gern(e)は、そのあとに直接目的語が置かれれば、 「~がほしい」「~を下さい」という意味で、「~したい」という行為の意味ではありません。 店で買い物をするときや、レストランで注文するときの基本的な表現です。 この二つに関しては、意味は同じですが、 Ich hätte gerneの方がIch möchte gerneより 若干丁寧な言い方という印象はあります。ネイティブ・スピーカー達にも そういう意見を述べている人を見かけます。しかし、それほど大きな差ではないので、 あまり気にし過ぎる必要もないかとは思います。 会話の流れによっても変わってきますし、個人差もあるでしょう。 Ich möchte gerne einen Kaffee. Ich hätte gerne einen Kaffee. 意味はどちらも「コーヒーを一杯下さい」ですが、 hätteの方が若干丁寧な表現ではないかという程度の差です。 möchteは助動詞としても使うので、ほかの動詞を本動詞として取れば、 その動詞が意味する行為をしたいという意味になります。 Ich möchte gerne einen Kaffee trinken. コーヒーが一杯飲みたい。 ただ単に希望や願望を述べるだけなので、カフェでコーヒーを注文するときに 上のような言い方ができないのは、すぐに想像がつくと思います。 würdeは助動詞であり、単独では「~がほしい」という意味は持ちませんので、 Ich würde gerne einen Kaffee.のような言い方はできません。 具体的な行為を表すほかの動詞と組み合わされて、 接続法第II式として「~したい」という婉曲な表現にします。 これは、möchteの2番目の用法と同じようなものです。 Ich möchte gerne einen Kaffee trinken. Ich würde gerne einen Kaffee trinken. この二つに関しても、würdeの方がmöchteより若干丁寧に感じるという ネイティブ・スピーカーはいますが、実際に使われる頻度はほとんど同じです。 ただしwürdeには、非現実や仮定を表す用法があります。 「もし~だったら、私はぜひ~したい」というような場合です。 Wenn ich viel Geld und Zeit hätte, würde ich gerne mal nach Ausland reisen. もしお金と時間がたくさんあったら、ぜひ海外旅行をしたい。 上の文の場合はwürdeを使うのが普通ですが、複文の動詞が変わると möchteを使う場合もあったりして、説明は必ずしも簡単ではありません。 würdeを含め、接続法第II式の用法はいろいろなので、 今回は、単純に希望を述べる場合の表現に限定しておきます。
お礼
色々と見直しながら読みました。 新しい知識とともに、(誤解していた)既存知識も整理できました。 いつも丁寧な回答をくださって、ありがとうございます。