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「わりなし」の意味とは?高校古典における疑問解説
- 「わりなし」の意味(高校古典)について疑問が生じました。選択肢の一つである「恥ずかしい」とは異なる解釈ができるため、納得できない状況です。
- 「わりなし」とはどちらの意味なのか、現代語訳を読んでも判断が難しいです。
- 「わりなし」の意味は「道理に合わない」という意味であり、現代語訳における「恥ずかしい」とは異なる解釈です。しかし、文脈からもみっともなさを含んでいる可能性もあるため、解釈は難しいです。
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質問者が選んだベストアンサー
まず、質問者さんの持つ語感を確認したいです。 あこがれの異性に出会って、顔を赤らめました。 顔を赤らめた人がその時のことを思い返して言うべき言葉は「とても恥ずかしかった」か、「とてもみっともなかった」か、どっちでもいいか? 「恥ずかしい」はいろんなところで、気軽に、頻繁に使われますが、「みっともない」はあまり使われません。ふつう、「みっともない」は「恥ずかしい」よりもずっと「否定」の気持ちが強いんですよ。 「みっともない」と言われたら「軽蔑された」と思っていいくらいです。そこに「とても」が付いている。顔を赤らめるレベルではなく、全裸で公園を歩くレベルですね。 なにが「わりなし」なのかというと、『(中宮が)絵など取り出でて見せさせ給ふ』ことではなく、『手にてもえさし出づまじ』い著者自身の状態のことですよね? 「恥ずかしい」という程度ならともかく、「とてもみっともない(人に見られたり聞かれたりしたくない状況だ)」と感じるほど、強い否定をもつ『手にてもえさし出づまじ』い状態を、なぜ自分で草子に書いて公開するのでしょう? 「とてもみっともないことだ」と思っているなら、ふつう隠すでしょう。 みっともない事を、隠すどころか草子に書いて公開するのは、道理に合わない(分別がない)ように思いません? 書けるのは、「みっともない」とまでは思っていないからです。 選択肢が2つしかないということであれば、正解は残るほうだということになります。 ----- 今でも、例えばとても尊敬する大先生や大先輩(例えばプロになったばかりの人が長島さんや王さん)などにお酒をついでもらうとき、緊張のあまり手が震えたりすることがあります。お酒がこぼれます。 そのとき「お恥ずかしゅうございます」とか言うんですよ。そう言う「習慣」です。 よっぱらって、裸踊りをやったら、「みっともない」ことになります。酔っ払って異性に襲いかかれば、みっともないレベルを超えて犯罪になりかねません。 今でも「お恥ずかしゅうございます」と言うくらいですから、相手は超高貴な中宮様ですので、あまりの畏れ多さに、手が震えてどうしようもなかったとかしたら、言うべき言葉は「恥ずかしかった」でしょうね。 むしろ、高貴な人の前では震えるのが当たり前ですから、震えるのが「みっともない」なんてことはありません。平然としていたらかえって、状況(相手の高貴さ)が分かっていない人間だということになって「みっともない態度」と言われてしまいます。 「・・・ で恥ずかしかった」と書かれるべき場所に「、わりなし」と書かれているので、「わりなし」=「はずかしかった」という意味だと受け取っていいのではないでしょうか。
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- type096
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この場合「わりなし」の主語は清少納言になると思うのですが、清少納言の中宮定子に対する主従感情を前提に考えると、主人に対する自らの不手際は「みっともない」というよりも「恥ずかしい」と読み取った方が自然な解釈になると思われるのです。 (枕草子に見る限り、清少納言は中宮定子にベタ惚れしてます) 細かいニュアンスの問題ですので、この二択であれば「恥ずかしい」の方が適当かなという程度であって、一から現代語訳する問題だった場合は「みっともない」でもバツには出来なかったと思われます。