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ルベーグ積分とはすぐに評価されたのですか
アンリ・ルベーグが1902年にルベーグ積分を発表したら、 それは直ちに評価されたのでしょうか。 初歩的な質問で申し訳ありません。
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noname#221368
回答No.1
Wikiによると、1902年の博士論文(←なんと学位論文かぁ~)は、Annali di Matematica誌に発表されたとあります。Annali di Matematica(解析数学)は、現在も日本の解析系の人達が査読付き論文を出したりする、しっかりしたところです。またJ.C.Burkill(ジョン・チャールズ・バーキル)が、イギリス王立科学協会誌上で論文を高く評価した、ともあります。 Burkillさんは知らなかったのでWikiから孫引きして調べてみると、アマゾンで「初等解析学,ケンブリッジ大学出版会,1978年」というのがみつかりました。書評は大変に良好で「高校から大学数学への架け橋となる優れた小教程」などとあります。Burkillさんには、ケンブリッジの良心的碩学という印象を持ちました。その人が同じケンブリッジ大学出版会から「ルベーグ積分」という本を1951年に出しています。 すでに20世紀ですし、カントルが無限集合論を出した時みたいな精神疾患なるような批難ゴウゴウでは、少なくともなかったようです。というか、わりとすんなり受け入れられた、と思えます。 ただ1920年代以降、台頭途上にあったブルバキメンバーの一部は、積分に対する考え方の違いからルベーグ方式に強硬に反対しましたが、ルベーグ方式の方がどうしようもなく性能が上なので、結局彼らもプルバキ方式とルベーグ方式を橋渡しする補講を書く破目になります。
お礼
詳しいご回答をありがとうございました。 大変参考になりました。