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原文・訳文の表現について
- 現在、技術系の会社で働いている筆者は、日本語で書かれた英文レポートを読んでいます。
- その中で、不自然に感じる表現があることに気付きました。
- 特に、「As a result of estimating and evaluating...」という表現に疑問を抱いています。名詞形の代わりに動名詞形が使われていることや、文法的な不自然さが気になります。皆さんの解釈や意見をお聞きしたいです。
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原文にいう「推定」「評価」の動作主を明示する方が 良いでしょう。 この動作主は、日本語でいえば「弊社(の技術者)」ですから、 英語では、weで表せますね。 ア.We estimated and evaluated the stress response of the compressor and turbine, to find that stress at each component meets the requirements. イ.Our estimation and evaluation of the stress response shows that stress at each component of the compressor and turbine meets the requirements. ウ.Stress at each component of the compressor and turbine meets the requirements, according to our estimation and evaluation of the stress response. この部分で伝えたいことは、次の2つですね。 1.会社が応力応答の推定・評価をしたこと。 2.会社が「各部の応力は要件内に収まっている」という事実を 確認したこと。 科学的に最も重要な情報は、2.に示された事実であって、 あなたの試訳及び私の上記試訳ウ.では、 この事実を文の前半で示しています。 他方、このレポートがたとえば、 会社が顧客にこの製品を売り込む際に示す資料であるとか、 この製品が標準規格に準拠していることの認証を受けるために 認証団体に提出する資料であるといった場合には、 この事実について責任を持つ者を明らかにするために、 上記1.の「応力応答の推定・評価をした」動作主が 御社(の技術者)であることを 明示する方が良いと思われます。 > As a result of estimating and evaluating .... > というのは、文法的、語法的に可能なのでしょうか? 文法的にも語法的にも可能です。 > 推定・評価の行為自体に着目しているような気がして、 > やはり不自然に感じてしまいます。 As a result ofを用いた変てこな訳文が作られた原因は、 原文にもあるようです。 「圧縮機とタービンの応力応答の推定・評価」 という会社(の技術者)の行為の結果は、 「各部の応力は要件内に収まっている」という事実を知ったこと であるところ、 原文では、 「…を推定・評価した結果、…は要件内に収まっていた。」、 つまりは、この事実自体がこの行為の結果であると 述べられています。 この文を、書き手が端折った表現を補い、 因果関係を正しく述べる文にすると、 たとえば 「…を推定・評価した結果、 …は要件内に収まっていることが確認された。」となるでしょう。 その翻訳家は、 原文で原因と結果がうまく呼応してしないことに気付かずに、 いわばねじれた因果関係をそのまま、 英訳してしまったようです。 > The stress response of the compressor and turbine > was proven to be within the requirement > by the estimation and evaluation. すっきりした文だと思いますが、 be proven …「…と証明される」が示唆する客観性と、 estimation や evaluationという行為の主観性とが原因で、 少し違和感があります。 たとえば建築物の構造計算のように、 第三者が客観的な手段によって 「各部の応力は要件内に収まっている」と証明した場合は、 be proven が適していると思います。 他方「圧縮機とタービンの応力応答の推定・評価」をしたのが 御社(の技術者)である場合は、 prove よりも、 主観性を含意する動詞、たとえばconfirm の方が、 estimation や evaluationとの相性が良いように思います。 ご参考までに。
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- trytobe
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原文と、訳文案の意図を汲んで私が手を入れるなら、 Based on a result of estimating and evaluating the stress response of the compressor and turbine, we found the stress at each component was whitin the requirement. にします。
お礼
ありがとうございます。 前の回答者の方もそうでしたが、 能動態 we が主流なのですね。 自分は受動態で慣れていて、直さないと いけませんね。 とても参考になりました。
- wind-skywind
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名詞形の有無は抜きにして、as a result of の後は名詞が大半です。 ただ、ing もまったくゼロじゃない。 で、今回の場合、動詞の目的語として the stress response がある以上、 動詞がもとになった動名詞を使って、動名詞句として、そのまま目的語を続けた方がいいです。 ただ、そもそも、今回の文脈で as a result of を使うこと自体変だと思いますね。 as a result of ~というのは、何らかのできごとがあって、その結果、こういう事態になる、 という表現であって、自ら何かの目的があって行った行為の結果、というのなら、 When we estimated ..., we found ~のような表現になるのではないかと思います。
お礼
ありがとうございます。 > 動名詞句として、そのまま目的語を続けた方がいいです。 なるほど、そうなんですね。その方が自然になるということでしょうか。 >ただ、そもそも、今回の文脈で as a result of を使うこと自体変だと思いますね。 自分もなんとなくそう思っていました。もやもやを明らかにしてくださってありがとうございます。
お礼
詳しい解説ありがとうございました。 非常に参考になりました。 責任の主体と言う意味でも、weがよいのですね。 外部に発信する機会が少なく、そういう視点が 欠けていました。 原文の端折った書き方も、できるだけ簡潔な トーンで書くという風潮の結果といえ、 第三者に翻訳してもらう場合は注意が必要ですね。 私の試訳についてもアドバイスありがとうございました。 テクニカルライティングの技術を高めていきたいと思います。