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オバマ大統領再選挙勝利スピーチの一節についての疑問
- オバマ大統領の再選挙勝利スピーチでの一節について、その訳し方に疑問があります。
- 具体的には、「it doesn’t matter who you are or where you come from or what you look like or where you love. It doesn’t matter whether you’re black or white or Hispanic or Asian or Native American or young or old or rich or poor」という表現です。
- この表現は、能力に関係なくとも表現されているのか、体の不自由に関係する表現なのか判断できません。
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It doesn’t matter whether ...と最初に言っておきながら、Hispanic, Asian, Native American などの具体的な人種を挙げたりするのは政治的観点からあえて強調したいからなんでしょうかね(つまり、any other types of people living in the US というようにひひとくりにはしていないということ) 政治的なスピーチ、特にアメリカ大統領の言葉ですから、きちんと、問題のない表現をして、どの国民にも訴えかける内容が網羅されているべきなのですが、全てを網羅するわけにいかないので大きなくくりにする必要はあるでしょうし、ただし適切でなければいけないわけです さて、質問は[able, disabled]の部分です これ実は、ここの部分だけ対比の表現になっていません ここだけ、"or" がないんです ですから、able という人らと、disabled という人らを"対比しないで"、並べて紹介しているのだと思います あと注意したいのは、able は形容詞、disable[d] も整理としては形容詞のくくりですが、もともとdisable という動詞です できないのはもとからではなくて、できなく"させられた"というニュアンス(先天的・後天的という部分の議論は残ると思いますが) だから >>能力が有ろうが無かろうが という訳はOUTです では >>体の不自由の事を言っているのか ここは難しいですね 前述のとおり、able との対比として語っていないように思いますし もともと、able の定義(意味範囲) とそれを基本とした disabled のそれというのはどこまで行っても明確な"正しい訳"というのはないように思います でもそれでは日本語で紹介できないことになってしまいますので、次の日本語訳のついた同じ内容のことを言っている演説を紹介します http://www.vidinfo.org/video/6608389/obama-victory-speech-japanese-subbed 1分すぎぐらいからですが、このスピーチでは全て"and"でつないでいるようで、able と思われる表現は"disabled and not disabled"と言っています(こちらの方が問題が少ないように思います) 日本語字幕では「障害者も健常者も」となっています さて、disabled = 「障害者」ということでいいのかという疑問はあります physically challenged とかmentally challenged の表現があって、身体的か精神的な"障害"もしくは"問題"なのかに応じて使い分けたりするぐらいの国です 日本でも「障害者」という表現に問題意識を感じる人は多いわけですが、一般的にはまだ「障害者」だと思います 個人的には自分のルールとして「腕(足、目、耳、言葉・・・)の不自由な方」のように、一人ひとりの状態に合わせた表現にしています 「体の不自由な方」というとかなりネガティヴに聞こえますよね(年齢的な面も含まれてきたりするので、場合によってはかなり失礼です) この質問への回答としては「障害者」という表現で問題はないと思いますが、文脈によっては別の表現にすべきこともあるだろうと思います
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その少し前から引用してみると、次のようなものですね。 http://www.euronews.com/2012/11/07/obama-promises-better-times-ahead/ > “I believe we can keep the promise of our founders, the idea that if you’re willing to work hard, it doesn’t matter who you are or where you come from or what you look like or where you love. It doesn’t matter whether you’re black or white or Hispanic or Asian or Native American or young or old or rich or poor, 『able, disabled』, gay or straight, you can make it here in America if you’re willing to try.” 「建国の祖の約束は守れると信じている。その理念とは、誰しも懸命に働くことにやぶさかでないなら、誰だろうと、どこから来ようと、どんな見かけであろうと、どの地を愛していようと、そんなことは問題とはならないいうことだ。誰しもやってみようという気持ちさえあれば、黒人も白人もヒスパニックもアジア人も、老いも若きも、富める者も貧しき者も、『有能でも障がいを負っていても』、同性愛者も異性愛者も、(皆が等しく)ここアメリカでは成功できるのだ。」 disabledは「障がい(者)」の意味で用いられることが多く、特に身体障がい者を指します(その場合、精神障がいはmentally disabledなどと言う)。臨床用語であったためか、差別的なニュアンスを排した用語だとされています。disabledの対立概念として、abledという用語も作られていますが、まだあまり一般的ではなさそうです。 この演説部分は多様性の受容を強調しているわけですが、人種的なことを言うときは気を遣って、米国に住むさまざまな人を具体的に挙げています。その後の"young or old"以降は、対比的な極端な二つを言っています。 両極端のどちらでもOKだということですから、その中間ももちろんOKだということになります。そのことを気にして該当部分だけを別の意訳にしてみます。 > young or old or rich or poor, 『able, disabled』, gay or straight 「年齢を問わず、財布の中身を問わず、『才を問わず』、性的嗜好を問わず」 これをもっと簡潔に言うならば「境遇や人柄を問わず」としてもいいかもしれません。 演説で代表的なカテゴリ、対比されるタイプを挙げていますが、多数派や恵まれている度合いといった観点からは、ランダムな列挙の仕方をしています。その点でも、何も気にする必要がないことを表そうとしているように見えます。「どんな人でも等しく受け入れられる」ということを、例を挙げて言っているだけなんですね。 その点に配慮しさえすれば、正確に訳す(正確な分類を考える)必要は、あまりないかもしれません。
お礼
わかりやすく詳しく教えて頂きありがとうございました。為になりました!
- SPS700
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普通に聞けば、健常者、身体障害者です。 able は、意味範囲が広いので精神面でも身体面でも「出来る」者、になりますが disable の方は身体の不自由な方に限られます。 演説の趣旨からも「頭の悪いのも」と解釈しない方が安全です。これは余計ですが loveは live では?
お礼
いつも回答していただきありがとうございます。本当に助かります。 今回も勉強になりました!
- Nakay702
- ベストアンサー率79% (10007/12518)
>能力が有ろうが無かろうが と訳すべきなのか >体の不自由の事を言っているのか判断できませんでした ⇒両方の意味を、あるいは、もっと広い意味を含むと思います。 つまり、 「(知的・精神的・肉体的…に)能力に恵まれていようがいまいが」 といったニュアンスではないでしょうか。
お礼
勉強になりました。ありがとうございました!
お礼
とても詳しく教えていただきありがとうございました 勉強になりました!