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「蜜柑」について

芥川龍之介の短編小説「蜜柑」についての質問です。 最後の方で主人公は  「ある得体の知らない朗らかな心もちが湧き上がってくるのを意識した。」 と言っています。 この「ある得体の知らない朗らかな心もち」とはなんですか? なぜ切ない光景をみて「得体がしれない」気持ちになるのですか? 全く分からなくて困っています… お願い致します。

みんなの回答

  • chomicat
  • ベストアンサー率55% (586/1047)
回答No.1

得体の知らないでは無く得体の知れないですね。 ~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~ 何んだか良く判らない、判らないけれど体の内から晴れやかに思える感情が湧き上がってきたと云う事。 二等と三等車の区別の付かない田舎の小娘を、不潔な身なりから馬鹿にし、嫌がっていた主人公が、列車を見送りに来た弟達らしき、はらからにみかんを投げた光景、くすんだトンネル通過時の煤けた煙を蒙って萎えた心の澱みが蜜柑の鮮やかなオレンジ色と別れを告げた弟達を見て、主人公の胸の内に沸々と沸き上がって来た高揚感らしきもの、何かは判らないけれど自分の胸に湧き上がってきた高揚感を云っているのです。 短文ですが何度も繰り返し読めばよく判りますよ。