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切腹はどうしてはじまった?
切腹は源為朝が最初に行ったと聞きました。 彼はなぜ腹を切ったのでしょうか?腹を切るのはどういう意味があったのでしょうか? その後の武士が同じことをしたのはなぜでしょう?
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清水宗治 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E6%B0%B4%E5%AE%97%E6%B2%BB この人もわすれちゃだめ。
為朝が始めたとかなんとか言うよりも、ご質問にもあります「どういう意味があったのか」というのが恐ろしく難しい問題です。 巷に流布している説は新渡戸稲造が観念的に創作した説を下敷きにしたものが大半です。 千葉 徳爾(ちば とくじ)なる民俗学者が研究していますが、今一つ定説となっていません。 これに対して近畿大学臨床心理センターが論文を発表しています。 腹部刺創による自殺企図愚者の心理 - 近畿大学学術情報リポジトリ kurepo.clib.kindai.ac.jp/modules/xoonips/download.php?file_i. 注)直接アクセスできない場合は、検索サイトで「近畿大学、腹部刺創」をキワードとして検索してみて下さい 上記論文でも断定はしていませんが、内臓に精神が宿る、という考え方が根底にあったようです。 腹をわった話し合い、腹蔵なく言えば、腹をみすかす、等々という使い方が現在でもされています。 内蔵をさらけ出すことによって真心を示す、勇敢さを示すというデモンストレーション効果を狙ったのではないのかと推測しています。 この勇敢さという部分が江戸時代には残り、男らしさ、武士らしさ、名誉というものが加わったのかと思います。 ただし、その根底にある「死をもって償う」という思想は、日本人独特のもので、これに対する考察はされていません。 論文の中でも触れていますが、日本人の「死んだ気で頑張る」「死に物狂い」という表現は欧米人には理解不能なようです。 なぜ自殺という行為が社会的な意味をもち、切腹という一つの儀式にまで発達したのかは、これからの研究がまたれます。 腹を切っても簡単には絶命しないことは経験的にも医学的にも知られていました。 少なくとも江戸時代の切腹は、完全に形式化していて、実際に命が途絶えるのは介錯人による斬首の結果です。 刀を自分の腹に刺せば立派なもので、多くは腹にあてた瞬間に首を落とします。 これすらも空恐ろしいとばかりに、扇子の先を腹にあてるだけで済ませる方がむしろ多かったようです。 自害する人間にいかに苦痛をあたえないようにするかは、介錯人の腕にかかっていました。 平和な時代にこれだけの腕を持っていた人は、どこの藩内でも数人でした。 江戸の街には親子代々の専門のプロがいました。 これを知らない明治以降の慌て者が介錯人なしにやって断末魔の苦しみを味わっています。
お礼
なるほど。為朝になんで腹を切ったか聞いてみたいですね。 ありがとうございます。またお願いしますね
お礼
へー おもしろかったです ありがとうございました