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切腹の作法・手順
切腹の作法・手順 武士について学んでいます。切腹の作法・手順について教えてください。 大河ドラマ 新選組!! で山南総長が行った通りでいいのですか? それから、切腹前の食事には何か制限がありますか? よろしくお願いします。
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こんにちは。 私は、自称「歴史作家」です。 >>大河ドラマ 新選組!! で山南総長が行った通りでいいのですか? この番組は、私は見ていませんので、どのようにされたかは分かりませんが・・・。 切腹の作法: (1)屋内で行われる場合は、仏間で仏壇を背にして座る。 (2)屋外の場合は、畳一枚を敷き、後ろに屏風を立てる。 (3)切腹をする者は、白装束に着替える。 (4)髷(まげ)は解いて、後ろで束ねて縛る。 (5)三方(さんぽう)が前に置かれ、その三方には、柄を外した「脇差」が白紙の上に置かれている。 (6)また、三方に、短冊が乗っていて、三方の横に「硯箱(すずりばこ)」が用意される時もある。 これは、「辞世の句」を書くためです。 (7)切腹する者の左やや後方に「介添え役」が立つ。装束としては、黒の衣装で、たすきがけ、袴(はかま)は、くるぶしまでたくし上げて縛る。介添え役は大刀を左手に持ち、その横には桶に水がいれられており、柄杓(ひしゃく)が添えてある。 (8)もし、切腹者が「貴殿の名は」と聞いた場合は、「剣一筋の者にて、ご安心めされよ」と答え、決して「名乗る」ことはしない。 (9)切腹者は、襟元に手をかけ、そのまま下へ滑るように手を降ろし、腹の部分で大きく左右に白装束を開く。 (10)三方の上の白紙で脇差の中央から、やや柄の方で、白紙を脇差に巻きつける。 (11)白紙でくるんだ脇差を右手に持ち、左手で三方を正座している尻の下にあてがう。当然、切腹者は、やや前傾姿勢となる。この間に介添え役は、音をたてないようにして大刀を鞘(さや)から抜く。屋外の場合は、その後、さらに介添え役の部下が柄杓で桶の水を少量、介添え役の大刀にかけ流す。屋内の場合は、大刀を鞘が抜いて、立っているだけ。 (12)切腹者は左手で、臍(へそ)の周りを三度なで回す。 (13)「いざ」と声をかけ、左のわき腹に脇差を刺す。と、同時に、介添え役が切腹者の首を刎ねる。この時、首の皮一枚を残すのが「礼儀」。 (14)介添え役がいない場合は、左わき腹に刺してから、右へ一文字に切り、そこで、上へ少し切り上げる。 (15)しかし、この左から右へ切り、少し上へ切り上げる、こととなってはいましたが、大概は、苦痛のあまり、左から右へ切るのが精一杯でした。 (16)また、介添え役がいる場合は、介添え役は、左わき腹に突き刺した時点で、首を刎ねて、苦痛を感じさせないように配慮しました。 これが、一応切腹の「正式」と呼ばれる方法です。
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- 川原 文月(@bungetsu)
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bungetsuです。 言い忘れました。 >>それから、切腹前の食事には何か制限がありますか? 切腹の日が予定されている場合は、前日に風呂に入り、身を清め、食事は、前夜から「粥(かゆ)」一杯と、香の物。 当日の食事も同じく粥一杯と香の物。でした。 また、四十七士のように家中の者がいる場合は、「水盃」が用意され、杯に徳利から水を少量注ぎ、それを一同で飲んで、別れをつげました。
お礼
なるほど… 詳しく教えていただいて、ありがとうございました。