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「ひたすら」と「ひたむき」の違いについて
日本語を勉強中の中国人です。「ひたすら」と「ひたむき」の違いは何でしょうか。皆さんはこの二つの言葉をどのように使い分けていらっしゃいますか。 また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
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どちらも何かを一生懸命することですが、 「ひたすら=状況」 「ひたむき=心情」 これが本質的な違いです。 「ひたすら」は、ある一つのことに集中して、そのことだけを何度も繰り返したり、続ける状況を表わします。 「ひたむき」→ある一つのことを一生懸命、心を込めて行なう様子を表わします。主に内面的な心情の様子を指します。 ・彼は彼女をひたすら愛した。→彼は、彼女を愛することだけに集中した。 ・彼は彼女をひたむきに愛した。→彼は彼女を、一生懸命、心を込めて愛した。 ・合格するため、彼はひたすら努力した。→合格のために、(遊んだりせずに)勉強だけをした。 ・合格するため、彼はひたむきに勉強した。→合格のために、一生懸命、心を込めて勉強した。 ・彼はオリンピックに向けてひたすら走った。→走ることだけに集中して何度も繰り返した。 ・彼はオリンピックに向けてひたむきに走った。→一生懸命、心を込めて走った。 ・山で遭難した彼は、救出されたあと、3日間ひたすら眠り続けた。→眠ることだけに集中し続けた。 「一生懸命、心を込めて眠る」という形容は不自然なので、 ・山で遭難した彼は、救出されたあと、3日間ひたむきに眠り続けた。 のような表現はできません。
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- cxe28284
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「ひたすら」は副詞で、ひとすじに、いちずにのいみ、「私はひたすら勉強にはげむことにした。」 [ひたすら祈った」「ひたすら考えつづけた」 「ひたむき」は形容動詞、云い切りが、だで終わることがある。 一途に熱中する様子。 彼の彼女を思う気持ちはひたむきだ。 彼はひたむきに、仕事に励んだ。 彼はひたむきに研究をつづけた。 「ひたすら」の方が、主観的で、個人が自分のことを述べる時にも使えると思います。 「ひたむき」の方が客観的に使う要素が多いとおもいます。
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございます。いろいろとても参考になりました。
- hakobulu
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#4です。 失礼しました。 タイプミスがありましたので訂正いたします。 × ・合格するため、彼はひたすら努力した。→合格のために、(遊んだりせずに)勉強だけをした。 ○ ・合格するため、彼はひたすら勉強した。→合格のために、(遊んだりせずに)勉強だけをした。
お礼
再びありがとうございます。意味はよくわかっていますので、お気になさらないでください。
- untiku1942
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No.1です。私の回答に一箇所書き間違いがありましたので、謹んでお詫びして訂正いたします。 ひたすら=一つのことに心を向ける様子。と書いてしまいました。 ひたむき=一つのことに心を向ける様子。と訂正いたします。
お礼
再びありがとうございます。了解いたしました。お気になさらないでください。
- kine-ore
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この言葉の対比は次の5段階の変化を受けています。 1)漢語由来の意味と和語の意味の交叉。 2)和語の「ひた」にある「一つ」の意味と「じか(直)」の意味の交叉。 3)名詞の形容詞(=形容動詞)化 4)形容動詞の副詞化 5)程度副詞の予告副詞化 端的にいえば、今や「ひたすら」は副詞用法限定で、文語的な「専(もっぱ)ら」や、口語的な「全(まった)く」に近い、その程度の甚だしさを指す意味合いが強く、もともとの真っ直ぐで一途な熱意・邁進振りの側面は形容動詞「ひたむき」に残された形と考えてよいでしょう。 参考: 「ひたすら」 1)一向(イッコウ)…呉音 そのものに一途(イチズ)に心が向かうさま。一意専念。 2)只管(シカン)…漢音で俗語的 それだけに管(かま)い集中するさま。只管打座。 3)ひたすら(一向)…国訓で副詞的用法(程度や予告) 程度が完全なさま。全(まった)く。もっぱら。まるっきり~ないなどと予告の否定形も多い。 4)ひたぶる(一向/頓)…国訓で形容動詞に再転化 向こう見ずでひたむきなさま。 「ひたむき」 1)ひたみち(直路/直道)の形容動詞化 ただ一つ事を一途(イチズ)に行うさま。古来の一向の意。 2)ひとみち(一道/一途) キッパリと。また副詞的に、道にある間中を強調。 3)ひたむき(直向き) 一つの物事に熱中するさま。一路邁進。
お礼
ご丁寧に教えていただきありがとうございます。とても参考になりました。
- untiku1942
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私はふだん、あまり言葉のニュアンスの違いに注意しながら話したり書いたりしてませんから、自信がありませんが、他の日本語に堪能な方々の深く広い答の呼び水となってほしいと願って、回答します。 「ひたすら」は副詞ですから、主として「ひたすらに」という形で、動詞や形容詞・形容動詞を伴う文節を修飾しています。用例と意味は次のとおりです。 若いころは朝から晩まで~働いたものだ。「ひたすらに」は「働いた」を修飾している。 彼女は息子の合格を~願った。「ひたすらに」は「願った」を修飾している。 ひたすら=そのことだけを、思ったり行ったりする様子。 「ひたむき」は形容動詞の場合は「ひたむきな」という形で、名詞や名詞のような形の文節を修飾しています。また副詞の場合は「ひたむきに」の形で、動詞や形容詞、形容動詞を伴った文節を修飾しています。 学問に対する彼の~態度には頭が下がる。「ひたむきな」は「態度には」を修飾する。 ~に打ち込む 「ひたむきに」は「打ち込む」を修飾する。 ひたすら=一つのことに心を向ける様子。 上記は、「ひたむきに」の用例を除いて「講談社 類語辞典」から。 「ひたむきに」の用例は「三省堂 新明解国語辞典 第七版」から。 なお、質問者の質問文に不自然な点は見かけませんでしたが、私は、「使い分けていらっしゃいますか。」は少し丁寧すぎるかなと感じました。[使い分けしておりますか。」でもいいのではないかと感じました。
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございます。大変参考になりました。質問文への貴重なご意見にも感謝いたします。
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございます。わかるようになりました。大変参考になりました。