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「供養する」「祭る」「供える」「弔う」の違い
日本語を勉強中の中国人です。「供養する」、「祭る」、「供える」、「弔う」これらの言葉の違いを教えていただけないでしょうか。 また、質問文に不自然な表現がございましたら、それも教えて頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。
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「供養」は元々仏教の用語です。 仏教の行事に対して使われる言葉です。 死者の冥福を祈る行事や行動を指します。 但し、死亡直後の葬儀などでは使われません。葬儀には「弔い」を使います 本来は死者の冥福を祈るものですが、仏に対して礼拝することも供養すると言います。 「祭る」は、神道で良く使われる言葉です。 仏に対する供養と同じように神を礼拝する行動です。 日本の神社には、各々祭神が定められていますが、この定めることを祭ると言います この神社には○○○神が祭られている、という使い方をします。 「祭り」は祭礼のことを言います。 祭礼は賑やかに行われることから、神事とは関係なく、商店街の大売出しのような行事に△△祭りなどと名前を付けます。 ネットショップなどでもパソコン祭りと名打って、パシコンのバーゲンセールをやることがあります。 仏教でも釈迦の誕生日(4月8日)には「花まつり」といって賑やかな行事を執り行います。 3月3日の上巳の節句をひな祭りと呼びます。 「供える」は仏事、神事のどちらでも使います。 仏壇や祭壇に花や食物などを飾ることを言います。 仏や神に花や食物を捧げたとする行為です。 正月に年神に餅を捧げる形をとったものが独立して、正月に餅に飾り付けをして飾りますが、これを「お供え」と呼びます・ 「弔う」は、死亡直後の死者の冥福を祈る行動をさします。 葬儀のことを間接的な表現として「弔い」という言い方をします。 葬送の行列見て、弔いが行く、という表現をします。 あるいは、葬儀があったことを、弔いがあったという言い方をします。 日本は、歴史的に長い間神仏は一体であるという考え方をしてきました。 神仏混淆(しんぶつこんこう)、神仏習合、本地垂迹 明治(1868年)になって政府が無理やり分離したのが現在の姿です。 このために、日常語では、神事仏事の用語を余り厳密に区分せずに使っています。
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- phobos
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私は専門家ではなくて、一般人の感覚にすぎませんが、次のような違いがあるのではないでしょうか。 いずれも、亡くなった人(の霊魂)に対して生者が想いを表す行為ですが、 「供養する」……亡くなった人(の霊魂)を慰めて、心安らかになって極楽(天国)に行けますように、と生者が祈る宗教的行為。生者が個人で行う場合もあれば、複数で行う場合もある。 「祭る」……亡くなった人(の霊魂)を、神様の一人としてシンボル化してあがめる宗教的行為。地域共同体として行う場合が多い。 「供える」……亡くなった人(の霊魂)を供養するために、墓前に花や食物などをささげる行為。 「弔う」……亡くなった人にお別れをすると同時に、残された親族や関係者に対して、残念です、悲しいことです、という生者の思いを伝える行為。 もっと詳しい方からの回答を、私も待ちたいと思います。
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございます。だいぶわかるようになりました。大変参考になりました。
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございます。おかげさまで、だいぶイメージはつかめるようになりました。大変よい勉強となりました。