こんにちは。以前書いたもののコピーですが。
48.4 V-てから
「~あとで」と同じく、時間的前後関係を表しますが、より「順序」という
意味合いがあります。ふたつの事柄のうち、どちらが前か後かを述べる場合は、
「~あとで」でも「~てから」でもいいのですが、順序が決まっている事柄の
場合は、「~てから」の方がぴったりします。
買物をしてから、映画を見ました。
これが終ってから、あちらの仕事に取りかかろう。
歯を磨いてから朝御飯を食べますか、朝御飯を食べてから歯を磨き
ますか。
見てから読むか、読んでから見るか。
ピカッと光ってから、どーんと音が聞こえる。
以上の例では「~あとで」でも言えますが、以下の例ではどうでしょうか。
切符を買ってから中に入る。
ちょっと口をすすいでから歯を磨く。
準備運動をよくしてから、泳いでください。
これらは、「~あとで」で言えないことはありませんが、少し不自然です。
これらの「AてからB」のAは、Bをするために必要なことで、「あと」にす
るのでは無意味な場合です。
また、時間の経過を表す場合も、「~あとで」は不自然です。
夜が明けてから人家を探そう。(?あとで)
秋が来てから、急に人通りが多くなった。(×あとで)
日本に来てから、3か月になります。
占領が終わってからでも、もう50年近くの時間が過ぎた。
最初の文明が生まれてから1万年。
「だ」が付いて文末に来る場合もあります。「~のN」の形にもなります。
乾杯は会長が来てからだ。
起こすのは医者が来てからでいい。
そのあとのことは、まずやってみてからの話だ。
「V-てからでないと、~ない」という表現がよく使われます。
まずモノを見てからでないと、何とも言えませんね。
入会金を払ってからでないと、アクセスできません。
それから、「Aのあと今まで(に)」「A以来ずっと」の場合も「~てから」
が使われます。
勉強を始めてから、多くのことを学びました。
生れてから、ずっとこの町に住んでいます。
パソコンもウインドウズになってから、多少使いやすくなった。
「AてからBまで」の形にもなります。
小学校に入ってから大学を出るまで、ずっと机の前に座っていた。
小学校に入ってから大学を出るまでの16年間
「は/も/より」などの副助詞をつけることもできます。
来てからは/も 来てからさえ(も) 来てからより(も)
ここに移ってからは、時間がゆったりと流れるようです。
お礼
ご親切に回答していただきありがとうございます。とても詳しいですね。大変参考になりました。本当にありがとうございました。