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「心の欲するところによって~する」は不適切?
- 「心の欲するところによって~する」が不適切かどうかについて質問しています。
- 複数の外国人に日本語を教えている中で、ある人の参考書に疑問を持った経緯を説明しています。
- 質問者は「心の欲するところによって」の使用について混乱しており、理解を深めたいと思っている旨を述べています。
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質問者が選んだベストアンサー
「~によって」には、辞書を見ると多様な意味があるようですが、本質的には「頼る・依存する」といった意味で通底しているような気がします。 「頼る・依存する」ものには従うという形態が必然的に成立するでしょうから、時には意味が同じになる場合もあることでしょう。 「彼に従って集団は生き延びた」 「彼によって集団は生き延びた」 のような例が浮かびます。 「心の欲するところによって悪事を働いてはならない」の場合、「~によって」は「~に依拠して」といった意味になると思いますが、「心の欲するところ」は悪者として、つまり、頼ったり依存したりすべき対象としては位置づけられていないため、不適切になる、ということなのではないか、と思います。
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- hakobulu
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#5です。 >この部分に対しては異議を唱えるつもりはありませんが、例として示していただいた使用例は少し違うのではないでしょうか。 : たしかに、どちらでも可能な例として適切とは言えませんね。 「彼の指導に従って集団は生き延びた」 「彼の指導によって集団は生き延びた」 のようにすべきでした。 この場合は、「彼の指導」が「頼ったり依存したりすべき対象」として位置づけられているので自然な表現になります。
お礼
これならばわかります。修正のご回答、ありがとうございました。
- bgm38489
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誤りである、とは言いすぎかもしれませんが、確かに「心の欲するところによって」はおかしく思いますね。文法的にというより、言い回しの問題です。 「ところ」を除いて、「心の欲するに従って」「心の欲するによって」だったら、どちらもおかしくはないように思います。 ただし、「…悪事を働いてはいけない」だったら、「従って」が正しいですよ。自分がやりたいままに、という意味ですから。 「心の欲するによって」は、心のおもむくままに、という意味です。意味はあまり変わっていないようですが、綺麗な文章が続く場合に使いますね。…勉学にいそしむ、とか。
お礼
ご回答、ありがとうございました。参考にさせていただきます。
不適切の指摘は古語と現代語の混在に拘っています。 >「心の欲するところによって~」 「欲する」という部分は古語の表現です。 これに続く「よって」も古語の接続詞の「よりて」の促音「よって」と看做します。 古語の「よって」は、前文に述べたこと理由として、後文を言いだすときに用いられる接続詞として扱われます。 「それゆえに」「それで」という意味になります。 「よって件のごとし」などの使い方をします。 この為に不適切としています。 現代語の「よる」の促音「よって」には、因る、依る、など準拠する意味があります。 現代語として読めば「従って」でも「よって」でも良いということになります。 「心の欲する所に従いて悪事をなす」と書かずに「心の欲するところに従って悪事を働いて・・・」と敢えて古語と現代文を混在させた設問でしょう。 「欲する」が古語だと気づかないと難しいでしょう。
お礼
ご回答、ありがとうございました。 「欲する」が古語であるとは、思ってもみませんでした。
- TANUHACHI
- ベストアンサー率31% (791/2549)
僕ならばもっと端的かつストレートな表現を使いますね。「心の赴くままに」「自らが信ずるに任せて」などの表現もあります。 外国の方々にとっての「心」は日本人の意識感覚と異なり、理性的な判断に基づいてとの認識論的意味に重心が置かれる場合も多く、日本人の感性に端を発する思考様式とは多分に隔たりもあります。 「心の欲するところに従って」などとしてしまいますと、かなり漢文的な語調となり現代の口語文体では相手に対し不要な堅苦しさも与えかねません。 複数の外国人の方々に日本語を教えているとのことですが、相手の語学レベルや知的レベルによっても変化がありますので、一概にラインを引いてもそこよりも劣る方と先に進んでいる方双方に不満を残しかねません。 以前から気にはなっていたのですが、質問者様御自身が大学の日本語学科や大学院に再入学された上で、言語学や日本語論、語学教育論や日本語論・日本語史・文体論・文法論・現代文法と古典文法の特性等に関する知識を習得される方が先決問題ではなかろうかと存じます。 日本人だから適切な日本語の使い方ができる、などとお考えならばそれは大きな誤解でもあり、外国の方々に日本語を教えるに懸念や不安もあります。
お礼
ご意見、ありがとうございました。 「心の欲するところに従って」という表現の良し悪しなどの問題ではないのですけれどもね。
- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
先達(センダツ)の教えをふまえているかどうかの差でしょうね。 「七十従心」 http://manapedia.jp/text/index?text_id=1795 「従心」 http://junyalaboratory.blog.shinobi.jp/%E9%9A%8F%E7%AD%86/%E5%BE%93%E5%BF%83
お礼
ご回答、ありがとうございました。
- ha dooo(@hadooo)
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「従って」と「よって」が同じ意味なら交換してもいいが、 違う意味なら、交換すると文意が変わってしまう、あるいは通じない文になると思います。 前者の文で「従って」がどのような意味で使われているかを調べ、 その意味が「よって」にあるかどうかを調べればいいと思います。 おそらく前者の文は「矢印に従って進む」のような使われ方だと思うので、 これを「矢印によって進む」に変えることはたしかに出来ない気がします。
お礼
ご回答、ありがとうございました。 確かに少し違和感があるようですね。
お礼
ご回答、ありがとうございました。 やはりこの場合「~によって」は、不適切なようですね。 > 「頼る・依存する」ものには従うという形態が必然的に成立するでしょう この部分に対しては異議を唱えるつもりはありませんが、例として示していただいた使用例は少し違うのではないでしょうか。 「彼に従って集団は生き延びた」=彼の指揮通りに行動して、集団は生き延びた 「彼によって集団は生き延びた」=彼が尽力した功績として、集団は生き延びた
補足
あらためてその外国人とのやりとりを見直したら、参考書には次のように書いてあったそうです。 1.によって は理由や原因についての説明である 2.に従って は状況の変化とともに変化が進むことである 3.しかも に従って は 人の感情などを表す文にも使える ←ここが今回のポイントでしたね この点を今回の質問文に反映していなかったので、不十分な質問の仕方になってしまいましたことをお詫びします。 後日このスレを見る方のために申し添えますが、No.5であげている使用例はNo.7で訂正されています。 私としてはNo.5とNo.7を併せたものをベストアンサーにさせていただいているつもりですので、No.7もぜひご覧ください。