- 締切済み
kingdom 天国
キリスト教では、天国をkingdomと言います。 しかし、天国にいるのはkingではなく、godなのに、なぜkingdomですか?
- みんなの回答 (7)
- 専門家の回答
みんなの回答
- NemurinekoNya
- ベストアンサー率50% (540/1073)
☆しかし、天国にいるのはkingではなく、godなのに、なぜkingdomですか? ◇という質問者さんの質問に、全然、答えていないじゃないかと気づきまして、 再度回答します。 イザヤ書の第六章に ───────── 6:5その時わたしは言った、「わざわいなるかな、わたしは滅びるばかりだ。わたしは汚れたくちびるの者で、汚れたくちびるの民の中に住む者であるのに、わたしの目が万軍の主なる王を見たのだから」。 口語訳 イザヤ書6章 ───────── とありまして、 《万軍の主・神さま》を《王》と呼んでいるんですよ。 日本語だとこのあたりのことが分かりにくいので、この部分の英語訳(NIV)でご紹介しますと、 ───────── 5 “Woe to me!” I cried. “I am ruined! For I am a man of unclean lips, and I live among a people of unclean lips, and my eyes have seen the King, the Lord Almighty.” Isaiah 6 ───────── とありまして、 《万軍の主・the Lord Almighty》と《王・the king》は同格。 ですから、 神さまを《王・The King・King》と呼んでもいいわけ。 神さまを《主》と呼ぼうが、《王》と呼ぼうが、それは単なる呼称の違いに過ぎません。 ですから、 神さまのいる場所(?)をthe kingdomと呼んでも、問題無し!! それでですね、 ピラトがイエスに「お前はユダヤ人の《王》か」と尋ねて、 イエスが「そのとおりだ」と答えたのは、 「わたしは《神》だ」の意味。 《神》というとクリスチャンのヒトに怒られてしまうかもしれないので、 《子なる神》、《神のヒトリ子》とした方がいいのかもしれませんが(ポリポリ)。 ですから、 heavenと呼ぼうが、the kingdom of Godと呼ぼうが、 それは名称の相違に過ぎず、 同じです。 そして、 heavenもthe kingdom of Godも、 経験的な、空間的な概念、モノ、存在ではありません。 神さまは《天国・heaven》にいると考えては、いけないんじゃないでしょうか。 神さまを擬人的にとらえすぎだと思います。
- NemurinekoNya
- ベストアンサー率50% (540/1073)
新約聖書は、英語で書かれているわけでないので、 英単語の《king-dom》を詮索しても仕方ない気がするのですが・・・。 ───────── 3:3 ἀπεκρίθη Ἰησοῦς καὶ εἶπεν αὐτῷ ἀμὴν ἀμὴν λέγω σοι ἐὰν μή τις γεννηθῇ ἄνωθεν οὐ δύναται ἰδεῖν τὴν 《βασιλείαν》 τοῦ θεοῦ (Jesus answered, Verily, verily, I say unto thee, Except a man be born of water and of the Spirit, he cannot enter into the kingdom of God. KJV) John 3:3 ───────── 王国に該当するギリシア語は、 《βασιλεία》 です。 語源的には、 ───────── From βασιλεύω "I rule, I am king" http://en.wiktionary.org/wiki/%CE%B2%CE%B1%CF%83%CE%B9%CE%BB%CE%B5%CE%AF%CE%B1 ───────── 意味は、 ───────── βασιλεία (basileia) (genitive βασιλείας) f, first declension 1 Lit. "Place of the king." A royal palace. [quotations ▼] 2 A kingdom, a dominion 3 A hereditary monarchy 4 The office of king http://en.wiktionary.org/wiki/%CE%B2%CE%B1%CF%83%CE%B9%CE%BB%CE%B5%CE%AF%CE%B1 ───────── で、 日本語ですとと、 王宮、王国、世襲的君主制くらいの意味です。 王は、 ───────── 15:2 καὶ ἐπηρώτησεν αὐτὸν ὁ Πιλᾶτος σὺ εἶ ὁ 《βασιλεὺς》 τῶν Ἰουδαίων ὁ δὲ ἀποκριθεὶς αὐτῷ λέγει σὺ λέγεις (And Pilate asked him, Art thou the King of the Jews? And he answering said unto him, Thou sayest it. KJV) Mark 15:2 ───────── で、 《βασιλεὺς》 ね。 《βασιλεὺς・バシレウス》の意味は、 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%B7%E3%83%AC%E3%82%A6%E3%82%B9 を読んでください。
お礼
参考URL読みました。
Kingdomには単なる王国という意味だけではなく領地、領域という意味が含まれています 英国=U.K.=United Kingdom kingには王という意味の他に最大のもの、最上のもの、というニアンスがあります。 King-cobra=キングコブラ King-crab=タラバ蟹 King-bolt=主軸を止める主要ボルトetc すなわち、聖書では最良最善最高のもの(神)が統治する領域という意味になります。 King of Kings=王中の王=神 Kingdom=神が統治する国=天国
お礼
kingの定義を人間の王と狭く捉えていました。 日本語の王とは、ニュアンスが違うのかなと思いました。
- NemurinekoNya
- ベストアンサー率50% (540/1073)
そら~、 ユダヤ教のメシア思想が地上の王国と深い関係があるからです、 メシアと地上の王(king)とには、深い関係があるからですよ。 ユダヤ人は、神に背き、その罰として、自らの王国を失った。 その失われたユダヤ人の王国を復活させるのが、メシア。 メシア思想とは、そもそも、そういうもの。 だから、 ピラトはイエスに「お前はユダヤ人の《王》なのか?」と質問した。 イエスは、「そのとおりだ」と答えた。 十字架に磔にされるとき、ローマ兵はイエスの頭にイバラの冠をかぶせて、 「ユダヤ人の《王》、ばんざい」と揶揄した、皮肉った。 (マルコ福音書 15章) マタイの福音書第1章には、イエスの系図が出てきます。イエスの祖先にはダビデ王がいます。 もちろん、イザヤ書の予言の記述との一貫性・整合性を持たせるために、イエスをダビデ王の末裔にしなければならないというという理由もありますが、 ただ、それだけではなく、 ユダヤ教のメシア思想との整合性を持たせる必要もあった。 イエスは、ダビデの血筋、王家の血筋でないとマズイんですよ。 で、イエスはなぜ殺されたかというと、たぶん、宗教的な理由ではなく、政治的な理由からです。 ローマの支配を受けながら、それでも、当時のユダヤの地は、ユダヤ人の支配する半独立国であった。この極めて危うい政治状況の中、一部の民衆に独立運動のシンボルとしてイエスを担ぎ上げられると、ローマの政治的・軍事的な介入を受ける恐れがあった。ローマによる完全な植民地支配を受ける可能性があった。その口実をローマに与える恐れがあった。なので、そうなる前に、そうならないように、ユダヤ人の指導層は、イエスを殺しちゃった・・・。 宗教的には、イエスの教えは、それほど危険なものではなかった。 現に、イエスの教えに従う原始キリスト教、もしくは、ユダヤ教イエス派は、イエスの死後、エルサレムに存在し、自由に活動していましたから。 のちに、ユダヤ教イエス派は、ユダヤ教のシナゴーグ(教会)への参加が禁止され、それで、みずからの教会を作らざるを得なくなりますが、それまでは、平和共存していた!! イエスの弟子に《熱心党》のシモンなる人物がいるでしょう。 この《熱心党》というのが、ユダヤ独立運動の急先鋒です。 熱心党 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%B1%E5%BF%83%E5%85%9A
お礼
大変興味深いお話でした。 「イザヤ書の予言の記述との一貫性・整合性」の部分がわからないので、調べて見たいと思います。 ありがとうございました。
- 雪中庵(@psytex)
- ベストアンサー率21% (1064/5003)
語源的には「King+dom」かも知れませんが、実際に「Kingdom」 と聞いた時に『Kingのdomなんだな』とは思いません。 「Kingdom」というひと綴りで、中心人物に率いられた国家ないし それに類する集団を意味するのです。 そのような集団の代表的な例がKingに率いられたものだった、 というだけの事です 「ふで箱」と聞いて、「中に筆が入ってないのに!」と批判する 必要はありません。
お礼
ありがとうございます。
- kurinal
- ベストアンサー率10% (128/1195)
なるほど、ですね。 そうなんですか。 「heaven(神の居るところ)」じゃないんですね。 「kingdom」とは、「治めるところ」という意味らしいです。 (「kingdom of heaven」で、「神の国」) ※(英和辞典調べ)
お礼
ありがとうございます。 heavenとの違いは別の回答者様から教示がありました。 ぜひ読んでみてください。
- yardbirds
- ベストアンサー率45% (14/31)
こんにちは。 頭文字を大文字にして Kingdom と表記したら、「神の統治」という意味になるようです。 au携帯電話内蔵「ジーニアス英和辞典MX」より。
お礼
ありがとうございます。
お礼
呼称の違いだったのですね。 kingは日本語の王とはニュアンスが違うのかなと思いました。 heavenとの違いも気になっていたのですっきりしました。 たしかに、擬人的に捉えていました。この発想はなかったので、勉強になりました。 ありがとうございました。