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ロボット開発とロボット研究は何がちがうのでしょうか
自分で,ロボットを作ってみたり,本や論文を読んでいたりしていて,うまく整理が出来ず,ずっと悩んでいるんですが,ロボット開発とロボット研究とは,何が違うのでしょうか? 研究は,何かを明らかにするためにロボットを作る.もちろん,何かを明らかにする過程で,動かす物を開発する. 開発は,何かを実現するためにロボットを作る.問題があれば,それを明らかにするために研究を行う. 外側に現れる現象を見ると両方とも,ロボットをつくっている. 学会等で発表された論文で,タイトルがstudyで始まっているものや研究で終わっているものを読んでみても,研究と称しているわりには,ロボットを作ることや作ったロボットの説明に終始していて,開発について説明しているのか,研究について説明しているのかよくわからないものが多い. ロボット研究とロボット開発を差別化する決定的な要素ってなんでしょう?
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ロボット研究;ロボットとは何か?ロボットで可能なこと。現在実用化されているロボットの種類、実用ロボットに必要な個別技術、ロボットの歴史、日本におけるロボットの商品化調査、etc。 ロボット開発:原子力発電所における災害対策を念頭に置いた自動作業ロボットの開発、など。 研究は対象や目的が多岐にわたります。必ずしもコスト無視というわけではありません。様々な実験や実証的な器物を製作することもあるでしょうが、最終的には結論としてのドキュメント、データでまとめることになると思います。 開発は、最終的にドキュメントになるかもしれませんが、それは完全に近い設計図や実証的な目的物の制作完成が前提になると思います。
- hey_hey_11
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特許=儲けではありません。 特許は、様々な要素があります。 最大の要素は、新技術の独占ですが、特許を出して直ぐに対価として現れることはありませんので、製品が売れなければ糞のふたにもなりません。 だから、研究部門を開発部門に編入したり、研究部を廃止する会社が多くなってきていますよね。 後、新しい発見で特許を出しても儲かる特許になることはほとんどありません。 どちらかと言うと、当初は駄目特許と思っていたものが凄い特許に化けることもあります。 レスキューロボットは、開発でなく研究段階です。 言い忘れましたが、開発とは量産する目的が主となります。 一品物は、研究段階に分類します。 >研究の段階から儲けを考えてような分野もあるのではないでしょうか? 少数でしょうね。 先に述べたように、研究は技術を確立することが目的です。 技術が隔離できなければコストや効率化はできません。 また、研究段階でコストや効率を考えていては、目的の達成が遅れて膨大な費用と時間を無駄にします。 だから、研究者と開発者を分けていませんか。 分けないところは、少数精鋭と言う肩書で、人員不足か人件費削減でしょうね。
お礼
ご回答ありがとうございます. > 特許=儲けではありません。 > 特許は、様々な要素があります。 ご指摘の通りですね.防衛特許もありますから. > レスキューロボットは、開発でなく研究段階です。 関ってきている身としては,痛感しております. サービスロボットは,売る先(市場)を模索している段階だし,まだまだ大学が主体で動いていますし,大学というのは,やはり何をやっても研究ということで通せるんですよね. すこし整理が出来た気がします. ありがとうございました.
- hey_hey_11
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研究は、あくまで儲けなしですが、開発は、儲けを考える段階となります。 もっと言うと、研究は実用性を確立する段階のため、値段やコストはほとんど考えせん。 逆に考えていては研究ができません。 しかし、開発は実用性を実現させるため、製品化をする段階になりますから、当然値段やコスト,原価などをあらゆる費用を算出して、売っていくことになります。
お礼
ご回答ありがとうございます. > 研究は、あくまで儲けなしですが、開発は、儲けを考える段階となります。 という部分はなるほどと思うところありますが,ちょっと違うかなぁという気もします. たとえば,私が一緒に仕事している化学系の人達なんかは,成果が出れば,何億円の儲けになるとかいっているので,研究=儲けに近い考え方をしているように思えます.特許も絡んでくると研究の段階から儲けを考えてような分野もあるのではないでしょうか? また,私も携わったレスキューロボットの研究では,Quinceのようなロボットの開発でさえ儲けというのは考えたりは余りしません.考えたいけど考えられないというのが実際です.万博などに出展したロボットを作ったときも一品物の製造で確かにコストは計算しましたが,儲けの追求まではしませんでした.しかし,それを研究と言うのはちょっと違うかなぁという感じです.とにかく2週間確実に動く物を作るので,新規性を狙うよりも確実性でしたので,むしろ開発だったと思っています. つまるところ,製品となる物を「開発」するときでも,ひな形となるモデルの場合や特別なデマンドがある場合は,採算度外視なんてこともあり得ます. なので「儲け」というのは,ロボット研究とロボット開発をピシっと分けてくれる要素としては,少し違う気がします.
- Him-hymn
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開発と言えば、実用化に直結する意味がこめられています。同じロボットを作るのでも、研究目的で作るのと、開発、つまり実用化目的で作るのとでは、意味合いが少し異なります。たとえば、AIBOというロボットを開発して、商品かしたわけです。しかし、そのAIBOができるまでに、人間の心理やしぐさの研究がなされ、それをロボットに応用する研究がなされてきたわけです。そういうロボットを作ることも研究の一部でしょう。しかし、いろいろな研究を踏まえ、それを応用して、実用的に使うようにするーーそれは開発となります。開発では新しいアイデアとかは受け入れられやすいでしょうが、それは決して新しい発見とかが中心にはなりません。あくまでも、有益かとか、どのぐらい受け入れられるかということが問題になってきるはずです。 以上、ご参考になればと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます. 感覚的には,私もそのような気がするんですが,ことロボットになると製品化されたものがほとんど無く,たいていは,一品物の域を出ないので,研究者のegoがたっぷり入った物をつくっているだけで,そのときの都合で開発と研究とが適当に使い分けられているように思うわけです. 例えば,同じことをやるにしても,文科省管轄の科研費の応募の時にはロボット研究といい,経産省管轄のNEDOなどの委託プロジェクトの応募の時にはロボット開発というように,たいした区別無く使われているように思えます. NEDOなどの「ロボット関係技術の開発」のための予算がたっぷり入って,結果,歌って踊れる芸人のようなロボットが実用化された人型ロボットの場合,人間理解のためのロボット研究という説明がついたりしていて,「開発」という表現に付随しているはずの実用性ってなんなんだろうと思います.しかもそれを主導しているのが,高名なロボット研究者だったりするので,ロボット開発とロボット研究とを分ける要素は何なんだろうと,つくづく不思議になります. ロボット開発とロボット研究とを区別するための決定的な要素というのがあると,わかりやすくていいんですが.
お礼
ご回答ありがとうございます. 結果物の質的なところでは,ロボット関係の研究論文の場合は,再現性が求められるので,実証的な目的に耐えうる程度の説明(設計図や完成品)が要求されます.なので、結果物では、区別をつけるには弱いかなという気がします。 自分たちの仕事が、ロボット研究・ロボット開発というための必要条件はなにかなぁと言う疑問が,今回の質問の発端です. 「原子力発電所における災害対策を念頭に置いた自動作業ロボットの開発」と 「原子力発電所における災害対策を念頭に置いた自動作業ロボットの研究」とでは, 「研究」のほうがスーパーセットになるのでしょうか?それとも、オーバーラップしている部分はあるけど、それぞれを構成する要素を含んだ別々の集合があるんでしょうか?そうならば、「研究」と「開発」は時系列で並ぶできものなのか、それとも完全に同時並行で並べられるのか。それとも、具体的なモノづくりが入ると「研究」というのはそぐわないのか? などなど、科研費などの申請書を含め、いろいろと文章を書いていると、どうも整理がつかないのです。 すっきりするのは、なかなか、難しいですね。