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「絶対」の使い方
「絶対にあいつが犯人だ」と「絶対にあいつが犯人だと思う」と「絶対にあいつが犯人だろう」の意味は同じですか? 「たぶんあいつが犯人ということは間違いない」と「たぶんあいつが犯人ということは絶対に間違いない」は間違いですか?
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- bakansky
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> 「絶対にあいつが犯人だ」と「絶対にあいつが犯人だと思う」と「絶対にあいつが犯人だろう」の意味は同じですか? 「絶対にあいつが犯人だ」 は、何らかの証拠に基づいた発言なのか、それとも話し手の主観によるものなのか、2つが考えられます。どちらかというと、後者の場合であるような印象を受けます。「絶対に ・・・ だ」 という言い方は、話し手の主観が前提になっている言い方のように思われます。 というのは、客観的な証拠に基いているのなら、単に 「あいつが犯人だ」 と言えばすむところを、わざわざ 「絶対に」 をつけると、「確かな証拠があるわけではないが、状況から判断すると、彼が犯人としか思えない」 という主張を強調しているように聞こえるからです。「自分の主観・主張を言い張る・強調する」 という働きを 「絶対に」 という語に負わせています。 「絶対にあいつが犯人だと思う」 の方は、反論があるかもしれないが、それでも自分は 「あいつが犯人に違いない」 ということを確信している、という言い方です。「絶対に」 という語で、他の者が犯人であることは考えられないという排他的な主張がなされていると見ることが出来ます。「思う」 と付け加えることで、その考えが自分の主観に発するものであることを表しています。 「絶対にあいつが犯人だろう」 は、やはり他の要素を除外して、「あいつが犯人だ」 という主観を、あたかも事実であるかのように述べています。単に 「あいつが犯人だろう」 であれば、推測である場合もあれば、何らかの証拠からの帰納的な判断かもしれませんが、「絶対に」 という強調をしなければならないのは、そこまで確としたものがないけれども、でもそうとしか思えないという気持ちを表しています。 > 「たぶんあいつが犯人ということは間違いない」と「たぶんあいつが犯人ということは絶対に間違いない」は間違いですか? 異論があるかもしれませんが、私は間違いであるとは思いません。特に口頭で述べられたものである場合にはなおさらです。 前者は、ある程度の確信を持っているのだが、それを裏付けるだけの証拠が不十分な場合を想像させます。状況証拠だけとかの場合。「あいつが犯人だ」 と断言できるだけの証拠が無いので、つい曖昧な言い方になってしまったのでしょう。 後者は、前者と同類ですが、「絶対に」 と入れることで、他の可能性を否定する気持ちが表されています。主観的な確信はあるのに実際的な証拠が無いという苛立ちを感じさせます。