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譲歩を表す仮定法過去完了形について
- 仮定法過去完了形の例文について論争がある。一方の訳は選択肢があっても別の話題を選ばなかっただろうという意味で、もう一方の訳は選択肢があったら別の話題を選ばなかっただろうという意味だ。
- 訳(1)の方が自然で、訳(2)は状況が読み取れず不自然だと感じられる。
- 論争の解決には論理的な説明が必要である。
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質問者が選んだベストアンサー
これは英語ではなくて理屈の問題ですが、まず仮定というという事は、実際はそうではない、というです。ですから仮定で「選択肢があったら」と言う事は実際は無い訳です。これは事実に戻ってこの文の第一人称の人物はオプションが一つしか無く、それを選んだ事になります。この時点で「もし私に選択肢があったら」と来ると理屈、言語上からも「別の話題を選んでいただろう」となると思います。 仮定でなく普通の文でも: 選択肢があるにも「拘らず」私は別の話題を選ばなかった。 選択肢があるなら、私は別の話題を選びたい。 となるのが自然だと思います。訳(2)は日本語として不自然です。
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- d-y
- ベストアンサー率46% (1528/3312)
>サッカー,野球,と2つ念頭にあって,the choice(野球)でない方。 THE other であって,another はおかしいです。 私も最初はそう思ったんです。 実際に選択した話題なんだから、どんな話題か特定されている。だから、the otherになるべきで、anotherはおかしいと… でも、いろんな状況を心の中に描いて例文を考えているうちに、ふと気が付いた。 「サッカー,野球,と2つ念頭にあって」でない場合もある。 わかりやすい例を挙げると、 「この前の講演会どうだった?また、野球の話で大受けだったんだろう?」 「そういう選択肢があれば、他の話題を選ぶこともなかったんだけどね。実は野球の話はできなかったんだよ」 こういう例だと、野球は念頭にあるけど、サッカーは(少なくとも聞き手の方では)念頭にない。 そういう場合に、anotherが(最善の表現かどうかは別として)間違いだというほど不自然な表現ではないと私は思います。
お礼
みなさんの回答を読ませていただき、いろいろ考えました。 この例文の混乱の元はanotherにあるのではないでしょうか? 日本語では特定の「別の」も不特定の「別の」も区別しませんが、英語では区別します。 「そういう選択肢があれば、他の話題を選ぶこともなかったんだけどね。」の「他の話題」 はthe different topicと訳すのがよいのではないでしょうか? 教科書の例文がanotherを含むことがあまり適切ではないように思います。 教科書会社も、この例文は中・高校生には発展的なので今後例文として適切か検討するとの ことでした。 anotherに着眼することに気付かせていただきありがとうございました。
- princelilac
- ベストアンサー率24% (1627/6648)
質問者さんの理解が正しいと思います。if を even if の意味合いで読み取るという、教科書会社の説明も正しいです。 (1)「選択肢がない」のなら「選ぶ」ことはできません。「別の」という言葉も繋りません。ここの不自然さを感じ取れないのが不思議です。英語というより、日本語に難点があります。 (2)If I had had the choice, I wouldn't have selected another topic. = I didn't have the choice, so I selected another topic. この文を = で結ぶのは、あまりに無神経です。「法」は英語で mood といいます。カタカナの「ムード」から連想するといいですが、気持ちの伝わり方がまるで別物です。元の文の意味を読み取る際に、書き換えた言葉で考えるのはナンセンスです。ただ、書き換え文を読むと、(1)の理論が破綻していることがより明確になります。
お礼
回答ありがとうございます。 おかげ様で、(1)の訳の不自然さと、直説法に書き換えた文の理論が破たんしていることに 確信が持てました。 このあたりをきちんと説明していきたいと思います。
- KappNets
- ベストアンサー率27% (1557/5688)
No. 5 が補足します。今挙げられている文章では another が入っています。これは不自然で聞く人を誤らせる可能性があります。If I had had the choice, I wouldn't have chosen this. というらな本来の用法です。つまり課題自体が素直で(適切で)ないのです。可能ならば例文として採用することを避けた方が良いと思います。 Even if I had had the choice, I wouldn't have picked anyone else! という文章はアリです。この場合ちゃんと even を付ける必要があります。
お礼
ご指摘の通り、この例文にanotherが入っていることが混乱の原因であるように思います。 例文がIf I had had the choice, I wouldn't have chosen this.だったら、 すんなり理解できたことでしょう。 教科書会社に確認した際、「譲歩の意味にとるのが正しい」という回答とともに 「この例文は中・高校生には発展的なので、今後例文として適切か検討する」という 回答もいただきました。 いろいろヒントをいただきありがとうございました。
- wind-sky-wind
- ベストアンサー率63% (6647/10387)
実際に選んだ話題(サッカー)がある。 でも本当は野球が好きなんだ。 もしその野球という選択肢があったら,サッカーなんか選ばなかった。 というのなら,another topic でなく, soccer と書くか,THE other topic でしょうね。 サッカー,野球,と2つ念頭にあって,the choice(野球)でない方。 THE other であって,another はおかしいです。 たまたま,この例文が another であっただけですが。
お礼
「『たとえ~であっても』という譲歩が極端な条件下では、主節の内容は覆らない。」 この例としてNo.3の回答で挙げていただいたIf the sun were to rise in the west, I wouldn't change my mind.という例文はとても役立ちました。 また、このanotherが混乱を招く原因であるように思います。指摘していただきありがとうございました。
- d-y
- ベストアンサー率46% (1528/3312)
普通に素直な考え方をすれば、「選択肢がない場合」と言われたら、「それを選択する選択肢がない場合」の解釈になりますよね。 だから、「選択肢がない場合,自動的に絶対選べない」と考えてしまう。 でも、もう少し想像を膨らませて色んな場合を考えてみれば、「選択肢がない場合」=「それを選択しない選択肢がない場合」という文脈もありうると気が付くでしょう。 そういう文脈では、「選択しない選択肢がない場合は、自動的に絶対選択するしかない」ことになるし、「選ばない選択肢があった場合は(当然)選ばない」になるわけです。 「私はXXの話が得意だから、もし私に選択肢があったら、(XX以外の)別の話題を選ばなかっただろう。でも、お客様がどうしてもXXの話は嫌だと言い張って(XXの話をする)選択肢がなかったので、他の話題を選択した。」 こういう状況を前後の文脈がないところで読み取るのは少し難しいかもしれませんが、別に不自然な状況ということはないと思います。
- wind-sky-wind
- ベストアンサー率63% (6647/10387)
英語で if と even if がある。 日本語でもそのまま訳し分けるという考えもありだと思います。 とにかく,「選択肢がない場合,自動的に絶対選べない」 じゃあ,「選択肢があった場合」(それでも)選ばない。 こういうのを if だから,「もし選択肢があったら」 と訳すのは一つの考えだと思います。 if の部分が現実と逆である以上,それは「もし~だったら」です。 しかし,日本語の理屈としては「選択肢がなければもともと選べないし」 「選択肢があったとしても選ばない」とするのが普通だと思います。 仮定法じゃないですが, I will go out if it rains. (晴れても出かけるのだが)雨が降っても出かける。 これを if だからと言って「もし雨が降れば」出かける はおかしいですよね。 日本語としては主節が現実の場合,「~だとしても」というのが自然だと思います。
- KappNets
- ベストアンサー率27% (1557/5688)
If I had had the choice, I wouldn't have xxx. という句は通常頭に even を付けて解釈するのではなく、単純に「もし選択肢があったならば、私は xxx しなかった」つまり「選択肢がなかった(気がした)ので xxx した」「結局 xxx した」という意味合いで用います。 例文として次の2つを挙げておきます。 http://corporette.com/2013/03/26/should-you-tell-coworkers-about-your-miscarriage/ その中で "If I had had the choice, I wouldn’t have told her." という文があるので探して下さい。ある女性が上司に個人的問題を打ち明けるのですが、その時の気持ちを述べています。 http://www.fanfiction.net/s/5421307/7/A-Reason f I had had the choice I wouldn't have chosen soccer. 他に選択肢があればサッカーは選ばなかった、という気持ちが述べられています。 これらの例文の解釈を延長すると (2) が正解となります。
- d-y
- ベストアンサー率46% (1528/3312)
訳(2)もありえると思いますよ。 例えば Baseball is my favorite topic. If I had had the choice, I wouldn't have selected another topic. のような文脈なら、ピタッとはまります。 another topicと言う場合には、何に対してanotherと言っているかが話し手と聞き手の間で了解されている必要があります。そういう了解が存在していない場合は、何のことを言っているのか分からないという事態に陥ります。 前後の文脈がない場合に真っ先に思いつくのは、実際に選択した話題に対して「その他の話題」と言っているのだろうということ。これが一番素直な考え方です。 訳(2)を成立させるには、実際に選択した話題のことをanother topicと言っている状況を想像しなければなりません。 そして、実際に選択した話題以外にもうひとつの話題があって(例えば上の例文だと「野球」)、その話題を念頭に置いてanother topicと言っていることになります。 そういう状況は充分可能ですが、前後の文脈なく手掛かりが何もないところから、そういうややこしい状況を想像できる人は、よほどのひねくれ者かもしれませんね。
- wind-sky-wind
- ベストアンサー率63% (6647/10387)
were to で有名な例文 If the sun were to rise in the west, I wouldn't change my mind. というのがありますが,これは 「仮に太陽が西から昇ることがあっても,私は考えを変えないだろう」です。 当たり前のように,有名な例文として「~としても」と訳しています。 もしかすると私は学生の頃,were to はこうなるもんだと思っていたかもしれません。 これも実は,現実の太陽が東から昇る世界でも,考えを変えないのです。 西から昇ったら変えない。現実の世界では変えるつもりだ, ってことはないですよね。 この例文でも,「この人は考えを変えるつもりなんかないんだな」と了解があるということです。 了解,というのか,常識的な判断と言ってもいいのかもしれません。 even if 的な if は「もし~」の部分は現実と逆でも, 主節は現実通り,と判断できる場合と言えると思います。
- wind-sky-wind
- ベストアンサー率63% (6647/10387)
普通の if の場合, If I had studied hard, I would have passed the exam. = Because I didn't study hard, I didn't pass the exam. となります。 (Even) if I had studied hard, I wouldn't have passed the exam. というのは, Because I didn't study hard, I didn't pass the exam. が事実です。 勉強しなかったから,受からなかった。もし勉強してたら受かってた。 勉強しなかったから,受からなかった。勉強してたとしても受からなかった。 結局,if ~の方は現実と逆なのですが, 主節の方は even if ~の場合は現実と変わらないことになります。 if ~自体「逆なら」が仮定法であり,主節の「だろうに」というのは 現実通りなわけです。 それでも,if の方が仮定法である限り,後半が現実通りでも仮定法です。 こういう even if というのは,主節が現実通り,という点で if とは違う。 そして,if でもそういう意味になることができます。 当事者で,主節部分が現実通り,という納得があればいいのです。 現実は選択肢はないわけで,そういう場合,選べない。 これが現実です。現実選ばない中で If I had had the choice, というのは「たとえあったとしても選ばない」です。 結局,ここでは「選択肢がない場合は選べない」という真理がある以上, If I had had the choice, I wouldn't have selected another topic. というのは「あったとしても」と自然となります。
お礼
回答ありがとうございます。 おっしゃる通り、「選択肢があったら、別の話題を選んだだろう。」となるのが普通ですよね。 「私に選択肢がなかったので、別の話題を選んだ。」という書き換え文も論理的に破たんして いると思います。 この和訳の不自然さからも、しっかり説明していきたいと思います。