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ハインケルHe177について
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空力的には、エンジンナセルが2個増えますから、 投影面積が増えて、空気抵抗が増します。 空気抵抗は速度の2乗に比例しますから、 最高速度、航続距離は低下するものと予想されます。 重たいエンジンが機体の重心から離れた場所に移動しますから、 運動性も低下すると思います。 離れた場所のエンジンを支える補強も必要になりますから、 重量も増加、航続距離、搭載量で不利になります。 V型エンジンを2個連結したエンジンは、 排気管同士が込み合うために熱の問題を抱えており、当時の技術ではトラブルが多かったようですね。 WW2では実用化できませんでしたが、ドイツ人の技術に対する執念は強く、 フォルクスワーゲングループが、V型エンジン2個を連結したW型エンジンを21世紀に実用化しました。 W型エンジンを積んだブガッティヴェイロンは、最高出力1000hp以上、最高速400km/h以上 16気筒 1億8千万円 おそらく、一般道を走れる自動車のエンジンとしては究極のものだと思います。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%82%AC%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%B3
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- greias
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ランカスターも最初はヴァルチャーエンジン2基搭載の双発爆撃機マンチェスターという前身が居たわけで、そのヴァルチャーエンジンが不出来だったおかげでマリーンエンジン4基搭載の4発爆撃機として成功したわけですが、事情はHe177の4発版He277と似通っているものの、根本的に戦略空軍という思想のある英空軍と、その思想のない独空軍とでは、例え機材がまともでも戦略爆撃機としては成功したとは思えません。 そもそも当時のドイツではまともな戦略爆撃機としての仕様が素直に通るような土壌がありませんし、大量生産して戦略爆撃を行えるような国力もありません。 日本もほぼ同じ状況でしたが枢軸国側の兵器は連合国側の兵器と比較して一機種で色々欲張った機体が多く、連合国の兵器ような使い方は難しいと思われます。
- jkpawapuro
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戦略爆撃・戦略空軍というのは相手の継戦能力を奪う事を目的としています。 たとえばダム(発電所と同義)を破壊しアルミ生産能力を潰すことで、航空機製造能力を奪うとか、工場を叩くとか。 そういう意味では連合軍の生産能力はほとんどアメリカの工業力に依存していますので、アメリカを空爆できない以上戦略爆撃機を生産すると言う発想じたいにたどりつかないでしょう。 戦略爆撃機としてというIF自体が無理筋に思えます。
- eroero1919
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どうでしょうかね。ご存知のことかと思いますが、ハインケル社はナチス政権下では謎の不遇をかこった悲劇の会社でしたから、どのみち冷や飯を食わされていた可能性はあると思います。 それにドイツ空軍は極端な戦術空軍でしたからね。ただこれは、限られた予算と資産の中で最大限の効果を発揮するには戦術空軍へシフトすることだったので、歴史の後知恵でもっと重爆撃機を・・・といっても無意味だと思います。もしもっと戦略空軍を意識していたら、フランス空軍やイタリア空軍のようにどっちつかずの中途半端な組織になっていたかもしれませんし、それゆえに1940年の西部戦線であれだけの劇的な大勝利を得ることもできなかった可能性もあります。1940年の西部戦線であれだけの大勝利がなければ、バトルオブブリテンも起きなかったわけですからね。 それにしても、2つのエンジンで1つのプロペラを回すことは第一次世界大戦のときに大失敗しているのにまたやり出すわ、4発重爆撃機にガチで急降下性能を求めるわ、ドイツ人て真性のマッドサイエンティストだと思います。
- PopoAmin
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そうなっていた可能性はありますね。 でも名機というのは、その時の軍事情勢や工業レベル戦略戦術など沢山の条件の中で 生まれてくるのだと思うんですよ。 ですから急降下性能を求められて、開発が遅れてしまったのも それがその機体の持って生まれた運命だったんだろうなと思います。
お礼
回答どうも有難う。He177はスペック性能面から見た場合、速力・航続距離・防御火力・爆弾搭載量・上昇高度どれを取っても安定したいい機体ですね。だとすると問題は国力と指導部の運用思想と技術者の無理解ですかね?