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テイラー展開 「x=aの近くで…」の意味
大学1年生の者ですが、質問させていただきます。 先日授業にて、テイラー展開というものが出てきました。 その中で、「…一般の関数f(x)をx=aの近くでx-aのベキ級数に展開し、その係数a(n)を定めるのがテイラー展開の理論…」という表現があったのですが、「x=aの近くで」という言葉の意味がよく分かりません。 f(x)のx=a付近でのみ、ベキ級数に表せるということでしょうか?
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「x=aの近くで」は|x-a|<<1(|x-a|<ε(小さな正数))ということです。 テイラー展開では(x-a)のべき乗で展開することを意味し f(x)=a(0)+a(1)(x-a)+ … +a(n)(x-a)^n + … ここでa(n)=f^(n)(a)/n! とべき乗展開したとき、 f(x)をn項で打ち切っても|x-a|<<1であれば f(x)~a(0)+a(1)(x-a)+ … +a(n)(x-a)^n と近似しても、非常に良い近似式になる。つまり近似精度がよいことを意味します。 x=aの近くでなくてx=aから遠くなるにつれ、n項打ち切りの近似式の精度が悪化し近似誤差が大きくなります。 逆に言えば、x=aから遠くなるにつれf(x)のテイラー展開の収束が悪くなる(挙句は発散する)ことになりかねません。 なので、テイラー展開は「x=aの近くで」という表現ではより少ない項の和で近似してもf(a)の良い近似値が得られる。そのためのべき級数展開がテイラー展開ということです。 なお、テイラー展開が収束する「x=aの近くで」の範囲の上限が収束半径Rと呼ばれています(|x-a|<R)。 お分かりになりましたでしょうか?
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- alice_44
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教科書で「べき級数」についての説明を読み直し、 「収束半径」とは何かを確認しましょう。 一般に、複素数列 a(n) に対し、実数 R があって、 |z|<R のとき、べき級数 Σ a(n) zのn乗 は 一様絶対収束します。 与えられた べき級数に対して、このような R の 最大値を「収束半径」と言います。 テイラー展開も、 べき級数ですから、収束半径を持ちます。 テイラー展開は、収束する場合には、もとの関数に 一致する というのが、テイラー展開の理論です。 質問の「x=a の近くで」というのは、 |x-a|<R のことを指しているのです。 x と 1 との大小関係や、主観的に小さいか どうかは、関係がありません。