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大寺院を建てる費用はどこから調達したのか?
京都奈良だけでなく、日本中に大きな寺院がありますが、建てるのに随分お金がかかったと思うのですが、お金はどのようにして調達したのですか? ヨーロッパには教会税があったし、時には「免罪符」のようなイカサマをして金を集めたこともありました。回教国には壮麗なでかいモスクがありますし、インドにもでかいヒンズー寺院が沢山あります。 世界各国、金を集める方法は似たようなものですか? 檀家側の自発的な寄進だけでは、あんな大金は集まらないと思うのですが、何かシステム化された集金方法が日本にも存在したのでしょうか? 宜しくお願いします。
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寺院建立の資金調達≒徴税システム≒権力構造 となります。 時代によって権力構造が変わりますので、資金調達システムは変わります。 飛鳥時代 豪族による私財の建立 奈良時代から平安初期くらい 律令制度が作動していますから、基本的には国家の徴税が資金調達。 平安中期からは荘園制度の進展 貴族の私財による建立、宇治の平等院とか、 国家システムはまだ機能しているので、成功(じょうこう)システムとして、権力者に金を出すことで官位を手に入れることができた。その成功の具体的なカタチとして、院政時代の六勝寺が典型です。 受領が上皇にお寺を寄付する 上皇は受領に儲けのでる国司に任命する 鎌倉時代から 武士が荘園の利益を蚕食したので、国司になっても儲からなくなってきた。 ※ 国司の利益の元は、国家の荘園とも言える、国衙領となっています。 なので、勧進システムが動き出します。 カネ集めの許可を与えられた人間が寄付を募るというシステム 東大寺の再建などが典型例 一方、北条氏などは、私財で鎌倉五山を建てています、つまり貴族より武士のほうが儲かるようになっていた 鎌倉から室町時代から(南北朝含む) 貿易で儲けて建立。 寺社造営料唐船 というやつ 戦国期から 各大名が作るようになる つまり、各大名が寺院などの大檀越として この大名建立システムが大名の全国政権化によって、豊臣政権が成立すると 秀吉の方広寺建立とか 徳川家の寛永寺とかになります
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- eroero1919
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現代だって、あまり名前を聞いたこともない新興宗教団体がとんでもなくデカくて立派な御殿の総本山を構えているのは珍しくありません。 宗教団体って互助会という側面もあるんです。私も昔の知り合いの売れない俳優さんが「芸能の仕事で一本立ちできそうだ」と嬉しそうに教えてくれたことがありました。よくよく聞くと、元々入信していた新興宗教団体の集まりの司会を「芸能人だから」という理由でやったら、評判が良かったらしくその信者さん繋がりでイベントの司会やらなにやら仕事が来るようになったそうです。 日本でも「宮大工」といえばギャラも高いしちょっと別格の存在です。 だいたいいつの時代もどこの国でも宗教団体は税金も優遇されていますし、まあとにかく「一番儲かるシステム」ですよ。
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回答ありがとうございます。 「宗教」が大義名分だと金が集まりやすいのですかね? 宮大工の給金が高いことは知りませんでした。
- DJ-Potato
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おおきな寺院などは、基本的にその時代の領主とか統治者とか王様とか、一番偉い人が「作るのじゃ」って言って作られてますから、お金は何とでもなったんじゃないですか? あと、例えば嵐やSMAPの1公演の収益があれば、豪華な寺院の一つも建ちそうなもの。 檀家の自発的な寄進だけでも大金は集まるのでしょう。 もちろん、宮大工の労働力も、相手が神様なら賃金どうこう言わないでしょうし。
お礼
回答ありがとうございます。 >一番偉い人が「作るのじゃ」って言って作られてますから やっぱり鶴の一声だったんでしょうかね?
- yuyuyunn
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こんにちは 国からの資金がある場合もありましがが http://www.nkdaibutsu.com/nara/todai.html 今はこんな感じです http://www.kohfukuji.com/kanjin/rebuild.html
お礼
回答ありがとうございます。 リンク先読ませて頂きました。 あの東大寺の大仏様が多くの人民の生き血を吸っていたとは、拝む気にならなくなりました!
お礼
詳しい説明ありがとうございます。 その時代時代の権力者が自分の権力機構を使って金を集めたんですね。余り集金に苦労したわけではないようですね。今と違って、人々に人権意識もないでしょうし、反乱や反抗もなかったんでしょうね。