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屋根の飾りについて
昨年ポルトガルを旅行したとき、古い家の屋根に、串刺し団子のような、また、 瓢箪のような形や鳥の格好をした屋根飾りがありました。 このような、屋根飾りは「魔除け」「厄除け」などのおまもりと思ったのですが、 真実は如何なものか ご存じの方が居られれば、お教え下さい。 ヨーロッパ、特に、キリスト教圏では、パリのノートルダム寺院のように、 屋根の雨とゆ部分に種々の「奇獣」の格好をした悪魔的なものが飾られています。 これも「魔除け」ですが、キリスト教の威信を誇示するように飾られています。 東洋では、仏塔では、スツーバ(卒塔婆)が仏の骨を埋葬している箇所の印として 立てられていることはご存じでしょう。これから、仏の御加護を祈願して、 シビを屋根の稜線が合わさったところに、付けるのでしょうか? また、中国では、古来「科挙」の試験に合格したものがそれを誇りとして、 家の屋根に鳥や鷲などを飾るという習慣があったと聞き及んでいます。 日本でも、名古屋城の金の鯱(シャチホコ)は有名ですが、 これも「魔除け」と「偉容の掲示」の二面性が伺われますが 何故 魚なのでしょうか? 金閣寺の屋根には、鳥が飾られています。 寺院では本堂や塔などでは、宝輪が飾られていますが、 これは塔などが仏舎利を納めているので、スツーバの形態模写ですね。 そして、金閣寺や銀閣寺などもとは別荘として建設されて、 後に寺院となったものには、「鳥」の屋根飾りが多いように思われます。 また、一般的な家屋でも「鬼瓦」が屋根の四方や稜線上におかれています。 財力の誇示と魔除けとして、次第に大きなものが作られてきました。 最近ではあまり見かけませんが、旧家にはまだ多く残っています。 沖縄の鬼瓦は少し変わっていますが、おもしろいですね。 屋根飾りのルーツとその世界各国への伝搬経路を明らかにしたいのです。 是非ご協力下さい。お願いします。
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鬼瓦もシャチも本来は単に雨の侵入を防ぐたもの瓦の一枚に過ぎなかったようです。時代と共に装飾性を帯びて大型化したのでしょう。従って時代、地域、国によってデザインが伝説や神話から取られたものと思われます。古代では魔物の存在が信じられていたので、屋根の飾りが魔よけの性格を帯びたのは自然なことです。 普通の大型の瓦→シビ→シャチ→シャチホコと発達しています。シビもシャチも中国における想像上の魚に似た動物であり、実在の魚ではありません。 シンボルとしての鳥 ある種の鳥が世界各地で神聖な鳥、守護鳥として神話に現れます。 ワシ、トビ、フクロウ、カラスなどが主な鳥です。日本では金鵄(キンシ)が 古事記、日本書紀の建国説話に出て来ます。金鵄とは金色のトビのことで、神武天皇の東征に際し、神武天皇が持つ弓の上端に止まり、金色のまばゆい光を発して敵の目をくらまし、天皇の軍を助けたということになっています。古事記ではヤタガラスが太陽神の使いとして登場します。これらの話は戦前の教科書には挿絵入りで必ず載っていました。アイヌはシマフクロウを村を守る神として敬っています。現在、北海道は我が国で有数のふくろう天国(関連商品が豊富)となっています。 ポルトガルの屋根飾りがどんなものか想像出来ませんが、瓦の一種であれば、用途やいわれは日本とほぼ同じでしょう。
お礼
ご回答を頂き、有り難うございました。 またいろいろとお教え下さい。 先ずは、御礼まで