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パラグラフライティングの指導について
中高生に指導しています。最近パラグラフライティングの指導を始めました。生徒に作文ではなく、(ゆくゆくは)論理的な文章が書けるようになってほしいと願っています。 しかし、私自身、学生時代にそのような指導を受けたことがないため、私も同時に学んでいます。これは思った以上に難しくて、試行錯誤の状態です。 初歩的なことだと思いますが教えてください。 「Do you think being an only child is a good thing or a bad one?」というようなテーマで、生徒に好きなように書かせました。 生徒はもちろん英語力も乏しいので、以下のような、あいまいでどっちつかずの日本的な表現でした。 「私は、一人っ子も、兄弟がいるのもいいと思います。一人っ子なら好きな番組を見ることができます。~略~でも兄弟がいたら一緒に遊べます。~略~だからどちらもいいです」 そこで、ルールを作って 1:必ずどちらかの側につきなさい。 2:その理由を2~3書きなさい。 3:またそれぞれの理由を具体的に示せるならそれも書きなさい。 4:文章の最後にもう一度、 1を繰り返しなさい。 どちらか選ぶテーマの場合、このようなスタイルで繰り返し練習させているのですが、ちょっと不安です。 英語圏の子供たちは、どんなパターンを使って練習して、論理的な文章を習得しているのでしょう? 他にどのような書式パターンが可能ですか? 出来れば、具体的にテーマを上げて、そのパラグラフの型を教えてください。 ご指導よろしくお願いします。
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- Him-hymn
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英語圏というと、いろいろあるし、私はアメリカの教育以外はよく知りませんので、アメリカの教育を念頭に、日本での英語教育を考えながら、簡単に答えたいと思います。 まず、パターンというのですが、アメリカには日本にある起承転結なるものがもともとありません。 そのかわりに、トピックセンテンス→支持文→結論文の関係があるのです。 でも、パターン化して教えているかどうかというと、やや疑問です。少なくても、この形をしょっちゅう、前面に出して、教室で教えているということは、9週間授業見学した小学校でも、あるいは1週間ずつ見学した5校の中学や高校でもやっていませんでした。 むしろ、小学校では、練習のための練習でなく、私が授業をしたり(アメリカ人のこどもに授業をさせていただいたりしました)したので、その私に手紙を書くとか、ある中学校では「エジプトプロジェクト」に学校中でとりくみ、そのプロジェクトに向かって、社会や理科、英語(国語?)、美術等の科目でエジプト関連の内容を授業に盛り込んだりし、その中で、生徒が書き物をする(日本の文化祭でやるようなことです)とか、あるいは、大統領にあてて手紙を書いてみるとか、本の著者にあてて手紙を書くとかします。そのとき、パターンを教えるということはしません。みんなが自由に書いて書く力をつけるという指導でした。 では、アメリカ人がどのように論理的な文章を書くようになるかですが、たとえば次の3つのことがあります。 1.小学校からかなり分厚いテキストが各教科あり、その教科書の文が(つまらないといえばつまらないのですが)、論理的な書き方になっている(というか教科書的になっている)ので、そこで慣らされるということ。 2. I have two ideas. No.1 .... No.2 .... みたいな言い方を先生もしたりするし、学校外でも、家庭であっても、そういう言い方をするので、自然と身に付く。つまり、アメリカで生活していれば身に付く。 3.授業で、先生対生徒、生徒対生徒で、2つのグループに分かれたりして、意見を戦わせるようなこともしますので、そういうディベート的要素を取り入れ、論理的思考をやしなうということもします。 なお、きっとお知りになりたいことは、 大修館書店、パラグラフ・ライティング指導入門ーー中高での効果的なライティング指導のために という本に書かれていますので、そちらを参考になさるとよいと思います。 以上、ご参考になればと思います。
- boogie2489
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ルールはその通りで大丈夫です。 1.は自分の本心というより、書きやすい方を選ばせます。両方をそれぞれの立場で 書かせてもよいです。どちらでもよいというのは求められていることではないので基本、 禁止にしましょう。 2.The reasons are as follows:「理由は次の通り」の意味ですが、第1段落でどちらか 選択記述し(結論)、上記の内容を第1段落末に書きます。 3.第2段落から複数の根拠を列挙します。最低3つが基本です。それぞれの理由は 書かなくてよいです。細々した理由を書くと、バランスが悪くなるので、むしろ箇条書きに 4つ、5つと増やす方がよいとされています。For exampleのような具体例や、譲歩文も 使い方によってかえって主張を弱めるので、基本入れません。 4.私がアメリカの大学で習ったことは、末の段落に「同じ内容を繰り返してはいけない」 ということでした。日本の英作文やエッセイの書き方には、文頭の結論を末段落で繰り 返しなさいとしばし記載されてますが、そうではなく、第1段落には「結論」を、最終段落 には、展開の「まとめ」を書きます。主に「警鐘」「推薦」です。個人的な内容がよいとされ ています。また、まとめの段落は省略して、根拠を列挙した形で終えてもよいです。 ちょっと間違いを含んだ例を挙げると・・・ 問)小学校からの英語教育は必要か? 1.(結論)必要だと思う。 理由は次の通り。 2.First, 言語は幼少期から始めた方が習得が圧倒的に速いし、発音も上手になるから。 3.Second, 将来の高校や大学受験の英語学習の負担を削減できるから。 4.Third/Finally, 世界が国際化の流れにあるのに、英語が使えない日本人は、将来必ず 不利になるから。 5.(まとめ)大人になって英語ができれば、様々なチャンスも増え、私の父親のように、 外資系企業でリストラになる可能性も確実に少なくなると思います。 英検対策などにも該当しますが、実は英作文やエッセイは、この構成が出来上がった 時点で勝負が決まっています。エッセイでは、文法や語法より論理展開や段落と段落との 整合性が最重視されるからです。また、一番難しいのは末段落の「まとめ」ですがここは 省略が可能です。 よくある間違いに次のようなパターンがあります。 (1)first, とsecond,が事実上同じようなことを言っている。 (2)結論に対する根拠の展開になっていない。(たとえば「必要だと思う」の結論に 対して、「文法よりスピーキングの方ががはるかに重要だと思うから」など) (3)上記4.のThird,の内容は、「小学生からの英語教育」というより「英語を使えない 人がいかに不利か」に対する論拠にすり替わっています。よってThirdは訂正しなければ なりません。 各根拠を長めに書く場合も、First, Second, Third,の直後にダイレクトな根拠が なくてはなりません。つまり、読む時間がない人が、結論に対する根拠を素早く 知りたい場合でも、最初のワンセンテンスを読むだけで、根拠を全て理解できる 記述が求められます。悪い例としてFirst, when I was a schoolboy, I never learned English. などという出だしがあります。これは日本人にありがちな書き出しです。自分が子供の頃、 英語を学ばなかったことが、「なぜ小学生からの英語教育が必要か」ということに対する ダイレクトな根拠になっていません。日本人なら、「ああ、子供の頃には習わなかった ので、恐らく後に苦労したため早い方がいいと言いたいんだろうな」と先を類推できますが、 これは演繹的な表現ではなく、西洋人には理解できない文です。 日本人にありがちが誤った論理展開はたくさんあってここでは列挙できませんが、 基本上記のパターン1つだけで、ほぼ無限に文章を作れますので、大学受験生までは この1つでよいのではないでしょうか?
お礼
具体的なアドバイスをありがとうございました。 私は、論理的な文章を書く訓練が英語全般に有益であることに気づきました。たとえば、パラグラフが型に沿って書かれていることを実践で知っていたら、長文読解は手ごわい問題ではなくなりますよね。 回答を頂いて、論文やエッセイは、論理的につじつまが合った構成が必須と再認識しました。 私はもうそこから崩れ落ちそうです・・・論理的思考回路が欠落しています。(涙) 自分の能力不足は十分承知なのですが、未来がある子供たちを正しく導けるのか不安一杯です・・・途中で止めるのも悔しいので、自主勉、続けてみます。またご指導お願いします。
お礼
アメリカ事情を詳しく教えてくださりありがとうございました。なるほど納得です。環境や文化は語学に密接ですよね。紹介してくださった本、手元にあります。何度も読み返しています。それでもわからないことばかりです。ライティング指導はず~っと逃げてきました。私の一番の弱点なのです。今後湧き出るであろう質問に、また回答くださいね。