出願変更について

質問

お世話になります。
弁理士試験用の参考書「要点整理集」の中で、以下のような問題＆解答がありました（やや修正しています）。

Ｑ．新規性を喪失した意匠に係る意匠登録出願について、特許出願への出願変更を行う場合はどのように取り扱われますか？

Ａ．もとの出願について新規性喪失の例外規定の適用を受けていない場合は変更後の出願について新規性喪失の例外規定の適用は受けられません。

これ、正しいでしょうか？
特46条5項で準用する特44条2項では、「特30条3項の規定の適用については出願日は遡及しない」とあるから、元の出願のときに新規性喪失の例外の適用を受けていなくても、変更出願日が新規性喪失日から6月以内であれば、変更出願時にその旨書面＋出願から30日後に証明書面を提出することで、新規性喪失の例外規定の適用は受けられるのでは、と思ったのですが…。

よろしくお願いします。

回答No.1

Murasan759 · ベストアンサー

30条3項は、適用を受けるための手続要件を定めているにすぎず、適用を受けることができるものであるか否かは、規定の趣旨等の解釈にも委ねられるものです。
分割出願や変更出願は、原出願が受けることのできる範囲で利益を享受できるものであるべきことは制度趣旨から明白ですので、原出願が例外適用の申請をしていなければ、変更出願でも、例外適用は受けられません。

お礼

ご回答ありがとうございます。

貴殿のご回答のおかげで、M口先生の「子（分割・変更出願）は親（元出願）を超えられない」というフレーズを思い出しました。
条文上明確な規定がなくても、そのように解釈する必要があるのですね。

勉強になりました。ありがとうございました。