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異端審問に詳しい方教えてください
異端審問において、どういったものでキリスト教的犯罪になり、 賄賂においては、どの点が罪にされたのか教えていただきたいです よろしくお願いします
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2回も質問されて「すぐに回答してほしい」ということですから、ごく簡単に。 「異端審問において、どういったものでキリスト教的犯罪になり」 の部分ですが、そもそも「異端」という言葉が「正統」あってこそ成立する概念ですから、「異端」それ自体で成立する概念ではないということが、ただちに「異端審問」の性格にも影響を及ぼしているかな?と考えます。 ですから、ざっくばらんに、教義などの解釈の中で、正統的立場を主張する者に対する反対の立場を主張する場合は、それぞれの立場から「異端視」されるでしょうし、ご指摘の異端審問に関しては、キリスト教における党派的あるいは教会の統一を破るものといった具合に、従前に行われてきた教会を中心としたキリスト教の信仰や教義に対して相違がおこる時に異端論争が生じています。ですからあくまでも教会の立場から「異端審問」という言葉が使われるケースがほとんどだと思います。 ちなみに初代教会の発生時点からユダヤ人やギリシャ学派などとも対立していますから、もはや「異端」という概念そのものを必要とするというか、異端があってこそ教会の秩序や教義が形作られ守られている部分も、客観的には見受けられますよね。 「賄賂においては、どの点が罪にされたのか教えていただきたいです」 についてですが、例えばイギリスのピューリタンの先鞭を開いた”ウィクリフ”なども、その死体を掘り起こしてまで焼かれています。ですから、プロテスタント教会は異端そのものだったのですね。そして彼らの罪と言えば個人の権利を擁護しているといったカソリックの立場に立って、「何をもってキリスト教の正統とするか?」といった土俵に立つことなく、一方的にプロテスタントを攻撃したわけです。そのような中「賄賂」という行いは異端の根源と位置付けられる個人の権利に対する執着でしょうからね。現在においては社会自体がその罪を断罪するシステムにありますが、カソリックの信仰においては「利益を誘導する」といった行いの根源を形成する部分で「賄賂」を罪に問う事が出来たケースもあったのでしょう。もちろん表に出ないだけで”寄付と称する賄賂”だってありえたのでしょう。あくまでも異端といった烙印が押されるか押されないか?といった面も多分にありながら、その金銭の移動自体を「寄付」か?「賄賂」か?を判断したのかもしれませんね。
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- nacam
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異端審問は、キリスト教の異端(具体的にはプロテスタント)を異端として断罪したものです。 異端審問は、カトリックの地域でのみ行われたもので、カタリ派やワルド派などへの異端審問も行われましたが、そのほとんどは、ルター派やカルヴィン派、アナバブテストなどが対象となりました。 キリスト教的犯罪ではなく、カトリックの考え方と異なる考え方を異端としたのです。 収賄に関しては、異端審問とは関係ありません。
お礼
とてもわかりやすかったです ありがとうございました!!