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文語文法について
俳句の切字「かな」についての質問です。 「かな」は体言、活用形の連体形に付くとされていますが、 次の俳句のような用法もありなのでしょうか。 作者は大牧広氏です。 燕くる旅の一座のやうにかな 蓑虫のすうつと反日デモのまたもかな このような用法が許されるとするならばその理由も記してください。 よろしくお願い致します。
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1.倒置表現 旅の一座のやうに/燕くる/かな (動詞「来る」の連体形接続) 2.「Aの…Bの…」構文での、形式名詞的用法 またも・反日デモの(そのゲリラのような)/すうっと・蓑虫の(この姿)/かな (「小鳥の可愛いのが」→「可愛い小鳥が」というBの形容でAを主語にとる構文と、副詞の倒置表現で、この場合の「の」は格助詞というよりも準体助詞や形式名詞とみなされます。) (同例) 多喜二忌の逆さ睫のまたもかな (「白魚飯」) またも・逆さ睫の(ように涙が込み上げるような)/多喜二忌の(この日)/かな