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平安人も文語文法を勉強した?

恥ずかしいので質問を躊躇していました。 平安時代の歌詠みも現代のように文語文法(古典文法)を勉強していたのでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

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  • kzsIV
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回答No.2

文法に2種類あります。 外国語や古典語を習得するための文法を規範文法といいます。私達にとって、英文法・古典文法は規範文法です。文法を勉強して英文・古文を理解します。 一方成長して行く過程で自然と習得する言語は、その文法は各自の頭の中に作り上げられています。その文法を内省して「文法」として表現したものが記述文法です。 現代の私達にとって文語文法は平安語の規範文法ですが、平安人にとっては記述文法です。かれらの頭の中に平安文法が形成されていたので、わざわざ勉強するまでのことはなかったと思います。 現在に「文語」として伝わる平安語は、平安時代の話し言葉を基礎として作られた書き言葉です。900年頃(古今和歌集の仮名序が書かれたころ)の書き言葉は漢文の訓読の時に使われ、やがて漢語を多用する和文(和漢混交文)となり、1000年頃(源氏物語が書かれたころ)の書き言葉は王朝和文体として文芸活動等に使われ、1100頃の会話文体を基礎にした候文体が公式文書の文体となりました。これらの文語文体は1900年頃まで書き言葉として使われていました(だから「文語」)。

ekisei
質問者

お礼

早速のご回答に感謝申し上げます。 これから趣味で短歌を始めようと、新聞の短歌欄に目を通しますが、なかなか理解できないものがあり、これには古典文法や古い言葉の知識が必要だとわかりました。そこで古今和歌の解説書を図書館で借りてきて勉強を始めましたが苦労しています。ふと平安人はどんな勉強をしたのかなという疑問が頭をよぎり、質問させてもらいました。 3人の方からほぼ同じ内容のお返事をいただき、理解することができました。ありがとうございました。 (同一文章のお礼ですみません。)

その他の回答 (3)

  • kadowaki
  • ベストアンサー率41% (854/2034)
回答No.4

>平安時代の歌詠みも現代のように文語文法(古典文法)を勉強していたのでしょうか? まず、平安時代の歌人たちには、万葉集以来の和歌的伝統や教養なくして歌を詠めるとはとても考えられませんでしたから、今日の「古典文法」を学ぶようにではなかったにせよ、歌詠みたちの共有すべき基本教養(当時すでに古語と意識されていた言葉や和歌特有の修辞法等)をそれなりに「勉強していた」ことは間違いないと思われます。 ただし、それ以外の語法となると、たとえば『源氏物語』の地の文や会話文に関しては、当時の人々の話し言葉をそのまま文字化していたと考えられます。 要するに、『源氏物語』頃までは、たとえ当時の人々がそうと意識しなかったにせよ、基本的には「文語文法=口語文法」であったと考えられます。 ところが、平安時代も末期に近づくにつれ、すでに係り結びの法則に外れた表現が出てきたり、仮名遣いの乱れも散見するようになってきますから、当時の人々の間にも、『源氏物語』の文体が一種の「文語体」と意識され、それをお手本として倣おうという考え方が出てきていたはずと推察されます。 歌人たちについては申し上げるまでもないことです。 なお、鎌倉時代の代表作である『徒然草』となると、これは筆者の兼好法師が意識的に文語文体・文語文法に則って叙述しようとした、その意味では立派な「文語文」であります。

ekisei
質問者

お礼

ご回答に感謝申し上げます。 重みのある専門知識をご披露していただき、私の知識も増えました。 ありがとうございました。

回答No.3

たしか和泉式部の日記だったかにあの乳母はきちんとした活用も 知らないという意味の文章があったと思います。もちろん活用と いうことばは使っていないはずですが。 勉強したかといわれれば寺子屋のようなものはなかったわけです が、教養という意味では誤用を正す先生はいました。ですので、 何かの集まりで和歌などを素材に近頃の娘御はなどと訓育したこと は十分考えられます。

ekisei
質問者

お礼

早速のご回答に感謝申し上げます。 これから趣味で短歌を始めようと、新聞の短歌欄に目を通しますが、なかなか理解できないものがあり、これには古典文法や古い言葉の知識が必要だとわかりました。そこで古今和歌の解説書を図書館で借りてきて勉強を始めましたが苦労しています。ふと平安人はどんな勉強をしたのかなという疑問が頭をよぎり、質問させてもらいました。 3人の方からほぼ同じ内容のお返事をいただき、理解することができました。ありがとうございました。 (同一文章のお礼ですみません。)

  • KI-64
  • ベストアンサー率25% (7/27)
回答No.1

「文法」というものが確立したのは確か江戸時代、本居宣長の息子かだれかの手によってであったと思いますので、現代のような形で文法を勉強したとは思えません。 言葉遣いなどについては一般的な教養として、勉強したかもしれませんが、体系的なものではなかったと思います。少なくとも活用などを知識として暗記したりはしなかったのではないでしょうか。

ekisei
質問者

お礼

早速のご回答に感謝申し上げます。 これから趣味で短歌を始めようと、新聞の短歌欄に目を通しますが、なかなか理解できないものがあり、これには古典文法や古い言葉の知識が必要だとわかりました。そこで古今和歌の解説書を図書館で借りてきて勉強を始めましたが苦労しています。ふと平安人はどんな勉強をしたのかなという疑問が頭をよぎり、質問させてもらいました。 3人の方からほぼ同じ内容のお返事をいただき、理解することができました。ありがとうございました。 (同一文章のお礼ですみません。)

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