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漢文訓読して下さい(お茶の文です)

陸羽『茶経』の一節「晴、採之、蒸之、擣之、拍之、焙之、穿之、封之、茶之乾矣。」の「茶之乾矣」はどういう意味でしょうか。 漢文訓読と和訳を教えて下さい。

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  • fujic-1990
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回答No.2

 まず言い訳から入ります。  言語というのはふつう読めないと意味が分からないのですが、中国語というのは意味が分からないと読めない言語なのです。  日本に「三省堂」という書店がありますが、これは論語学而編「曾子曰、吾日三省吾身、為人謀而不忠乎、与朋友交而不信乎、伝不習乎」から来ているらしいのですが、  三省とは、1日に3度省みることなのか、後ろに書かれた3つのことを毎日省みるのか、字面だけ見ていても分からないのです。  日本語だと単位をつけざるをえないので誤解が生じないのですが、中国語だと分からない。  日本に留学に来た中国人が、日本の読み下し文の方式を知って、中国語の意味がよくわかるようになったとブログだったかなんだかで書いているというのを読んだことがあるくらいです。  お尋ねの4文字にもその欠点が出ているように、感じます。そもそも私は文学部でさえないので、もっともらしく語る力量に欠けるのですけどね。 f(^^;  以上が、弁解です。さて  「矣」は、断定、既定の場合、訓読の場合、漢字としては発音しないようです。  そのほかの場合は、その時の「矣」の意味にあわせて、読みというか日本語の意味をくっつけます。  限定       のみ  疑問、反語   や、か  詠嘆       かな  どれでもないみたいなので、「断定」と考え、前回は発音しないと書いたのですが、質問者さんはどう思われますか?  ただ、断定の意味として、発音しないと、どうも漢文としてゴロが悪いんです。  で、もう一度最初に戻って考えてみたのですが、  採之、蒸之・・・ という具合に、「之」は「これを」と読んで、直前にある動詞の目的語の働きをしています。  ところが、末尾の「茶之乾矣」だけが「之」の前に名詞が来ています。  茶という時に、「茶を入れる」と言うような動詞の働きがあるのかなと調べて見たのですがありませんでした。あくまでも名詞です。  他方、「之」は漢字としての読みは「シ」ですが、日本語的には「これ」「こ」「の」「ゆく・いたる」。  「乾」は、漢字としては「カン」「ケン」「ゲン」、日本語的には「かわかす」「かわく」  さあ、読者諸君、すべてのデータは開示されました。あなたの推理は。犯人はいったい誰でしょう ・・・ ではなくてどう読むのでショー・・・  ッか?  責任は持てませんが・・・ 私見 (1) 之を「ゆく・いたる」と自動詞に、「乾」を形容詞と見て、         茶、乾(かん)にいたるのみ          「お茶は、乾燥状態になるだけさ」 (2) 之を強調の「これ」と見、「乾」を他動詞と見て、         茶、これ乾かすのみ          「お茶とは、もう乾かすだけさ」 どちらか。

satuki83
質問者

お礼

丁寧にありがとうございました。 御礼が遅くなり申し訳ありません。 よくわかりました。

その他の回答 (1)

  • fujic-1990
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回答No.1

 なにか、お茶の作り方というか、作る手順を書いているみたいですね。  晴れた日に摘んで、蒸して・・・ 封入して、(最後に)茶之乾矣 ですから、ふつうは「まとめ」が来る場所でしょう。  「これが茶の乾し方だ」 くらいの意味ではないかと。  でなければ、「乾」を「八卦」の「けん」と読んで、一転して「茶の効果(=健康)」を言ったものか。  となると、 ・・・ これを封ずる、「茶の効果」 くらいか。  漢文の訓読では「矣」は読まない(発音しない)みたいです。  意味は、強調か推測の気持ち。  発音するのはわずか3文字。字足らずで読める可能性の数は少ないです。  ちゃの乾(かん、けん)  ゴロが悪いので、末尾に「なり」くらいつけますか。 (^_^;\(^O^ )ペチッ!

satuki83
質問者

お礼

ありがとうございます。助かりました。 もうひとつ教えて下さい。 >「これが茶の乾し方だ」 くらいの意味ではないかと。 という解釈をする場合、漢文訓読すると「茶之乾矣」はどういった感じになるのでしょうか。「茶の乾なり」とかなんでしょうか。 お考えをお聞かせいただけませんか。

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