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漢文訓読の調べ方、調べる辞書など
漢文で白文や、返り点だけあって送りがながふっていない文を書き下し文にするとき、漢文特有の訓読の仕方が分からなくて苦労するときがあります。 例えば、どのように訓読みするのか、音読み+サ変にするのかなど。 このように、漢文独特の訓読を漢字から調べる場合、どうやって調べたらいいのでしょうか。やはり、漢和辞典と古語辞典を当たるしかないのでしょうか。 例えば最近で困ったのは 此木以 不材 得 終 其天年 二 一 レ 二 一 の 「 得 終 」 レ のところです。
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此ノ木ハ材タラザルヲ以ッテ其ノ天年ヲ終フルヲ得タリ。 =此ノ木ハ以ッテ材タラズ、其ノ天年ヲ終フルコトヲ得。 荘子の文章ですね。少し大きい漢和辞典ならば、古訓としてたくさんの読みが載っていますが、本当に古い読みなので理解しがたいものも多いです。今私が愛用している学研の「漢和大辞典」には{終}の古訓が、ヲハリ、ヲフ、ツヒニ、キハマル、シヌ、トモシ、ヲハルなどと載っています。 が、これで全部ではなく読者によってさらにさまざまに読まれます。訓読はすでに半分以上解釈ですので、人によってかなり変わるのです。試しに荘子の訓読をいくつか持ってきて読み比べて見るとよいでしょう。 恐らく、読みどころか、返り点や一、二点の付け方さえ違うでしょう。はっきり言ってこれらは目安に過ぎず、{終}だったら、これが動詞と認識できればよく、英語の finish と同じ扱いをすればよく、ここで英和辞典を引くのと何の変わりもありません。言い訳が思い浮かばなくて、古訓を見たりするのはそれはそれで好いのですが、必ずしも適当なものが見つかるとは限りません。ましてや、荘子なんて、有名な奇文ですので、いくつ読みがあったっておかしくないと思います。(^^;
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- Mell-Lily
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得終天年 この場合の「終」は、「天年(=天寿)」を「終える」という他動詞ですから、「をふ」と読みます。よって、読みは、 天年を終ふを得 てんねんををふをう となります。
お礼
どうもありがとうございます。参考になりました。 「をふ」辞書によると下二段動詞なので、「をふるをう」かな?とも思ったのですが、なにせ古典に弱いもので・・・(^_^;
- Mell-Lily
- ベストアンサー率27% (258/936)
此 ノ 木 以 二 テ 不 材 一 ナルヲ 得 レ 終 二 スルヲ 其 ノ 天 年 一 ヲ 試験に備えるためには、教科書を参考にするべきだと思います。不明な点は、学校の漢文を担当している先生に、聞いてください。送り仮名の付け方というものも、一応、あるでしょう。例えば、ある漢字が動詞である場合、その語を、 音読み+ス と読むのは、その語の意味に対応する日本語の訓がないときです。図書館や書店にある、送り仮名の付いた漢文のテキストを参考にすることもできます。送り仮名の付け方を説明した、学習参考書や専門書もあると思います。基本的に、日本語の古文の文法に則っていればいいのですが、読みやすさやテンポのよさという点も、考慮するべきでしょう。
お礼
ご丁寧にどうもありがとうございます。 「シュウスル」と読んで良いものかどうか悩んでいたのですが、文法的に間違っていなければ、読みの自由度は許されるのですね。 大変参考になりました。
- i-junkie
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こんにちは。Horusさんがおしゃってるように、漢文に日本の「読み方」をつけることは「翻訳」であると思いますので、いろいろな読み方があると思います。ただ、熟語として動詞化する場合は「サ変動詞」に、助詞、助動詞を注意すること、これだけは必要だと思います。 文の意味や文法に適合している必要があるので、助詞・助動詞には気をつけないといけません。(文の解釈が違えば、当然変わりますけどね。たとえば「仮定順接」か「確定順接」かという区別が有名ですが。) たとえば、この文は 主語+補語+(助動詞のような)動詞+(自)動詞+目的語 となっていますから、主語につける助詞は「は」、目的語につける助詞は「を」ですよね。加えて助動詞について、「得」が「う」だけだと時制が入ってこない(一般的には現在形)けど、「エたり」だと完了形になる。よほど明確に「こっちだ!」と言えるものは試験にも出ますが、文脈から見てもどうも不明瞭な場合は、どちらが間違っているということではないと思います。 今、例が出てこず申し訳ありませんが、熟語として動詞化し「○△スル」と読むか、「△ヲ○(スル)」など分解し、○部分を音読みないしは訓読みするかは難しいと思います。文の全体の構成から判断し、悩めば(もともと原始中国語ですから)音読みしておけば大きな問題にはならないのではないでしょうか。最後は憶測で申し訳ないです。
お礼
どうもありがとうございます。 語順は英語的に読めるのであまり困らないのですが、古文も含めて古典に弱いため、古文調の読みの付し方で困っていました。 時制の助動詞も文脈によって送ってよいわけですね。勉強になりました。
- KYAKYAKYA
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いちばん分かりやすい参考書には、京都書房の『漢文学習必携』があります。その他に「新修国語総覧」も大変便利です。これと照らし合わせて読み下すと分かりやすいかと思います。また、音読み、訓読みは文の流れから判断するしかないでしょうね。最終的には語呂とリズムになるかもしれません。日本人が作った 漢文は七五調だったりします。 因に上記の参考書は共に学校の副読本として使われていますが、京都書房に電話注文すれば一般の人でも購入できます。ただし、「漢文学習必携」にある例題の回答集は学校関係者しか配っていないそうです。
お礼
どうもありがとうございます。学校の副読本ですか。大変参考になりました。
- Mell-Lily
- ベストアンサー率27% (258/936)
白文に返り点を付けることは、漢文を習い始めたばかりの人には難しいでしょう。しかし、漢文の勉強を続けていれば、何となくできるようになってくるものです。漢文には、ポイントになる漢字があります。つまり、その文を理解する上で、要所となる漢字です。こういう漢字は、参考書や教科書で勉強していけば、徐々に理解できるようになります。
補足
ご回答ありがとうございます。 私の質問の仕方が少々、不明瞭であったようですので補足させていただきます。 返り点の付し方ではなく、すべてひらがなで書き下すときに、送りがなも含めてどのような「読み方」をすればよいのかが分からない場合、どう調べたらよいのかと言うことです。 ですので、「得 終」は「をはりう」なのか「をはることをう」なのか、 レ もっと別の読み方なのか。 また例えば、「拝ミテ」なのか「拝(ハイ)シテ」なのか、などです。 宜しくお願いします。
お礼
どうもありがとうございます。 なるほど、少し大きめの漢和辞典には「古訓」なるものが載っているのですね。「大漢和辞典」のような、個人で所蔵するのが困難なものにあたるのはいろいろと大変で、手持ちの辞書では不十分、と困っていたもので。 少し大きめの漢和辞典を購入することにします。 どうもありがとうございました。