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どうしてわざわざ遺伝子組み換えにするのでしょうか

遺伝子組み換えにする意味は何なのでしょうか 食品大豆などに遺伝子組み換えでないということが記載されていますが遺伝子の組み換えというのは自然と起こる現象なのではないのですか? よくわからないです。 宜しくお願い致します。

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noname#175206
noname#175206
回答No.6

 現在、「遺伝子組み換え」と言えば、遺伝子の性質を理解した上で、ある遺伝子を直接に人為的に目的を持って改変することを指していることが多いようです。  遺伝子科学・技術の進展する前ですと、人為的な物であっても、偶然性に頼るため「突然変異」などと称していました。  以降、特定の遺伝子を狙ってのものを遺伝子組み換え、それ以外を突然変異と呼ぶことにします。どちらも、遺伝子が変化することに違いはありません。  もちろん、人間が何もせずとも自然に、突然変異は起こります。それの要因としては、たとえば紫外線があります。  突然変異はランダムに起こり、突然変異による新しい品種ができても、たいていは生存競争に不利に働き、すぐに消滅します。  しかし、生存に有利な変化があり、そうなった新しい品種からの子孫が同じ突然変異の性質(形質)を受け継げれば、突然変異したものが、従来のものを圧倒して増えて行きます。生物の進化は、そうして起こってきたと考えられます。  さらに、人間がこれを利用します。偶然にできた品種で、それが人間に都合の良いものであれば、その新しい品種が生存競争では不利であっても、栽培・育成するようになり、増えて行きます。  たとえば、今のバナナは種がありませんが、もともとはバナナには硬い種がありました(そういう品種は現在も残っています)。突然変異で種の無いバナナができ、それを見つけた人間が、食べるに都合がいいが、種が無いならと、挿し木で増やして行って、今のバナナがあります。  そうした、都合のいい突然変異のものを交配させて、さらに都合のいいものを作り出すことも、ずっと行われてきました。  突然変異や遺伝子組み換えと無関係のものに、たとえば種無しブドウがあります。これは、ブドウの受粉時に、植物ホルモンを吹き付けてやって、種が出来ないようにします。これは遺伝子は何も変わっていませんので、もし種無しブドウを挿し木などで栽培できたとしても、できた次代のブドウには種ができます。  こうした、自然に起こる突然変異で、困ったことに日常的に聞くのは、細菌やウイルスでしょう。こうした微生物は突然変異が容易に起こり、しかも数が多いので、新しいタイプの細菌やウイルスがすぐに出てきてしまいます。  このため、新しい抗生物質やワクチンが開発されても、それが有効でない細菌やウイルスが出てきてしまいます。  人工的に突然変異を起こすことは、まずは放射線を利用して行われてきました。  植物を対象に、周囲から隔離した農場に放射性物質を置いて、植物に放射線を当てて、自然に起こるよりはずっと高い確率で突然変異を起こし、できた種子を栽培してみて、有用な突然変異を探すことが行われるようになりました。  こうしたことをするようになると、自然に起こる突然変異と人工的な遺伝子組み換えの区別がなくなってきます。議論も起こるようになってきました。  自然に起こる突然変異は、人工的な遺伝子組み換えより、ずっと低い確率で人間とともにありましたから、数も少なく、長期間をかけて緩やかに人間の暮らしに入ってきました。これは、非常に長い経験的な知識として、安全であることが確かめられてきたといえます。  放射線を当てて突然変異を起こした植物は、いい面が分かり、直接的な毒性も検査されますが、人間として何世代もに渡る長期間の影響は分かりません。また、自然界にどういう影響を与えるかも、よく分かりません。  そして新しい種について、たとえば繁殖力が強すぎて、他の生物種を駆逐して、自然界のバランスを崩す恐れも否定しきれません。これは、ある地域に外来種が入ってきた事例などから、起こり得ると想定できるものです。  さらに現在、ゲノム計画といったことにより、遺伝子、もうDNAと呼んだ方がいいかもしれませんが、その構造までは分かって来ており、各DNAの機能の解明が進みつつあります。  その中でも、特に穀物や大豆について、DNAを直接に改変する遺伝子組み換えにより、防虫性、耐病性、気候適応、さらには栄養価向上といったことが可能になっています。  しかし、これも長期間に渡る影響について、検証されたわけではありません。少なくとも、何ら有害な物は発見できず、長期間に渡って人間が摂取しても大丈夫な「はず」ではあります。有害物だって、人類が長期間に渡って、古くは経験から、まずは化学、そして生物学等々の科学技術が検証してきてはいます。  それでも未知のことはあるでしょう。今まで調べて分かったことより、まだ分からないことの方が多いでしょう。「はず」は「はず」でしかなく、もちろん完全に大丈夫とは言えませんし、自然の突然変異と同等程度に安全かどうかも保証はできません。  ですので、そうした人工的な遺伝子改変、つまり遺伝子組み換えの食材は不安だと言う人も多いわけです。遺伝子による影響について、自然にある以上の危険性は避けたいわけですね。そして大豆やトウモロコシなどは、遺伝子組み換えのものが多く栽培されていますので、食品として入って来やすくなっています。  そこで、生産者や食品メーカーは、買ってもらうために、あるいは彼らのポリシーとして、「遺伝子組み換えのものではない」と表示するなどして、アピールしています。  ただ、食肉用の牛などでは、穀物飼料に遺伝子組み換えの穀類が使われています。直接ではなくても、既に間接的には我々も遺伝子組み換えの食品を食べてはいます。  人工的な遺伝子組み換えのものを含む食品を許容する人は、たとえば食品添加物の化学物質についての安全基準との比較などから、心配する必要はないと考えていたりするようです。ちなみに私個人は、「遺伝子組み換えしてどうなるか分かっているほうが安心だ、どういう遺伝子になってるか分からないもののほうが不安だ」などと極言することがあります(^^;。  余談とはなりますが、こうした理性的な議論以外の情報があります。  反対派であれば、たとえば「生物を創り変えるなど、神への冒涜だ」、「全ての生物は完全なのだから、微塵でも変えることは、必ず害をもたらす」、「農業を支配するための謀略だ」等々。  賛成派であれば、「科学だから大丈夫」、「自然にもあるのだから大丈夫」、「全部分かってやってるから大丈夫」等々。  困った事例では、食糧難で、しかも充分な食糧援助が出来ない時に、遺伝子組み換えで栄養価を向上させた穀物を利用したときのことです。食糧として届けたばかりでなく、現地で栽培も指導し、いったんは事態が改善しました。ところが、「外野」から「その穀物の栽培の土地のために、他の作物の土地が使われ、食糧事情が酷くなった」と非難し、さらにその穀物自体のありもしない害毒を言い立て、結果として、その穀物の栽培が衰え、食糧事情が再び悪化しました。  逆の事例もあります。一世代しか遺伝子組み換えが残らない技術があります。穀物なら、栽培した遺伝子組み換えの種からは、遺伝子組み換えの効果のある穀物が育ちますが、その穀物は種としては、元の在来種しか育たないか、あるいは発芽しません。  これはこれで必要なものです。無暗に繁殖して、生態系を乱す危険性が、ぐっと下がります。  しかし、農家が継続してその穀物を栽培したいなら、毎年、遺伝子組み換えをする技術を持つ企業から種子を購入せねばなりません。農家にとって、ある意味、その企業にコントロールされ、場合によっては、企業の都合のいいように扱われることにもつながります。たとえば農家の自立にとって、ゆゆしきことにもなってきます。  食糧生産一つとっても、遺伝子組み換えはいいか悪いか。難しい問題です。

mai2011powerup
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 紫外線などで突然変異が起こるのですね。 バナナに種があったということは知りませんでした。 >人工的に突然変異を起こすことは、まずは放射線を利用して行われてきました 放射線で突然変異を起こすのですね。 このことだけでもあまり体にはよくないような気がしてしまいます。 遺伝子の構造がわかってそれを利用することがよいことなのかそうでないのか。 本当にむずかしいですね。 本来ならあまりしないほうがこのましいと思うのですが 今はそうせざるを得ない環境になってしまったのかもしれませんね。

その他の回答 (7)

  • rokometto
  • ベストアンサー率14% (853/5988)
回答No.8

もう書いてあるかと思いますが少ない手間と予算で大量に収穫するためです。 これから先品種改良では人類の飢えをまかないきれないという考えからはじまりました。 まあ遺伝子や核技術は人間にはまだ過ぎたもので、幼稚園児にフェラーリあげるようなものかなと。 使いこなせてないし、悪用ばかり考えてるし。

mai2011powerup
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 必要な手段だったのですね。 遺伝子を操作すること。 難しいですよね。 あまりしないことが望ましいですよね。

noname#177763
noname#177763
回答No.7

例えば収穫量が多くなったり、短い期間で収穫出来たり、 と工夫している訳です。 日本の食料自給率は30%位です。 日本の食料自給率が上がって、安くて美味しい食べ物が 多くなれば、主婦の懐にも優しい訳です。

mai2011powerup
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 収穫自給率。 そうですね。 早くて安全であるならそちらのほうがよいですよね。 日本も食糧を自国で補うことのできる環境は少ないのですよね。 それらを解消していくためにいろいろな工夫がされてきたということなのですね。

回答No.5

遺伝子の組み換えは自然界で常に起こっていることです。人工的な「組み換え」とは、「品種改良」のような交配を経ずに、薬品などで遺伝子情報に直接的に手を加えたものを言います。 収穫量が多い、過酷な気象でも育つ、(特定の)栄養素を多く含む、味がよい…というのは平和的な利用法です。 しかしこのような操作がされることがあるそうです。特にアメリカの企業が利益を独占するための、企業戦略のようです。 成長のためには、ある特定の農薬・肥料が不可欠となる遺伝子情報を組み込む。→組み換え作物の種を安値で大量に市場に出す。→遺伝子組み換えをしない品種が市場から消え、組み換えた物だけが残る。→農家が全面的に組み換え作物に栽培を切り替える。→特定の農薬・肥料を独占的に売る企業が儲けを独占する。 このような情報はあまり表だっては出ませんが、10年以上も前に話題になった頃には、このような情報がありました。

mai2011powerup
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 >人工的な「組み換え」とは、「品種改良」のような交配を経ずに、薬品などで遺伝子情報に直接的に手を加えたものを言います。 人工的。ですね。 >ある特定の農薬・肥料が不可欠となる遺伝子情報を組み込む 初めてしりました。利己的な利用の仕方ですね。あまり好ましくはないですよね。 安全のことも生態系のことなどはもうどうでもよくなってしまったのでしょうか。 本当にこのようなことが行われているのなら少し考えなくてはいけないですよね。 いろいろな面でどのような影響がでてくるのかという不安もあるのですが、自然というものがなくなってしまう悲しさもあります。 人工的な自然というのも考えるといやですよね。 どこまでいってしまうのでしょうか

回答No.4

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90%E7%B5%84%E3%81%BF%E6%8F%9B%E3%81%88%E4%BD%9C%E7%89%A9 ↑ このようなサイトも、参考に成るかも知れません。 「自然と起こる」モノでは無くて、人工的に遺伝子組み換えを行う場合は、それ相応の目的が有るのです。 サイトにも説明されていますが、 ★「除草剤耐性」 これは、広い畑に「除草剤」を散布しても、雑草は枯れるが、作物は枯れない。 非常に効率が良くなる訳です。 ★「病害虫耐性」 病気が付き難く、虫にも食べられない作物。 これも、作物を作る側にすれば「大助かり」でしょう。 ★「貯蔵性増大」 長く保存が出来る。 作物は、生き物ですから、反永久的に備蓄出来るモノでは有りません。 しかし、1年くらいしか貯蔵出来ない作物が、3年貯蔵しても大丈夫と成れば、メリットは大きく成ります。 他にも、遺伝子組み換えによって、「栄養価が高くなる」、「味が良くなる」と成れば、売れ行きも伸びる事に成ります。 「青いバラ」の説明もサイトに出ていますが、「珍しい花」、「美しい花」も作り出す事が出来て、こちらも「商売になる」訳です。 更に「発展」させると、「砂漠」のような過酷な環境でも成育して収穫出来る作物も夢では無く成ります。 ただし・・・。 このような、自然界に存在しない「遺伝子組み換え」の作物や食品を食べ続けて、問題は発生しないのかという点ですね。 1年や10年で問題が無くても、自分たちの子供や孫の世代で何か重大な問題が発生したら・・・。 誰にも解りませんが、「無い」と断言も出来ないのです。

mai2011powerup
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 「除草剤耐性」、「病害虫耐性」 これらのことを考えると人工的な遺伝子組み換え作物は自然の中にあって自然でないものということになってしまいますよね。 自然からは切りはなされてしまったものというような印象になってしまいます。 自然にありながら一緒に生活をする虫も食べてくれないようなものを私たちが食べているのですよね。 そう考えると問題があるのかないのかということを考えるよりも先に自然のものをという気持ちになってしまいます。

  • ga111
  • ベストアンサー率26% (247/916)
回答No.3

自然の遺伝子の組み換えではむずかしいような品種改良が遺伝子操作によって可能だからです。 # 米国では、コレステロールを下げる働きが報告されているオレイン酸を多く含む高オレイン酸大豆が商品化されている。 # 食品中のアレルゲンの含有量が少ない農作物の開発が進められている。 # 日々の食生活を通して高コレステロールや貧血を防止するため、血清コレステロールのレベルを下げる機能を持つダイズグリシニンを導入したイネや、鉄分含有量を増加させたイネが開発されている http://www.jba.or.jp/top/bioschool/seminar/q-and-a/motto_03.html

mai2011powerup
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 栄養面ですぐれている作物をつくることができるのですね。 魅力的な製品がたくさんあるのですね。 品種改良でもたらされるものも大きいのですね。

回答No.2

遺伝子組み換えは 一種の品種改良なのです 日本でも品種改良は江戸時代から行われています 品質改良の目的は、ある食品が持って居る弱点を補う遺伝子を入れて、補う事を目的とします それを交配で行うか遺伝子組み換えでやるかの差です ただ遺伝子組み換えでやると他の植物の遺伝を入れてやる事も有るので、 なかなか受け入れられないようです 目的として、もっと収穫量を増やすためだったり 環境に左右されにくい食物を作るなどが目的の様です ただ江戸時代は、朝顔でやられていて、本も出ていて、理論的には、メンデルの法則と違和感がないようです

mai2011powerup
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 品種改良なのですね。 交配によってのものはあまり違和感がないのですが、人工的に操作したものとなるとそう簡単に受け入れてよいものなのかなという気がしてしまいます。 江戸時代の日本でも研究されていたのですね。 興味あります。 もっとしりたくなってしまいました。 参考になりました。ありがとうございます。

  • yana1945
  • ベストアンサー率28% (742/2600)
回答No.1

遺伝子組み換えは、 1)生産量の増大  → 食糧不足エリアへの貢献大 2)病害虫に強くなる 私も専門外ですが、1)に依って作られた、植物を アフリカに届けるお手伝いをしています。

mai2011powerup
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 食糧不足を解消する手段としてだったのですね。 そのためにも遺伝子の組み換えなどは行われてきても当然のことなのかもしれませんね。 食糧不足をよい方向にしてこれたこともこうしたことができてきたからなのですね。 一様にいけないということは言い切れないということでしょうか。 できることもおおきいのですね。 ありがとうございました。 アフリカの方たちにとって恩恵は大きいものなのですね。

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