- 締切済み
nature(論文)の和訳添削のお願い(その14)
Q No.7381162の続きです.natureに掲載された論文の訳です.今回も大苦戦です.どなたか添削をお願いします. (1)For at least ten of these genes, we observed relaxation of the functional constrain on NMR sequences by estimating the ratio of non-synonymous to synonymous substitutions, which corroborated the dysfunction of these genes. (1)少なくともこれら10種類の遺伝子について,我々は 非同義置換と同義置換の比率の推定により,NMRのシーケンスに関する機能的制約の緩和を観察した.そして,その非同義置換と同義置換の比率は,これらの遺伝子の機能障害を裏付けた. (2)Inactivation of CRYBA4, a microphthalmia-related gene, may be associated with the small-sized eyes, whereas inactivation of CRYBA4 and CRYBB3 and a NMR-specific mutation in CRYGS (Supplementary Table 19) may be associated with abnormal eye morphology26. (2)CRYBA4の不活性化,小眼球症関連遺伝子は小眼球と関係がある.一方,CRYBA4および CRYBB3の不活性化とNMRのCRYGSに関する特徴的突然変異(付表19)は,異常眼球形態と関係付けられる(だろう). …(CRYBA4の不活性)+(小眼球症関連遺伝子)なのか(CRYBA4の不活性)=(小眼球症関連遺伝子),((CRYBA4)+(CRYBB3))の不活性化なのかCRYBB3の不活性なのか,迷っています.←文脈あるいは,当分野の基礎知識がないと判断できないものなのでしょうか? (3)Thus, while some genes responsible for vision are preserved in the NMR, its poor visual function may be explained by deterioration of genes coding for various critical components of the visual system. (3)従って(上述のように),NMRにおいて,視力に関与するいくつかの遺伝子は維持された.その低い視覚機能は,視覚システムのさまざまな必須成分をコード化する遺伝子の劣化(崩壊)により説明された. (4)Further analysis revealed substantial divergence of the NMR nuclear receptor corepressor Hairless from other mammalian orthologues and the presence of amino acid replacements associated with the hairless phenotype, which is consistent with the lack of fur in NMRs (Supplementary Fig. 24). (4)更なる解析(継続解析)は,NMR遺伝子ファミリーはいくつかの核内受容体(および)コリプレッサー(抑制補体の実質的な相違を明らかにした.他の哺乳類の無毛相同分子種(オルソログ)および“無毛表現型”と関係のある(に使われる)アミノ酸の代用品の存在,そしてそれは,NMRの欠如と一致する(付図24) ← 各部分のつながりに自信なし (5)In addition, we found substantial sequence variation in the sweet taste receptor and lack of many bitter taste receptors common to other mammals (Supplementary Fig. 25 and 26). (5)さらに,我々は他の哺乳類と共通の甘味受容器および多くの苦み受容体における実質的なシーケンス・バリエーション(配列変異)の欠如を発見した. (6)In particular, the NMR appears to lack the phenylthiocarbamide taste, a dominant genetic trait in humans, as well as several other common bitter tastes. (6)特に,NMRは 多くの他の一般的な苦み受容体ばかりでなく,フェニルチオカルバミド(フェニルチオ尿素)taste,優性遺伝形質の欠乏することらしい. ←各部分のつながりに自信なし (7)Air in NMR burrows is low in O2 (~8%) and high in CO2 (>10%)owing to many animals sharing a limited air supply and poor gas exchange through soil27. (7)NMRの穴の空気は,多くの動物の 限られた空気の共有のせい,および土壌を通しての不十分なガス交換で酸素(~8%)が少なく二酸化炭素(>10%)が多い.
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
みんなの回答
- MarcoRossiItaly
- ベストアンサー率40% (454/1128)
No.3です。たびたび申し訳ありませんが、勢い余ってやや不的確な説明になってしまったので、次のとおり訂正いたします。 「物質、素材などの種類」→「「ないもの」の種類」
- MarcoRossiItaly
- ベストアンサー率40% (454/1128)
「Hairless the phenotype」とか「the hairless of phenotype」と言った場合には「hairless」が(固有)名詞だと思えますが、「the hairless phenotype」の形では、単なる形容詞と理解されるかと思います。「the」が大事だったりします。 「of fur」の形では、物質、素材などの種類が「fur」であることを示すと理解されるかと思います。この場合、名詞は無冠詞とするので、やはり「the」が大事だったりします。 いずれも固有名詞ではないので、小文字で書かれます。
お礼
MarcoRossiItalyさん ありがとうございます. 後ほど見直してみます.それから…theや大文字,小文字にも注意するようにします.
>(1)For at least ten of these genes, we observed relaxation of the functional constrain on NMR sequences by estimating the ratio of non-synonymous to synonymous substitutions, which corroborated the dysfunction of these genes. >(1)少なくともこれら10種類の遺伝子について,我々は 非同義置換と同義置換の比率の推定により,NMRのシーケンスに関する機能的制約の緩和を観察した.そして,その非同義置換と同義置換の比率は,これらの遺伝子の機能障害を裏付けた. 「(アミノ酸に変異を生じる)非同義置換と(アミノ酸に変異のない)同義置換の割合を見積もることにより、こうした遺伝子の少なくとも10個について、ハダカデバネズミ(NMR)の塩基配列での機能制約に緩和があることを確認した。このことは、これらの遺伝子の機能不全を、よく説明していると言える。」 functional constrainは、functional constrain「t」のtypoではないかと思います。 それが「機能制約」で、生み出されるタンパク質について、生存に負のの影響のある変異を持つことです。 >(2)Inactivation of CRYBA4, a microphthalmia-related gene, may be associated with the small-sized eyes, whereas inactivation of CRYBA4 and CRYBB3 and a NMR-specific mutation in CRYGS (Supplementary Table 19) may be associated with abnormal eye morphology26. >(2)CRYBA4の不活性化,小眼球症関連遺伝子は小眼球と関係がある.一方,CRYBA4および CRYBB3の不活性化とNMRのCRYGSに関する特徴的突然変異(付表19)は,異常眼球形態と関係付けられる(だろう). 「遺伝子CRYBA4(βクリスタリンA4)の不活性化があれば、それが小眼球症に関与していることから、(NMRが)小さい目を持つことに関わっている可能性がある。一方、CRYBA4とCRYBB3(βクリスタリンB4)が二つとも不活性化されており、さらにハダカデバネズミ(NMR)で特徴的に見られる、CRYGS(γクリスタリンS)の変異(付表19)を考慮すると、それらが、こうした通例ではあり得ない眼球の形態と関わっている可能性がある。」 CRYがクリスタリンという、目を構成するタンパク質ですね。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3 そのタンパク質生成等に関与する遺伝子に不活性化があれば、小眼症を起こすことがあるということでしょう。 その仕組みについて、もっと興味があれば、調べてみるといいかもしれません。おそらく、この部分が言っていることの内容をもっと具体的に把握できるのではないかと思います。 >(3)Thus, while some genes responsible for vision are preserved in the NMR, its poor visual function may be explained by deterioration of genes coding for various critical components of the visual system. >(3)従って(上述のように),NMRにおいて,視力に関与するいくつかの遺伝子は維持された.その低い視覚機能は,視覚システムのさまざまな必須成分をコード化する遺伝子の劣化(崩壊)により説明された. 「このように、ハダカデバネズミ(NMR)においては、視覚に関与する幾つかの遺伝子が正常に保たれている一方、その低い視覚機能については、視覚機能に必要な種々の遺伝子コーディングでの劣化で説明がつくものと思われる。」 >(4)Further analysis revealed substantial divergence of the NMR nuclear receptor corepressor Hairless from other mammalian orthologues and the presence of amino acid replacements associated with the hairless phenotype, which is consistent with the lack of fur in NMRs (Supplementary Fig. 24). >(4)更なる解析(継続解析)は,NMR遺伝子ファミリーはいくつかの核内受容体(および)コリプレッサー(抑制補体の実質的な相違を明らかにした.他の哺乳類の無毛相同分子種(オルソログ)および“無毛表現型”と関係のある(に使われる)アミノ酸の代用品の存在,そしてそれは,NMRの欠如と一致する(付図24) ← 各部分のつながりに自信なし 「さらに調査したところ、ハダカデバネズミ(NMR)の核内受容体コリプレッサーである遺伝子Hairlessが、他の哺乳類での共通祖先由来の遺伝子と比べ、はっきりと分岐してきたこと、遺伝子Hairlessによる表現型(目に見える生物の形質)に伴うアミノ酸置換があったことを突き止めた。このことは、ハダカデバネズミ(NMR)でのfur遺伝子の欠落と一致するものである(付図24)。」 大文字で始まるHairlessは遺伝子のことだろうと思います。小文字で始まるhairlessとfurについて、付図24を見てみると、どうも遺伝子のことのようにも思われますので、無毛とはせずに訳してみました。 >(5)In addition, we found substantial sequence variation in the sweet taste receptor and lack of many bitter taste receptors common to other mammals (Supplementary Fig. 25 and 26). >(5)さらに,我々は他の哺乳類と共通の甘味受容器および多くの苦み受容体における実質的なシーケンス・バリエーション(配列変異)の欠如を発見した. 「さらに、甘味受容体における配列多様性がかなりあることとと、他の哺乳類では多くある苦味受容体が無いことが分かった(付図25、26)。」 苦味受容体は、もしかするとbitter taste receptorという遺伝子かもしれません。 >(6)In particular, the NMR appears to lack the phenylthiocarbamide taste, a dominant genetic trait in humans, as well as several other common bitter tastes. >(6)特に,NMRは 多くの他の一般的な苦み受容体ばかりでなく,フェニルチオカルバミド(フェニルチオ尿素)taste,優性遺伝形質の欠乏することらしい. ←各部分のつながりに自信なし 「特に、ハダカデバネズミ(NMR)では、フェニルチオカルバミド受容体が失われている模様である。同受容体は、他の一般的な苦味についてと同様、ヒトにおいては優性遺伝の形質である。」 フェニルチオカルバミドは苦味物質の一つです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%83%AB%E3%83%81%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%9F%E3%83%89 >(7)Air in NMR burrows is low in O2 (~8%) and high in CO2 (>10%)owing to many animals sharing a limited air supply and poor gas exchange through soil27. >(7)NMRの穴の空気は,多くの動物の 限られた空気の共有のせい,および土壌を通しての不十分なガス交換で酸素(~8%)が少なく二酸化炭素(>10%)が多い. 「ハダカデバネズミの巣穴における空気は、空気供給が限られており、換気が不充分な地中で、多数の個体が同居するため、酸素濃度が低く(8%以下)、二酸化炭素濃度が高い(10%以上)。」
お礼
cozycube1さん いつもありがとうございます. お礼が遅くなってしまいました.すみません. 後ほど,添削していただいた訳を参考にもう一度訳し直してみます. ありがとうございます. 今回はお二人の方から貴重なアドバイスを頂きました.心苦しいのですが ベストアンサーなしとさせて頂きます.
- MarcoRossiItaly
- ベストアンサー率40% (454/1128)
全体を通じて、自然な和訳のために、注意されるといいかもしれないこと。英語の名詞と動詞・形容詞・副詞、日本語の体言と用言について。英語の名詞は日本語の体言に、動詞は用言に…という1対1の関係を必ずしも維持「しない」で訳しても構わないということです。例えば「更なる解析は」と言う代わりに、「更に解析すると」などと言ってもいいわけです。 (1) オッケーです。「NMRのシーケンスに関する機能的制約の緩和を」という部分は、「NMRシーケンスにおいて機能の抑制が緩和されることを」とも言えるでしょう。 (2) 「whereas」はなかなか和訳しづらいことが多く、苦労しがちな言葉ですね。「A, whereas B」と来たら、イメージとしては、「Aであり、それに伴ってBという状況がある」みたいなことを言わんとする表現です。訳されているように「一方」という日本語にすることもあるし、「逆接」的な意味合いのこともありますが、今回の場合は逆接ではなくむしろ、「理由」を述べていると受け取るとよいでしょう。つまり、whereas以下の知見があるので、whereas以前のことが言えるのではないかと筆者は思うということです。なので、「Bであるので、Aだろう」みたいな順序で書くと書きやすいかもしれません。 NMR-specificのようにハイフンが入るときは、「NMR」が「specific」を修飾する関係にあることを示します。ハイフンがないと、NMRはspecificより後ろの単語を修飾することになります。ですから、お示しの訳でも間違ってはいないと思いますが、「NMRに特異的な」と訳せば原文に忠実な感じで、日本語の科学論文でもよくありそうな言い回しですね。(4)の「amino acid」の間にハイフンがないのは、2語で1語扱いということで、例外とお考えください。 それにしても原文は「and」が2回出てきますが、普通1回目のandは「,」にするのに、ちょっと違和感ありますね。すごく強調されているような印象になります。 Inactivation of CRYBA4, a microphthalmia-related gene 小眼球症関連遺伝子であるCRYBA4の不活性化 in CRYGS CRYGS中の (3) だいたいの意味は取れているようですが、例えばこんな感じの訳はいかがでしょう?「したがって、NMRという種においても視覚に関係する遺伝子のいくらかは変異していないとはいえ、その低い視覚機能は、視覚系の様々な重要な要素をコードする遺伝子の劣化によって説明されるだろう。」 (4) 「substantial」の意味するところが「実質的な」か「相当な量の」かは、読者の感性にお任せします(笑)厳密には、筆者に聞いてください。「replacements」は「置換反応」です。 divergence from ~ ~との相違 the NMR nuclear receptor corepressor Hairless HairlessというNMR核内受容体コリプレッサー the presence of amino acid replacements associated with the hairless phenotype NMRの無毛という表現型に関係するアミノ酸が置換されていること the lack of fur in NMRs NMRに毛がないこと この文は少し分かりづらかったかもしれませんね。解析なり分析を更に行ったところ、他のオルソログとのコリプレッサーの差異が分かり、さらには無毛に関係するアミノ酸が変化していることも観察されたので、NMRには毛がないという事実に矛盾しない結果だったと述べています。 (5) あれ、ちょっと違います。「さらに、我々は、甘味のレセプターについてはかなりのシーケンスの変化があるということと、他の哺乳類が共通して持っている多くの苦味のレセプターは欠如していることを見付けた。」ということです。 (6) lack(動詞) ~を持っていない、~が欠けている the phenylthiocarbamide taste, a dominant genetic trait in humans 人間では優性遺伝の形質であるフェニルチオカルバミド(フェニルチオ尿素)に対する味覚 Wikipedia「フェニルチオカルバミド」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%83%AB%E3%83%81%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%9F%E3%83%89 (7) オッケーです。突然に話の内容が変わったような(笑)ただのタイポだと思いますが、「supply」は「共有」ではなく「供給」ですね。また、「のせい」という部分を「ガス交換」の直後にくっつけとくと、より良いですね。
お礼
MarcoRossiItalyさん 的確なアドバイスありがとうございます. >全体を通じて、自然な和訳のために、注意されるといいかもしれないこと。 …英語に対する自信のなさが原因で,なかなか踏み切れないといったところです. 今回頂いたアドバイスをもとに,自然な訳に,一歩踏み出して見ます. 今後とも宜しくお願いします.
お礼
MarcoRossiItalyさん 3回にわたってのアドバイス ありがとうございます. 今回はお二人の方から貴重なアドバイスを頂きました.心苦しいのですが ベストアンサーなしとさせて頂きます.今後とも宜しくお願いします.