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東大英語 要約
- (1)今日の言語学では、ギリシャ語やラテン語が基盤だという古い考えをすて、また全言語を理解したより普遍的な考えが求められている。
- (2)伝統的な文法研究はヨーロッパ諸語偏重であった。現代言語学では全ての言語をうまく説明できる、より普遍的な理論の確立が模索されている。
- (3)伝統文法が基礎とするラテン語、ギリシャ語と構造が全く異なる言語が多数あるので、現代言語学の一使命は全言語に適する普遍文法の構築だ。
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(あ) (1)は「伝統」という言葉が使われていない。 : 「古い」という言葉でも代替できるかもしれませんが、やはり意味が異なってくるので好ましくはないでしょう。 (い) (3)は因果的に要約している(確かに本文との論構造に一致だが、論構造まで要約にもとめられるのか疑問。 : 原文における「したがって」を因果関係とみなして「ので」に言い換えているのでしょう。 ただ「ので」は、だれの目から見ても当然という因果関係である必要があるため、若干強引な表現になってしまい、それが違和感を与えることはたしかです。 厳密に捉えると、因果関係の普遍性(が無い)という意味で誤った解釈と評価されても致し方ない内容でしょう。 (う) (2)は、「ヨーロッパ諸語偏重」とコンパクトな表現だが、本文ではあくまでフランス語、英語etcとは区別した「ギリシャ語とラテン語」が強調されていると思う。(∵・・・またはもっと馴染み深いところではフランス語・・・とあるように、区別している) : おっしゃるとおりで、 冒頭の「伝統的な文法研究はギリシア語とラテン語をもとにして発展した」と、 末尾の「ギリシア語やラテン語に文法構造が近い言語を偏重せずに」は対比的に使われており、「ギリシア語やラテン語」という言葉は重要でしょう。 「ヨーロッパ諸語偏重」は、補足的例として挙げられている「フランス語・英語・ドイツ語」を網羅しようとするあまり要約しすぎた、という印象を受けます。 >また(1)の改善点があればお願いします! : 「伝統的」という言葉のほかでは、「文法」も必須だと思います。 わたしとしては以下のようになります。 現代言語学最大目標の1つは、ギリシア語とラテン語を基礎とした伝統的な文法理論ではなく、構造の違う言語も全て説明できる普遍的なそれの確立だ。(69字)
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- key00001
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ポイントは「伝統文法研究における問題点とその原因」「現代言語学に求められる課題」あたりが、要約中に明記・網羅される必要がありますね。 (1)は「伝統的な文法(研究)」などの語句が含まれていない点は、要約としては致命的かと思います。 また、「偏重」と言う問題点の指摘に対し、「古い考え方を捨て」と言う意訳はやり過ぎかと。 (2)は「ヨーロッパ諸語」と集約してしまうと、要約としての適正さに欠くと思います。 むしろ敢えて「ギリシア語とラテン語」を3度も使用している点からは、「フランス語・英語・ドイツ語」は、「馴染み深いところでは」と言う例示に過ぎず、文法研究上からは、あくまで「ギリシア語とラテン語」を主眼とした文章でしょう。 さもなきゃ、ハナから「欧州言語」などと表記すべきです。 (3)については、特に問題は見受けません。上手い要約です。 上述した「伝統文法(研究)」における問題点(偏重)に言及していない点は惜しい気もしますが、限りある字数の中では、致し方無しかと思いますし、「普遍文法の構築だ」で、伝統文法研究の普遍性の無さ(≒偏重)を指摘している格好かと思います。 私なりに要約しますと「伝統文法はギリシア語とラテン語を基礎とする研究に偏重している。現代言語学では、構造が異なる他言語にも適用可能な普遍性のある理論が求められる。」です。
お礼
「伝統的な文法(研究)」の指摘納得です。 key00001さんのような要約ができるようがんばります!
お礼
(い)についてhakobuluさんの指摘通りだとおもいます。 私はそこまで、気付いていませんでした。 ただ単に、限られた字数内で、論構造まで配慮して要約した方がいいのか、論構造より考慮すべき点があるのではないか、という視点での疑問でした。が、納得です。 本当に参考になりました!! ありがとうございます!