No.2 です。
割ときれいで、しかしながら「そり舌音」などは甘い共通語(普通話)を話すのは、最近の都市部の若い人に共通しているのかどうか専門家ではないのでわかりません。
「モンちゃん」の話しぶりから出身地を推測するのはそういうことに長けた中国の方でもない限り難しいですが、「大連出身」という答えを聞くと「やっぱりそうか」と思う人は多いと思います。
日本語でも共通語よりは方言をそのまま使うプライドの高い地域もあれば、方言はできるだけ隠して共通語を使おうとする地域もあり、共通語にはおかまいなしに方言を使う世代、グループ等々がありますが、言葉尻に方言の影響が隠せない場合があります。
日本でもそうであるように、都市部に住む人、若い人の話し方は地方色がほとんどなくなっていることが多く、共通語をうまく使われると出身地がなかなかわからないと思います。
そり舌音は日本語にはないですが、中国でも南方ではあまり得意ではなく、違う音になることはよく知られています。
「zh, chi, shi」と言う音が「そり舌音」でなくなると、日本人的感覚(ローマ字の印象)から言うと「ジ、チ、シ」になりそうですが、そうではなくて「zi, ci, si」になります。
よく言われる「好吃(画面に表示されない場合→[ロ乞]という字)」(「おいしい」という中国語)は、ピンイン(発音記号)で「hao chi」と書き、あえてカタカナで表記した場合「ハオチー」と表現されることが多いですが、もちろんこれは日本語の「チ」の音ではありません。
南方では上記のように「hao chi」→「hao ci」となり、これは「ハオツー」的な音になります。ですから、台湾ではよく「おいしいは、ハオツーと言います」という表現が見られます。
「我是日本人。」(私は日本人です)も「ウォーシー」が「ウォースー」的な音になります。
(台湾などでは「リーベンレン」が「ズーベンレン」となるというような極端な表現もなされます。)
以上、いくつかの例を挙げましたが、厳密に言うとしたらもっと複雑で難解なことを書かなければならないので、ごく簡単に大ざっぱに書きました。
このような比較的わかりやすい南方訛りの他、地方地方の方言や言い回しに引きずられた癖が言葉に出ることがありますので、注意深くそれらを見逃さずに判断できれば、話者の出身地をある程度推測することも、可能なことがあります。
ということで、モンちゃんには上記のような極端な南方訛りの一つの傾向は見られません。
これが日常使う話し方だとすれば、(どこかの都市部で)普通話で育ったくらいしかわかりません。(わかる人には、たとえば大連の人特有の言い回しが混じっているのがわかるかもしれませんが、滞在した経験などがないとちょっと辛いですね。)
お礼
これは、いろいろと参考になります。 日本に出回っている中国語の参考書にも、ここまできちんと書いてほしいですね ありがとうございます