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マーシャルの長期均衡での価格と利潤の低下について
- マーシャルの長期均衡では商品価格と企業の利潤が低下する理由について説明します。
- 長期均衡の価格は供給によって決まり、供給量が増大すると商品の価格は低下します。
- 需要の増加と等分に供給も増えれば在庫はたまらないため、商品価格は低下しないと思われますが、供給の増加量の方が大きくなる場合、市場全体で在庫が増えて値崩れが起こります。
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>長期均衡が企業の利潤を低下させるというのは、需要の増加が見込まれるよりも供給を増加する勢いがつきすぎることで、需要の増加量よりも供給の増加量のほうが大きくなるからでしょうか?そうであれば、市場全体で在庫が増えるあまり値崩れがおこることで利潤が下がるということはわかります。ということは、長期均衡のケースでは需要量よりも供給量のほうが大きいということを前提にしているのでしょうか? ANO2への追加。 ・私の回答を読んでいただけたら、分かったと思うのですが、ある長期均衡状態にある市場(産業)を出発点として考え、そこからなんらかの原因で需要が増大したとき、それが一時的なショックではなく、将来にも続く需要の増大(需要曲線の右へのシフト)があったとき、長期均衡ではどうなるかを考えています。価格の下落、利潤の減少というのは、需要の増大が起きた以降の一時的均衡、短期的均衡にくらべてどうなるか、ということです。一時的に(あるいは短期的に)上昇した価格・利潤は、その間に技術革新等が起きて生産の「外的要因」が変化するというようなことがないかぎり、下落し、当初の水準に戻っていく傾向があるということです。当初(の長期均衡状態)に比べて、需要は増大しているー需要曲線が右にシフトしているー(われわれの仮定を思い出してください)-ので、新しい長期均衡のもとでは、市場の取引量(供給量=需要量)は増大しているという違いはあります。
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- statecollege
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>長期均衡が企業の利潤を低下させるというのは、需要の増加が見込まれるよりも供給を増加する勢いがつきすぎることで、需要の増加量よりも供給の増加量のほうが大きくなるからでしょうか?そうであれば、市場全体で在庫が増えるあまり値崩れがおこることで利潤が下がるということはわかります。ということは、長期均衡のケースでは需要量よりも供給量のほうが大きいということを前提にしているのでしょうか? ANO2への追加。 ・私の回答を読んでいただけたら、分かったと思うのですが、ある長期均衡状態にある市場(産業)を出発点として考え、そこからなんらかの原因で需要が増大したとき、それが一時的なショックではなく、将来にも続く需要の増大(需要曲線の右へのシフト)があったとき、長期均衡ではどうなるかを考えています。価格の下落、利潤の減少というのは、需要の増大が起きた以降の一時的均衡、短期的均衡にくらべてどうなるか、ということです。一時的に(あるいは短期的に)上昇した価格・利潤は、その間に技術革新等が起きて生産の「外的要因」が変化するというようなことがないかぎり、下落し、当初の水準に戻っていく傾向があるということです。当初(の長期均衡状態)に比べて、需要は増大しているー需要曲線が右にシフトしているー(われわれの仮定を思い出してください)-ので、新しい長期均衡のもとでは、市場の取引量(供給量=需要量)は増大しているという違いはあります。
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ありがとうございます。
- statecollege
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この問題を考えるとき、需要と供給が交差する、需要・供給のダイアグラムを頭の中に描いてください。それから、需要量と需要、供給量と供給とは区別して考えることが重要です。需要=需要曲線、供給=供給曲線のことだということを忘れずに! 長期均衡状態にある、ある産業とその産業に属する企業―例として野菜生産者、たとえば、ナガホリのような小松菜を出荷している農業法人をイメージするとわかりやすいかもしれない―を考えましょう。いま、この財に対する需要が増大したとしましょう(「需要の増大」というのは、需要曲線が右にシフトするこという!超短期的には、供給量はすぐには増やせないので、野菜の価格は高騰する。 ・供給は当初の長期均衡点を通る垂直の直線で、需要曲線が右へ(上方へ)シフトするので、価格だけが上昇し、供給量(=需要量)は増えず、当初のままの状態にある。これが、一時的均衡の状態です。(なお、需要は増えたけれど、需要量は増えていない、価格だけが高騰するので、野菜生産者に超過利潤が発生していることがわかるでしょう。) ・増大した需要の状態が続くと、野菜生産者は、野菜生産のための土地は長期契約で決まっているので、拡大することはできないが、アルバイトの労働を増やしたり、あるいは現在雇用している労働に超過勤務手当を支払うことで労働時間を増やしたり、肥料のレベルを追加的に引き上げたりというふうに、限られた土地を集約的に使用することによって、増大した需要に対応しようとするでしょう。野菜を生産する限界費用(追加的な費用)は生産の増大とともに上昇していく。これが「短期」の状況です。このように野菜生産者の短期の供給曲線(=限界費用曲線)は右上がりの曲線で、したがってすべての野菜生産者の短期の供給曲線を集計した市場の短期供給曲線も右上がりとなる。増大した需要(右にシフトした需要曲線)と右上がりの供給曲線が交わるところで決定される「短期均衡」においては、価格は1時的均衡の値にくらべると下落し、供給量(=需要量)は増えていることがわかるでしょう!なお、供給曲線が右上がりだということは(超過利潤)利潤がこの産業に生じているということです。(厳密に言うと、価格線と限界費用曲線で囲まれる面積(=粗利潤)が土地のレンタル料支払い等の固定費用を超えているという条件のもとにおいてですが。。。)。 ・この需要増大(=需要曲線が右にシフトした状態)が将来もずっと続くと見込まれるとき、野菜生産者はどうするだろうか? これが「長期」の問題です。「長期」というのは、すべての生産要素が自由に利用できる状況、別の言葉でいうと、長期においては固定生産要素は存在せず、すべての生産要素が可変要素となるということです。各野菜生産者が生産の拡大にあたって制約となっていた土地を拡大し、あらたに長期のレンタルする契約を結ぶことができる状況です。また、逆にこの野菜生産に超過利潤が発生していることを知ったあらたな企業がこの産業に参入してくるため、競争が激化することをも意味します。価格は下落し、超過利潤は減少することになる。超過利潤が見込まれるかぎり、既存企業は野菜栽培の土地を増やし、外からの参入者が増えることで、供給が増えるからです。したがって、増大した需要(以前より右にシフトした需要曲線)のもとで成立した長期均衡を考えると、一時的均衡あるいは短期均衡のもとで成立した価格・利潤とくらべると、価格・利潤は下落し、供給量=需要量は拡大していることになるのです。
お礼
ありがとうございます。
- somethinghot
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経済学は自学した口なので回答を寄せるのはどうかと思いましたが、思い切って書かせていただきます。しかも、文献が手元にないので、記憶が頼りです。すみません。 >供給量が増大する理由は需要の増加が見込まれるからであり ここが間違っている気がします。企業が供給量を増大させるのはそこに利潤を見込める十分な需要があるからと考えるのが長期均衡での捉え方のはず。十分な需要が形成されるには、需要の増大が必要な場合もありますが、その影響は一時的均衡や短期的均衡で論じてしまうのです。
お礼
ありがとうございます。
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