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漢文。

「唯不伐天下莫」 これは、どういった現代語訳になるのでしょうか?? 回答よろしくお願いします。

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  • yanhua
  • ベストアンサー率72% (508/701)
回答No.5

主題の句には本来前後があったのではないでしょうか? 破損して部分のみ表装した可能性は? 理由は以下の通り。  -------------------------- ■「唯不伐天下莫」は顔真卿の書にあります。 『争坐位帖』(明拓) 顔真卿筆/唐・広徳2年(764) 儀式において上官に取り入って臣下の席次を乱した郭英又に抗議する手紙の原稿。  顔真卿55(一説には56歳)の書。 『争坐位稿』『論坐帖』とも。  http://taito-culture.jp/culture/shodou/japanese/shodou_guide_zoom_6.html   この図版は冒頭のみで「唯不伐天下莫」部分は見えません(拓本の一部)。 原文を見ると「尔唯不伐天下莫与汝争能」とあり、 部分を取ったのが「唯不伐天下莫」でしょう。 古文は句読点はないのですが、 現在の各解説書に「尔唯不伐,天下莫与汝争能」とあります。 ご質問の句は’莫’が尻尾にあるのも妙な採り方です。 *『争坐位稿』原文:中国語簡体字  http://hanyu.iciba.com/wiki/index.php?doc-view-223464#5 ■『争坐位帖』は『蘭亭序』と併せて“双璧”とされる名筆で後世書家の臨書も多い。 「尔唯不伐天下莫与汝争能」を含む臨書例  http://pm.findart.com.cn/bigimg.php?aid=1987968   著名書家 啓功氏 が顔真卿の作を臨書したもの。   蛇足ですが、2,5000元=350,000円近い?です。 ・歴史的に他の書家の臨書もあり。 ・焼き物、漆器などの美術作品にも引用書き入れの例もあり。 *啟功(1912—2005),姓・愛新覚羅,字符伯、元白。             中国古典文学家、詩詩作家、書家。 ■図版or原文を見ると「書曰:~」(しょにいわく)とありますが、 この書とは、老子の『道徳経』とされます。 「尔唯不伐天下莫与汝争能」は顔真卿が老子の『道徳経』22章に倣ったものでしょう。 仲間の非礼に怒り心頭に発した 顔真卿が、老子の意を引用したものと考えます。 老子『道徳経』第二十二章  http://www.eonet.ne.jp/~chaos-noah/tao/tao_22.htm   読みと解説があるのでご覧ください。 注記:古典における文字の解釈は注意しましょう  伐:誇る-自己宣伝、自画自賛、ひけらかす、自慢する  矜:誇る-独りよがり、天狗になる ■さて「尔唯不伐天下莫与汝争能」の解釈です、 なんじただ奢るなかれ、天下よくなんじと争うことなし →得意げに振る舞わなければ、世間もお前さんと諍いはしないだろうに。  尔も汝も二人称  能:できる、うまく、はずだ  --------------------------- ■課題に帰って、 「唯不伐天下莫」が独立した句とすると如何ように読めますか?  伐:打つ、討つ  莫:古語では暮に同義.を採れば、 →ただ討つなかれ、天下の落日.  のようなこじつけも?・・・無理がありそうです。 *冒頭に述べたように、顔真卿が老子『道徳経』22章の意を引いて作した文の部分、と考えます。従って切れる前の文と読みが回答となります。 おまけです: 中国語解釈なさるならば、 ・日中文字変換ツール  http://bjkoro.net/chinese/letter/converter/ ・日中日辞典  http://dict.hjenglish.com/jp/  http://dictionary.goo.ne.jp/

gsb57529
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 とても勉強になりました。

その他の回答 (4)

回答No.4

No.3です。 一部修正します。 「唯、天下をうって(きって)、○○莫し(なし)」 ↓ 「唯、天下をうたず(きらず)、○○莫し(なし)」 「不」を読むのを忘れていました。 失礼しました。

gsb57529
質問者

お礼

2度の回答ありがとうございました。

回答No.3

私も専門家ではないので、確定的なことは言えませんが……。 漢文として読むなら、 唯=副詞 不=否定の助動詞 伐=動詞 ですから、「天下」以下を目的語として読むべきでしょう。 唯、天下(莫)を伐らず(or伐たず) ただ、てんか(ばく)をきらず(orうたず) この「莫」が何かが{??」です。 「莫」は否定の助字か、あるいは「寂莫」など「寞」と同じような使い方をする語ですので、単独で文末にくることはないはずです。 無理矢理「天下莫」で一つのタームとして読むなら、「天下の《ひっそり》」とか「天下の《さみしさ》」などという意味で読めるのかも知れませんが、それを「伐(うつ・きる)」というのは何なのか……。 もしかして「幕」? 「天下の幕」なら、「伐る」ことができそうで、何となく成立しそうな気がします。 具体的に何を表わすのかは分かりませんが……。 「莫」が誤字でないなら、まだ後ろに語があるのではないかと思います。 「唯、天下をうって(きって)、○○莫し(なし)」という具合に。

  • fujic-1990
  • ベストアンサー率55% (4505/8062)
回答No.2

 掛け軸ですか?  素人ですが、「ただ、ふばつのてんかなし」ではなかろうかと・・・ 。  だとしたら、今の中国・・・  「他国を侵略(征伐)しないで大きくなった国はひとつもない」  「他国を侵略(征伐)しないで取れる天下はひとつもない」  というような意味ではないでしょうか。  「伐」は人を殺すという意味もありますんで、「犯罪人(敵)を殺さない国はない」かな、とも思えますが、掛け軸になるような言葉としては「小さい」ので、私としては「征伐」の意味だと思います。

gsb57529
質問者

お礼

回答ありがとうございます。

  • sphenis
  • ベストアンサー率50% (50/100)
回答No.1

前後の文章はどのような内容になっていますか? また、「唯不伐天下莫」で一文なのでしょうか?(前や後に何かついていたりしますか?)

gsb57529
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 ひとつの作品として、この文を見ました。 なので、前後に何かあるのかは全くわかりません。 これで一文なのかどうかも調べられません。 でももし、これで一文として成立するのなら、どのような意味になるのか知りたいです。

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