- ベストアンサー
教えてください。刑法総論の課題です。
刑法総論を勉強中の大学生です。 分からない問題があったのでご教授願います。 Xは、敵対する暴力団組長Aが同組員Bとともに歩いているのを現認したため、Aを殺害するつもりでAに向けてピ ストルを撃った。ところが、弾丸はAには当たらず、Aの2メートル後方を歩いていたBの腹部を貫通し、さらに10 メート ル後方に自転車でやってきたCの胸部に命中した。Bは即死したが、Cは全治 2 ヵ月の重傷を負った。 Xの罪責を検討せよ。 おねがいします
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
現在有力な学説は法定的符号説と具体的符号説です。 判例は法定的符号説のうち、数故意犯説です。この立場では、Bに対する殺人既遂、ACに対する殺人未遂が成立します。 法定的符号説の一故意犯説ですと、Bに対する殺人既遂、Aに対しては不可罰、Cに対する過失致傷が成立します。 具体的符号説ですと、Aに対する殺人未遂、Bに対する過失致死、Cに対する過失致傷が成立します。 判例の立場が一番分かりやすいですね。複雑な部分ですが、理屈を理解すればよいのです。ご参考までに。
その他の回答 (1)
- jess8255
- ベストアンサー率45% (1084/2359)
回答No.1
懐かしい問題ですねえ。学生時代を思い出します。いわゆる「方法の錯誤」に関する設問ですね。 試験では通説・判例である法定符合説と、抽象的符合説に分けて論じるべきです。前者によると殺人未遂と過失致死ですね。後者では殺人罪と傷害罪(いずれも既遂)となるはずです。 発砲の結果は同じなのに、前者と後者では最高刑が異なります。当然前者の説によれば刑は後者よりかなり軽くなります。これは立法に問題があると考えるべきでしょう。 現在は通説判例の方に分があるようですね。 もっと詳しい方の回答があったら、ぜひ参考にして下さい。