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梓巫女や神職について知りたい事があります。

昔は各地を周る梓巫女や歩き巫女がいたと聞きます。 これと同じように特定の神社に属さなかった男性の神職の方や 各地で神託や呪術を行っていた男性はいたのでしょうか? またそれの呼び名や資料があれば教えて頂ければ幸いです。 宜しくお願いします。

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  • michael-m
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回答No.1

たぶんそれは「御師(おし)」のことだと思います。 頼朝の時代前後からあったと思われます(記録があるということ)が、御祷師から変化した名前です。 これは基本的に大きな神社の属しており、神職の仕事をしたり布教活動に全国を歩いていました。 これとは別に巫女は直接神様に仕える女児などを言いますが、昔は男子も使えており、「物忌み」と呼ばれました。近世まではした働きの男子を「神人(じんにん)」ともいいますが、作業上の優劣は巫女より下だったようです。要するに下男。 巫女の大切な役目としてナンナギと呼び或いは「神招き」とも言います。つまり霊媒師のことです。 当初は神社について布教をしていた御師や巫女が、やがて神社と関わりなく地方を歩いて不況や神招きを行ったことで、特に女性を「梓巫女」と呼ばれるようになったようです。 これらの職についてはほかにも「巫(ふ)」とか男性は「ゲキなどという呼び名があり、(というか神道は各神社に継承されるもので、神社本庁のような統括組織はなかった)その役割も様々だったと考えます。 これら物忌みとか神招き或いはカンナギという言葉には男女の区別はありませんが、男性の場合は特に男児に限られていたようです。 でもやはり持て囃されたのは女性で、男性は次第に数を少なくしたようです。 神社関係の本でこのような俗世的なものが出てくるのは希です。というのも神社を離れたものでは遊女的なものも多かったからです。もちろん男性もです。 ですのでこれらについて直接書かれている本については存じません。 私が基本的に資料としているのは、御師などについては岡田米夫著の「神社」、或いは全体的な歴史については神社新報社の「わかりやすい神道の歴史」などです。

hinemos3
質問者

お礼

詳しい御解説ありがとうございます。 やはり布教活動をしながら全国を回っていた男性もいたのですね。 御師、そしてゲキ(覡)共に自分が知りたかった名称だったので大変助かりました。 御紹介して頂いた資料も今度探してみようかと思います。 今回は有難うございました!

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