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近代科学と「自己」の疎外
近代科学と自己の疎外について教えてください。 自己の疎外はハイデガー(でしたっけ?)が言っていたような 気がします。近代科学はデカルトの精神に則り、複雑な現 象からシンプルに説明できるものだけを取り出して扱った ものだと思います。
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noname#6163
回答No.1
成立に至ったとされる近代科学は、なんだっけな、うまくいえないですが、 二元論的要素還元主義(たぶん)という立場をとっていて、 目と、見るもの。この二つで二元。 それで、要素還元、あるものを、それを構成する要素と、法則に分解し、還元するという手法をとる。 だから、Q(対象物)は、これ(要素A)とあれ(要素B)とそれ(要素C)がこのようにある(法則r)ことで成り立っている。だから、これとあれとそれを、このようにすればQになる。みたいな。 だから当然、自己(目)は、科学の対象から疎外されます。流行の脳科学が行き詰っている所は、目で、目を見るような、そんな所を、研究しているからです。 目があって、対象物を見る。 そういう風な立場を、近代科学はとっています。 自分と他存在を分けます。 当然、それ以外の立場も、現実には無数にあるわけですが、科学の場合、さらに、没価値観的に、物事を見ようとします。 こうあってほしい、こうではあってほしくない、そのような、客観的ではないヴェクトルは、できるだけ取り除きたいというのが、一般的に解釈されている、近代科学の基幹思想じゃないでしょうか。 この没価値観的スタンスもまた、自己が好みや、選択を行う主体、自己の意思であると思っている者にとっては、自己に疎外感をもたらすものになります。
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回答ありがとうございました。 とてもわかりやすかったです。