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戦争の本当の意味とは?
- 戦争とは、莫大な財物の存在を求めてのものであり、深刻な理由を掲げて戦われることもある。
- 「in any serious sense」は、戦争にかかる形容詞句ではなく、副詞句として解釈されるべきである。
- 例えば、かつての日本が生命線を守るためと称して戦った場合でも、結局は財物の存在を求めた行為だったと考えられる。
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お尋ねの英文の中の「in any serious sense」の文法的な働きを特定するとしたら、「war」にかかる形容詞句と考えた方が良いでしょう。 名詞の直後に置かれた前置詞が導く句は、その名詞にかかると考えるのが自然だからです。もし「,」で区切られて「war, in any serious sense, is bound up with ...」となっていたら副詞句だと考えても良いでしょう。 ただし、お尋ねの英文の場合には「形容詞句」と「副詞句」のどちらで考えても良いと思います。英文を解釈する場合には文法的な(または形式的な)理解も大切なのですが、それよりもむしろ意味がきちんと把握されることの方が重要だと思います。ある例文で確認してみましょう。 (1) Young people in any country are the same. (1)の英文を「形容詞句」として「どのような国の若者も同じだ。」と訳しても、または「副詞句」として「若者は、どのような国においても、同じだ。」と訳しても、聞き手に使わる内容はほぼ同じです。 お尋ねの英文ではむしろ、ご指摘のように「any」の意味をきちんと表すと同時に「serious」を「本当の」ではなく「深刻な」と訳した方が良いと思います。 また「in any serious sense」の部分は「of any serious kind」と考えた方が、より自然な解釈ができそうに思います。ある英々辞典には次のような英文が紹介されています。 (2) Communication in any real sense (= of any real kind) is extremely limited. お尋ねの英文は、「戦争とは、どのように深刻な(種類の)ものであっても、~と結びついているものだ。」という訳か「どのように深刻な(種類の)戦争であっても~と結びついているものだ。」という訳が良いのではないかと思います。 ご参考になれば・・・。
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- wind-sky-wind
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>戦争というものは、どんな深刻な意味における戦争であっても、 こういう訳し方自体が日本の学校文法的には war にかかる形容詞句です。 「~意味における戦争」と「意味」を「戦争」にかけているわけだから。 副詞句というのなら,is bound up with ~という述部にかかり, 「~の意味で,関係がある」とでもなります。 日本の文法では,名詞の後に前置詞句がきたら,形容詞的に前の名詞にかかる, 形容詞句であると説明されます。 「~での~」とか,「~にある~」と訳すのが基本ですが,自然な日本語にすると, そのようにならないこともあり,副詞っぽい訳になるかもしれません。 それでも,前の名詞と関連している限り,それはその文法では「形容詞句」に違いありません。
お礼
回答ありがとうございます。 >日本の文法では,名詞の後に前置詞句がきたら,形容詞的に前の名詞にかかる,形容詞句であると説明されます。 なるほど、そういう定石がありましたか、よく覚えておきます。
- Oubli
- ベストアンサー率31% (744/2384)
war in any serious sense (of the word) :warを修飾する形容詞句 (冗談で「戦争」と呼ぶ場合を除いて)真剣な意味で戦争と呼ばれるものはすべて、戦闘の目的となる資産の蓄積の存在(蓄積された資産)と密接に関連している。 seriousはwarではなくsenseにかかり、「本当の意味での戦争は」といった感じです。 また、be bound up with~は「~と関係している」ということで、「目的が~だ」という意味はないです。 お書きになった例についていえば、「生命線を守る」というのは国家の維持に必要な資産・権益を 守るために戦うということであり、アリも同じ理由で巣の間で戦争しているよ、ということです。 日本がどうしたというのとは全く関係ないです。
お礼
回答ありがとうございます。 「真剣な意味で戦争」を説明されるために、冗談で「戦争」と呼ぶ場合を除いて、と書かれましたが、 冗談で「戦争」と呼ぶ場合ってどんな戦争なんだろうと考えると、ちょっと頭がこんがらがって来ます(T_T)
原文:In man, as in ants, war in any serious sense is bound up with the existence of accumulations of property to fight about. >上記で参考書の解説では、in any serious senseをwarにかかる形容詞句で「本当の意味の戦争」と訳されています。これは正しいと思われますか? →訳としては適当だとは思いません。「本当の意味の戦争」と明言してしまうと「本当の意味でない戦争」とは何か、ということを常に念頭において訳さなければなりません。特に英語では当たり前のことです。 >この解釈だとanyが不要なのではありませんか? →これは必要だと思います。著者は"a serious sense"というものが複数あるという前提のもとで、「その複数ある"serious sense"のいかなるものでも」という意識で書いたものと思われます。書くということは著者の意識の問題で、読むということは、(自分の主張は棚上げして)とにかく、著者の意識を読み取る作業だと思うからです。(実はこれがなかなか難しいことです。) >私は次のように読んでしまったのですが、間違っているでしょうか? 「戦争というものは、どんな深刻な意味における戦争であっても、結局は、莫大な財物の存在を求めてのことだ」 →理解としては99.99%正しいと思います。あとの0.01%は訳の部分で多少省略した部分があるということでしょうか。理解というものは名詞と名詞の関連性を読むものがどの程度、その関係だけを正確に関連付けるかということですから、その意味では99.99%というよりは100%に近いかもしれません。この文のずるいところは"In man, as in ants, "の箇所です。人間の経済活動と蟻の経済活動を同一のものとして捉えて説得材料としているところです。人間の経済活動には歴史的に変遷があります。蟻の経済活動に変遷はあるのでしょうか?人間には生存本能としての経済活動は存在します。しかし蟻には遺伝子に組み込まれた生存本能というものは存在すると思いますが、経済活動は存在するのでしょうか?蟻の活動にもし変遷があるとすれば、それは自然現象の変遷に対応する生存本能の活動としての変遷でしょう。 →"the existence of accumulations of property to fight about" =「紛争の種となる財産(所有物)の蓄積の存在」 →この「財産(所有物)の蓄積」の仕方によって、経済史が存在するのではないでしょうか?「実体(もの)」である「土地・生産物」の蓄積、現在の「記号(こと)」である「貨幣(金融世界)」の蓄積。かなり「富」の蓄積の形態は変わってきているのです。現在は「記号」であるはずの「貨幣」が「商品」となっている、一風変わった時代であるのです。これが歴史の必然であるのか、将来の形態はいかなるものかはわかりません。 >例を上げますと、かつての日本が、日本が生きていくための生命線を守るためと称して戦い、日本と日本国民を守るためという「深刻な理由」を掲げて戦ったのですが、所詮は「莫大な財物の存在を求めてのことだ」と、そんな風に読んだのですが間違っているでしょうか? →「日本が生きていくための生命線を守るためと称して戦い」という箇所の最後の部部分「戦い」は「戦わされ」あるいは「戦いに追い込まれ」というのではないかと思っております。現在の「経済制裁」と似通ったものがあります。 >この場合、in any serious senseは副詞句になると思いますが。 →副詞句でもかまわないと思います。形容詞句であろうと副詞句であろうと全体の意味の把握が正しい筋道で理解されておれば、この場合たいした違いはないと思います。
お礼
詳しい解説と回答誠にありがとうございます。 非常に短い文章ですが、その意味するところは深いので、解説のほうが長くなってしまうのでしょうね。 >副詞句でもかまわないと思います。形容詞句であろうと副詞句であろうと全体の意味の把握が正しい筋道で理解されておれば、この場合たいした違いはないと思います。 よく解りました。
お礼
回答ありがとうございます。 in any real sense (= of any real kind)と置き換えられるというので、よく解ります。