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3次元のリッチスカラー 一般相対論 リーマン幾何

3次元球面のリッチスカラー曲率についての疑問です。 よく知られたように、2次元球面(半径r)のガウス曲率はK=1/r^2 で、 リッチスカラー曲率はR=2/r^2 です。両者にはR=2Kの関係があります。 本やwikipediaなどによると、 一般的に、半径rのn次元球面のリッチスカラー曲率はR=n(n-1)/r^2 となるようです。(ガウス曲率との関係は R=n(n-1)K です) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BC%E6%9B%B2%E7%8E%87 そうすると、3次元球面のリッチスカラー曲率は R=6/r^2 になります。 (閉じたロバートソン・ウォーカー時空の、空間部分にあたるものです) ここで疑問なのですが、なぜ3次元の曲がりなのに、 r^2のような2次元の曲がりの量を用いて表現可能なのでしょうか? 2次元の曲率が1/r^2 に関係する量になることは、 ガウス曲率の定義(1次元の曲率 1/r の2方向の曲がりの積を取る) などからも素直に理解できます。 3次元で素直に考えると、3次元のガウス曲率は3方向の曲がりの積を取り、 1/r^3のように表現され、リッチスカラー曲率もr^3の逆数に比例する量で 表されそうな気がしてしまいます。 「空間の曲がり」が「曲面の曲がり」で表現できてしまう事が どうもよく分からずにいます。どうぞよろしくお願い致します。

みんなの回答

  • ibm_111
  • ベストアンサー率59% (74/124)
回答No.2

そうすると、私なりにこの疑問を書き換えると、 以下のようになります。 「n次元体積の比」の式で、second orderが2次になるのはなぜか? (別にn次になってもいいじゃん??) こうなると、「n次元体積の比」の式の導出を知る必要があります。 しかしながら、ネット上で気軽にさがそうとして失敗しました。 遡っていくと、 時空の曲率がリーマン曲率テンソル、つまり、 平行移動した2つのベクトルの差で表されるのはなぜか? さらに、 計量がg_μνdx^μdx^νのように2次形式で書けるのはなぜか? というところに落ち着きそうな気がしますが、根拠はありません。

  • ibm_111
  • ベストアンサー率59% (74/124)
回答No.1

なかなか面白い疑問ですね。 このへんはあまり詳しくないので、 以下では、wikiの記述を全面的に信用することにします。 まず、おそらくあまり関係がないところから。 >(ガウス曲率との関係は R=n(n-1)K です) ガウス曲率って3次元空間内の2次元曲面にしか 定義できないんじゃなかったでしたっけ? これについては、まったく自信がないので、流してくれて結構です。 >ここで疑問なのですが、なぜ3次元の曲がりなのに、 >r^2のような2次元の曲がりの量を用いて表現可能なのでしょうか? たぶんこちらが、疑問の核心だと思います。 wiki「スカラー曲率」の記事の、項目「直接的な幾何学表現」中、 「多様体のユークリッド空間に対する半径εの球のn次元体積の比」の式を見ると、 右辺第二項はSε^2で、これは無次元(単位がない)でないといけません。 εは長さの次元を持つので、Sは(長さ)^-2の次元を持つ必要があります。 要するに、「n次元体積の比」を半径εで展開すると second orderが2次の項から出てくる都合上、 Sが次元を持つのは仕方がないといったところでしょうか?

reich
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 >ガウス曲率って3次元空間内の2次元曲面にしか >定義できないんじゃなかったでしたっけ? 様々な微分幾何の本にあたりましたが、 確かにn≧3での定義は見当たりませんでした。 >second orderが2次の項から出てくる都合上、 >Sが次元を持つのは仕方がないといったところでしょうか はい、そういった要請上、 1/r^(-2) が出てくる事自体は分かります。 リッチスカラー曲率の定義から計算上そうなる事もよく分かるのですが、 なぜ1/r^(-2) に比例する量で曲率が表せてしまうのか やはりどうも釈然としない感じです。 (計算結果で納得できるような類の疑問ではないのかもしれません) もう少し考えてみます。

reich
質問者

補足

誤植訂正です。 1/r^(-2) ⇒  1/r^2

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