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集合 補集合 閉包
集合 補集合 閉包 補集合は、全体集合をUとすると全体集合からある集合Aを取り除いた部分の集合をAの補集合 と呼びます。記号では、Aバー,A^cなどで表されます。 閉包も同様にAバー,A^cの記号で表されますが、補集合と閉包は関係があるのでしょうか? また、閉包については理解が乏しいので、解説(図解)していただけると有難いです。 ご回答、よろしくお願い致します。
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● (B(a; r))^e = {x| x ∈ R^2, d(a, x) > r} の証明 まず、{x| x ∈ R^2, d(a, x) > r} ⊆ (B(a; r))^e を示します。外部の定義より、(B(a; r))^e = ((B(a; r))^c)^i です。 {x| x ∈ R^2, d(a, x) > r} に含まれる任意の点を b と表わすことにします。すなわち、b ∈ {x| x ∈ R^2, d(a, x) > r} です。この b が B(a; r)^c の内点であることを示せば、この証明の前半は完了します。( 添付画像・左を参照してください ) b ∈ {x| x ∈ R^2, d(a, x) > r} より、d(a, b) > r です。この右辺を左辺にに移行すれば、d(a, b) - r > 0 です。この左辺を r' と置きます。すなわち、r' = d(a, b) - r > 0 です。これにより、b に対して r' という正の実数が存在することが確認されました。そして、b を中心とする半径 r' の球体 B(b; r') を新たに設けます。 B(b; r') に含まれる任意の点を x と表わすことにします。すなわち、x ∈ B(b; r') です。三角不等式 (* 1) によって、次の 1) が満たされます。 1) d(a, b) ≦ d(a, x) + d(x, b) この 1) の右辺における d(x, b) (= d(b, x) < r') を左辺に移項します。これにより、次の 2) が満たされます。 2) r = d(a, b) - r' < d(a, b) - d(x, b) ≦ d(a, x) よって、x ∈ B(a; r) ではありません。よって、B(b; r') ⊆ (B(a; r))^c です。よって、b は (B(a; r))^c の内点です。これで前半の証明は完了しました。 後半の証明として、(B(a; r))^e ⊆ {x| x ∈ R^2, d(a, x) > r} を示します。外部の定義より、(B(a; r))^e = ((B(a; r))^c)^i です。このことと内部の定義より、(B(a; r))^e ⊆ (B(a; r))^c は明らかです。さらに、(B(a; r))^c = {x| x ∈ R^2, d(a, x) ≧ r} ですから、次の 3) という包含関係が示されます。 3) (B(a; r))^e ⊆ {x| x ∈ R^2, d(a, x) > r}∪{x| x ∈ R^2, d(a, x) = r} そこで、次の 4) という包含関係を示せば、後半の証明は完了します。(* 2) 4) {x| x ∈ R^2, d(a, x) = r} ⊆ (B(a; r)^e)^c よって、{x| x ∈ R^2, d(a, x) = r} に含まれる任意の点を b と表わすことにし、すなわち b ∈ {x| x ∈ R^2, d(a, x) = r} であるとし、この b を中心とするどんな球体も B(a; r)^c の部分集合にならない、すなわちこの b を中心とするどんな球体も B(a; r) と必ず交わることが示されれば、後半の証明は完了します。 任意の正の実数を r' と表わすことにします。すなわち, r' ∈ R, r' > 0 です。この r' に対して、正の実数 p を次の 5) という不等式を満たすように選びます。 5) p < min{1, r'/r} ( すなわち、r' ≧ r であるときは p < 1 を満たすように p を選び、r' < r であるときは p < r'/r (< 1) を満たすように p を選びます ) そして、c という点を次の 6) のとおりに設けます。ただし、a = (a_1, a_2), b = (b_1, b_2) であるとします。( 添付画像・右を参照してください ) 6) c = (b_1 + p(a_1 - b_1), b_2 + p(a_2 - b_2)) このとき、次の 7) と 8) が満たされます。 7) d(a, c) = (((a_1 - (b_1 + p(a_1 - b_1)))^2) + ((a_2 - (b_2 + p(a_2 - b_2)))^2))^(1/2) = ((((a_1 - b_1) - p(a_1 - b_1))^2) + (((a_2 - b_2) - p(a_2 - b_2))^2))^(1/2) = (((1 - p)^2)((a_1 - b_1)^2) + ((1 - p)^2)((a_2 - b_2)^2))^(1/2) = (1 - p)(d(a, b)) = (1 - p)r < r 8) d(b, c) = (((b_1 - (b_1 + p(a_1 - b_1)))^2) + ((b_2 - (b_2 + p(a_2 - b_2)))^2))^(1/2) = (((p(a_1 - b_1))^2) + (((p(a_2 - b_2)))^2))^(1/2) = (((p^2)((a_1 - b_1)^2)) + ((p^2)((a_2 - b_2)^2)))^(1/2) = p(d(a, b)) = pr < r' よって、c ∈ B(a; r)∩B(b; r') です。すなわち、この c という点の存在により、b を中心とするどんな球体も B(a; r) と必ず交わることが示されます。 ● (* 1) 平面 (= 2次元 Euclid 空間 R^2) 上の 3つ の点 u, v, w を次のとおりに表わすものとします。 u = (u_1, u_2), v = (v_1, v_2), w = (w_1, w_2) このとき、d(u, w) ≦ d(u, v) + d(v, w) という不等式が満たされます。すなわち、 (((u_1 - w_1)^2) + ((u_2 - w_2)^2))^(1/2) ≦ ((((u_1 - v_1)^2) + ((u_2 - v_2)^2))^(1/2)) + ((((v_1 - w_1)^2) + ((v_2 - w_2)^2))^(1/2)) という不等式が満たされます。この不等式は、平面上における三角不等式と呼ばれるものです。( 三角関数を含んでいる不等式のことを「 三角不等式 」と呼ぶこともあるようですが、それとは別です ) s_1 = u_1 - v_1, s_2 = u_2 - v_2, t_1 = v_1 - w_1, t_2 = v_2 - w_2 と置きます。このとき、三角不等式は次のとおりに改められます。 (((s_1 + t_1)^2) + ((s_2 + t_2)^2))^(1/2) ≦ (((s_1^2) + (s_2^2))^(1/2)) + (((t_1^2) + (t_2^2))^(1/2)) この不等式は、両辺を 2乗 して、s_1^2, s_2^2, t_1^2, t_2^2 を消去し、2 で割って、2乗 することによって得られる次の不等式と同等です。 ((s_1)(t_1) + (s_2)(t_2))^2 ≦ (s_1^2 + s_2^2)(t_1^2 + t_2^2) これは「 Schwarz の不等式 」です。「 Schwarz の不等式 」の証明については、高校数学で取り扱われているようですので、記述は省略します。 ● (* 2) S, T, U をそれぞれ命題を表わすものとします。このとき、次の合成命題はトートロジーとなります。 ((S→(T∨U))∧(U→¬S))→(T→S) この合成命題がトートロジーになっていることが、後半の証明のやりかたに深くかかわっていると、私は考えます。深くかかわっている理由を示すには、述語論理を加味した 推論図 ( もしくは演繹図 ? ) を描くという手段がてっとり早いと思われます。 ところが、正式なその図の描きかたを、私は残念ながら知りません。お許しください。 ● 以上の記述がまちがっていましたら、ごめんなさい。
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- Caper
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● まず、ANo. 5 における「 いま、x と y との平均値を改めて … 」より先の部分を訂正させてください。これより、少し前の記述で、u, v という文字を用いていますので、x, y を u, v に改めます。 いま、数直線 (= 1次元 Euclid 空間 R ) 上の任意の 2つ の異なる点 u と v との平均値を改めて a と定めます。開区間(u, v) および 閉区間[u, v] は、次のとおりであると言えましょう。 開区間(u, v) = B(a; d(u, v)/2) = (B(a; d(u, v)/2))^i 閉区間[u, v] = ((B(a; d(u, v)/2))^i)∪((B(a; d(u, v)/2))^f) = (B(a; d(u, v)/2))^a つまり、開区間(u, v) の内部は、開区間(u, v) 自身です。そして、閉区間[u, v] は、開区間(u, v) の閉包です。 ● ANo. 1 において、「 (ア) 閉包の具体例としては、数直線 (= 1次元 Euclid 空間 R ) 上における閉区間です。(イ) 内部の具体例としては、数直線上の開区間です 」と、私は記述しました。 (イ) については、開区間の内部が開区間自身になっていることを上記のとおり私は示しましたので、ことたりていると思われます。(ア) については、これまでの記述では不十分であるように私は思います。閉区間の閉包が閉区間自身になっていることをまだ示していないからです。 以下において、それを示します。 [ いいわけ ] 以下の記述は、松坂和夫 著「 集合・位相入門 」( 岩波書店 1983年 第 17 刷 ) を土台にしています。以下の記述の中に含まれるであろう非は、すべて私によるものです。なお、7番目 の ● の「 (M^i)^i = M^i の証明 」は私が考えたものです ( この証明には非があるかもしれません。非が無かったとしても、この証明自体不要であるかもしれません )。 ● M^i ⊆ M という包含関係の関係の再確認 M を平面上の 1つ の「 点の集合 」とする場合、球体・内点・内部の定義によって、M^i ⊆ M という包含関係は明らかです。ANo. 5 における記述で、ご理解できますでしょうか … 。 ● B(a; r) = {x| x ∈ R^2, d(a; x) < r} = (B(a; r))^i の証明 平面 (= 2次元 Euclid 空間 R^2 ) 上の点 a を中心とする半径 r の球体 B(a; r) の内部は、B(a; r) 自身です。 1) B(a; r) = {x| x ∈ R^2, d(a, x) < r} = (B(a; r))^i と、ANo. 5 において私は記述しました。以下においてその証明を示します。 (B(a; r))^i ⊆ B(a; r) であることは、上述のとおり明らかです。ですから、B(a; r) ⊆ (B(a; r))^i だけを示せばよいわけです。 B(a; r) に含まれる任意の点を b と表わすことにします。すなわち、b ∈ B(a; r) です。この b が B(a; r) の内点であることを示せば、この証明は完了します。( 添付画像を参照してください ) [***] b ∈ B(a; r) より、d(a, b) < r です。この左辺を右辺に移項すれば、0 < r - d(a, b) です。この右辺を r' と置きます。すなわち、r' = r - d(a, b) > 0 です。これにより、b に対して r' という正の実数が存在することが確認されました。そして、b を中心とする半径 r' の球体 B(b; r') を新たに設けます。 B(b; r') に含まれる任意の点を x と表わすことにします。すなわち、x ∈ B(b; r') です。三角不等式によって、次の 2) が満たされます。( 三角不等式の証明についての記述は、後日、投稿します ) 2) d(a, x) ≦ d(a, b) + d(b, x) < d(a, b) + r' = r よって、x ∈ B(a; r) です。よって、B(b; r') ⊆ B(a; r) です。 [***] よって、b は B(a; r) の内点です。 ● (B(a; r))^e = {x| x ∈ R^2, d(a, x) > r} の証明 ( この証明についての記述は、後日、投稿します ) ● (B(a; r))^f = {x| x ∈ R^2, d(a, x) = r} の証明 上記における 1) および (B(a; r))^e = {x| x ∈ R^2, d(a, x) > r} により、(B(a; r))^f = {x| x ∈ R^2, d(a, x) = r} が示されます。 ● (M^i)^i = M^i の証明 (「 内部の内部 」は「 内部 」と同じであることの証明 ) M を平面上の 1つ の「 点の集合 」とします。このとき、(M^i)^i = M^i であることが、以下のとおり証明されます。 (M^i)^i ⊆ M^i であることは、3番目 の ● における記述より、明らかです。ですから、M^i ⊆ (M^i)^i だけを示せばよいわけです。 M^i に含まれる任意の点を a と表わすことにします。すなわち、a は M の内点であり、a ∈ M^i と表わされます。この a が M^i の内点であること、すなわち a ∈ (M^i)^i であることを示せば、この証明は完了します。 内点と内部の定義より、a という点に対しては、r という正の実数が ( 少なくとも ) 1つ 存在し、B(a; r) ⊆ M を満たします。この B(a; r) に含まれる任意の点を b と表わすことにします。すなわち、b ∈ B(a; r) です。この b が M の内点であることを示せば、すなわち B(a; r) ⊆ M^i であることを示せば、この証明は完了します。 < 上述において、[***] という記号によってはさまれている記述があります。それをここにおいて繰り返します > B(a; r) ⊆ M ですから、B(b; r') ⊆ M です。よって、b は M の内点です。 ● (M^a)^a = M^a の証明 M を平面上の 1つ の「 点の集合 」とします。このとき、内部・境界・閉包の定義により、次の 3) が満たされます。 3) M^a = (M^e)^c = ((M^c)^i)^c この 3) および「『 補集合の補集合 』は元の集合と同じであること 」およびすぐ上の ● における記述によりより、次の 4) が満たされます。 4) (M^a)^a = (((M^c)^i)^c)^a = (((((M^c)^i)^c)^c)^i)^c = (((M^c)^i)^i)^c = ((M^c)^i^c = M^a ● R における閉区間の閉包はその閉区間自身であることの証明 例えば、M が R における開区間であるとすれば、冒頭の ● における記述より、M^a は閉区間です。すぐ上の ● における記述により、(M^a)^a = M^a ですから、閉区間の閉包はその閉区間自身です。 ● 以上の記述がまちがっていましたら、ごめんなさい。
- Caper
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● ANo. 5 の補足でいただいた指摘について、まず答えさせてください。私の表記のしかたが正確ではなかったかもしれませんね。もしそうであればあやまります。ごめんなさい。 M^i∩ …, M^i∪ …, M^e∪… という表記ではなく、(M^i)∩ …, (M^i)∪ …, (M^e)∪ … というように、かっこ付きで表記すればよかったかもしれません。 (M^i)∩ … はもちろん「 M^i と … との 共通部分 ( もしくは交わり ) 」を示し、(M^i)∪ … はもちろん「 M^i と … との 和集合 ( もしくは結び ) 」を示します。 ● ANo. 5 の補足で、RY0U さん は「 一度では理解できないので、何度も読んでみます 」とおっしゃいました。私にとりましては、たいへんうれしいお言葉です。投稿した甲斐がありました。ありがとうございます。 ですが、ANo. 5 における私の記述は、かなり要約されています。松坂和夫 著「 集合・位相入門 」という数学書を参考に、最重要と私が思う個所のみをくりぬいただけです。ANo. 5 を私が投稿しました目的は、ANo. 5 によって、閉包に関して "おおまかな感触" を RY0U さん に得ていただくというものです。 私は数学の専門家ではありません。かつて、松坂和夫 著「 集合・位相入門 」の一部を読んで勉強したことがあるというだけの人間です。ANo. 5 の内容の正確さに、強い自信はありません。ですから、RY0U さん に対しましては、「 集合 」「 位相 」に関するしっかりした数学の専門書をお読みいただくということを、私はおすすめします。 また、検索サイトで、大学の講義などで用いられている文書を探し出すという方法などもよいのではないでしょうか。例えば、検索ワードとして、次のような単語を選ぶのがよいかもしれません。 閉包 閉区間 また、検索ワードに pdf という半角 3文字 を加えると、検索結果がしぼられるかもしれません。 私が、偶然、検索サイトによって見つけた Web ページ を以下に示します。ただし、閉包の説明に至るまでの過程が、ANo. 5 の記述とは異なります。 熊本大学 http://www.sci.kumamoto-u.ac.jp/~ando/H23igIchap1.pdf 埼玉大学 http://www.rimath.saitama-u.ac.jp/lab.jp/fsakai/htop1.html ● ANo. 6 において、ANo. 5 の最後の数行が "完全にまちがっている" と私は申し上げました。ですが、x や y という文字の選びかたを除けば、さほど問題がある記述ではないかもしれないと、私はいまそう思っています。混乱させて、どうもすみません。 そのあたりを含めて、また改めて投稿させてください。ANo. 5 では、「 開区間(x, y) の閉包は、閉区間[x, y] である 」という記述で終わっています。私は次の記述を最後に添えたいと思っています。「 閉区間[x, y] の閉包は、[x, y]自身である 」という記述です。 わがままを言って申しわけありませんが、もう少し時間をください。
- Caper
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ごめんなさい。ANo. 5 の最後の数行は、完全にまちがっています。のちほど、改めて投稿します。 いま、x と y との平均値を改めて … より後の部分がまちがっています。
- Caper
- ベストアンサー率33% (81/242)
● 松坂和夫 著「 集合・位相入門 」( 岩波書店 1983年 第 17 刷 ) という数学書を参考にして、平面 (= 2次元 Euclid 空間 R^2 ) における閉包の定義について、私は以下にまとめてみました。 <*> 部分は私のつぶやきです。 ● 距離 d ( 2変数 の関数 ) 平面 (= 2次元 Euclid 空間 R^2 ) 上の 2つ の点 x ∈ R^2, y ∈ R^2 を次のとおりに表わすものとします。 x = (x_1, x_2) y = (y_1, y_2) <*> それぞれの右辺は、座標です。おそらく。 このとき、距離 d(x, y) を次のとおりに定義します。 d(x, y) = ((x_1 - y_1)^2 + (x_2 - y_2)^2)^(1/2) ● 球体 ( 平面上の点の集合の 1つ ) a を 平面 (= 2次元 Euclid 空間 R^2 ) 上の 1つ の点とします。r を 1つ の正の実数とします。このとき、平面上の点の集合 B(a; r) を次のとおりに定義します。 B(a; r) = {x| x ∈ R^2, d(a, x) < r} この B(a; r) を、a を中心、r を半径とする R^2 の球体と呼びます。もちろん a ∈ B(a; r) です。 <*>「 球体 」という呼び名についてですが、平面上において「 球体 」とはおかしいですよね。「 集合・位相入門 」では、R^3, R^4, R^5, … についても B(a; r) を定義しているので、おそらくそのためでしょう。 ● 内点 と 内部 M を平面上の 1つ の「 点の集合 」とします。a を平面上の 1つ の点とします。そして、B(a; r) ⊆ M を満たすような 正の実数 r が ( 少なくとも 1つ ) 存在したとします。 このとき、「 a は M の内点である 」と言います。 M の内点全部の集合を、M の 内部 ( もしくは開核 ) と呼びます。M の内部を M^i と表記します。M^i ⊆ M です。 <*> ⊆ ⊇ という記号を用いて、「 一方の集合が、もう一方の集合の部分集合になっている 」という関係を、私は示しました。松坂和夫 著「 集合・位相入門 」( 岩波書店 1983年 第 17 刷 ) では、⊂ ⊃ という記号によって、その関係を示しています。 ● 外点 と 外部 M を平面上の 1つ の「 点の集合 」とします。M の ( R^2 に対する ) 補集合を M^c と表すことにします。「 M^c の内点 」を「 M の外点 」と呼びます。 M の外点全部の集合を、M の外部と呼びます。M の外部を M^e と表記します。M^e = (M^c)^i ⊆ M^c です。また、M^i∩M^e = φ です。 ● 境界点 と 境界 M を平面上の 1つ の「 点の集合 」とします。M の内点でも外点でもない点を、M の境界点と呼びます。M の境界点全部の集合を、M の境界と呼びます。すなわち、M^i∪M^e の ( R^2 に対する ) 補集合を、M の境界と呼びます。M の境界を M^f と表記します。 R^2 = M^i∪M^e∪M^f であり、M^i∩M^e∩M^f = φ です。 ● 球体の内部、球体の外部、球体の境界 平面 (= 2次元 Euclid 空間 R^2 ) 上の点 a を中心とする半径 r の球体 B(a; r) の内部は、B(a; r) 自身です。 B(a; r) = {x| x ∈ R^2, d(a, x) < r} = (B(a; r))^i B(a; r) の外部と境界は、次のとおりです。 (B(a; r))^e = {x| x ∈ R^2, d(a, x) > r} (B(a; r))^f = {x| x ∈ R^2, d(a, x) = r} <*> 松坂和夫 著「 集合・位相入門 」( 岩波書店 1983年 第 17 刷 ) では、これらを証明するために、三角不等式 d(x, z) ≦ d(x, y) + d(y, z) を用いています。また、((S→(T∨U))∧(U→¬S))→(S→T) というトートロジーを用いているかもしれません。この証明は、むずかしいです … 。 ● 閉包 M を平面上の 1つ の「 点の集合 」とします。M^i∪M^f を M の閉包と呼びます。M の閉包を M^a と表記します。 ● 以下はすべて私のつぶやきです。開区間がなぜ内部となり、閉区間がなぜ閉包となるのかについて、私は記述したつもりです。 数直線 (= 1次元 Euclid 空間 R ) 上の任意の 2つ の異なる点を u, v とします。それらの 2点間 の距離 d(u, v) は、次のとおりであると言えましょう。 d(u, v) = ((u - v)^2)^(1/2) = |u - v| そして、数直線上の任意の 1つ の点を a とします。数直線上の点 a を中心とする半径 r の球体 B(a; r) は、次のとおりであると言えましょう。 B(a; r) = {x| x ∈ R, d(a, x) < r} さらに、B(a; r) の内部・外部・境界・閉包は、次のとおりであると言えましょう。 B(a; r) = {x| x ∈ R, d(a, x) < r} = (B(a; r))^i (B(a; r))^e = {x| x ∈ R, d(a, x) > r} (B(a; r))^f = {x| x ∈ R, d(a, x) = r} (B(a; r))^a = (B(a; r))^i∪(B(a; r))^e = {x| x ∈ R, d(a, x) ≧ r} いま、x と y との平均値を改めて a と定めます。開区間(x, y) および 閉区間[x, y] は、次のとおりであると言えましょう。 開区間(x, y) = B(a; d(x, y)/2) = (B(a; d(x, y)/2))^i 閉区間[x, y] = (B(a; d(x, y)/2))^i∪(B(a; d(x, y)/2))^f = (B(a; d(x, y)/2))^a ● 以上の私の記述にまちがいがありましたら、ひらにごめんなさい。
補足
ご回答ありがとうございます。 M^in M^i∪ M^e∪ は何を表しているのでしょうか? 一度では理解できないので、何度も読んでみます。
- alice_44
- ベストアンサー率44% (2109/4759)
> 閉区間はなぜ、閉包となるのでしょうか? その訊き方を見ると、どうやら、 閉集合と閉包の区別がついてないようです。 集合 A が閉集合であるとは、 A の補集合が開集合であること。 集合 A が集合 B の閉包であるとは、 B を含む全ての閉集合の共通部分が A であること。 この定義によって、 任意の集合の閉包は閉集合になります。 閉区間は、実数の閉集合のひとつでしたね。
- OurSQL
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その本では閉包の定義を述べた直後に、「A の閉包を Aバー または A^c と表す」と書かれているのでしょうか。 たぶん、違うと思います。 A^c の説明は、別に述べられていませんか。 A^c の c は閉包作用素で、complement の頭文字 c ではなく、closure の頭文字 c を取ったのではないかと、私なりに勝手に想像しています。 c によって位相が定まり、その位相によって Aバー = A^c が成り立つ、という流れではないでしょうか。 ちなみに、その本で Kuratowski の閉包公理について説明されているかどうか、調べてみるのも悪くないかもしれません。 閉包の定義は、その本に載っているはずです。
- boiseweb
- ベストアンサー率52% (57/109)
閉包の何たるかの解説はほかの人に任せて,記号についてのうんちくに徹します. (1) Aの補集合をAバーで表すのは,高校までの数学教育や,情報科学の一部で使われる「方言」に過ぎません.数学の世界では,断りなくAバーと書かれていると,ほとんどの人は「閉包かな?」と思います.そのため,数学の文脈では,Aの補集合は A^c で表すことが強く推奨されます.「Aの補集合をAバーで表す」という認識は捨て去ってください. (2) Aの閉包を A^c で表す位相空間論の本を,私は見つけられませんでした.たぶん,何かの間違いです(でなければ,その記法は「補集合と区別できない」という理由で著しく不適切であり,排除されるべきです). (3) 補集合と閉包の記号の一致については,「記号の使い方の混乱によって,偶然に,同じ記号が使われることが起こってしまった」という程度です. (4) Aの閉包を表す記号としては,Aバー,A^a,cl A,cl(A) などが使われています.cl は closure を意味します.閉包を cl(A) で表す場合は内部を int(A) と書きます(int は interior). (5) すでに世に出ている位相空間論の教科書の流儀を否定するわけにはいきませんが,今後,位相空間論を教える人や教科書を執筆する人には,閉包,内部を cl(A),int(A) と書く流儀を採ってほしいと,個人的には思っています.記号自体が意味を明確に表示していて,珍妙な記号を覚える(不毛な)努力が不要になるからです.
補足
ご回答ありがとうございます。 cl A,cl(A)は補集合の記号だと思ってました・・・ 閉包の記号なのですね。間違った認識をしていました。 閉包と補集合は特に関係性はないということでしょうか? 閉包に関しても、教えて頂けるとありがたいです。どうぞ、よろしくお願い致します。
- Caper
- ベストアンサー率33% (81/242)
● 松坂和夫 著「 集合・位相入門 」( 岩波書店 1983年 第 17 刷 ) という数学書を、私は開いてみました。 M を位相空間における任意の部分集合とするとき、M の閉包は M バー もしくは M^a と表記されています。 「 岩波 数学辞典 」第 3 版 ( 1985年 ) では、A^a と表記されています。 ● 松坂和夫 著「 集合・位相入門 」では、閉包を次のように定義しています。 M を位相空間 (S, O) の任意の部分集合とするとき、… ( 中略 ) … 、これは M を含む '最小の閉集合' となる。M バー を M の閉包または触集合とよぶ。 ● 閉包と補集合との関係についてですが、一例としては、M を位相空間の任意の部分集合とするとき、M の閉包は「『 M の補集合 』の内部 」の補集合 になるようです。( 内部については、後述します ) 閉包の具体例としては、数直線 (= 1次元 Euclid 空間 R ) 上における 閉区間です。 閉区間の一例 {x| x ∈ R, 0 ≦ x ≦ 1} 内部の具体例としては、数直線上における開区間です 開区間の一例 {x| x ∈ R, 0 < x < 1} ● 私のいいかげんな解釈は、次のとおりです。 円を描いたときに、線と円内が「 閉包 」。円内だけが「 内部 」。 ● 以上の記述がまちがっていましたら、ごめんなさい。
補足
ご回答ありがとうございます。 閉包がいまいちぴんときません。 閉区間はなぜ、閉包となるのでしょうか?
お礼
ご回答ありがとうございます。 何度か行ったり来たりしましたが、理解出来ました。 親切丁寧なご回答本当本当にありがとうございます。 貴重なお時間を割いて回答頂いた事に深く感謝致します。