・有限個の閉集合(closed set)の和はまたclosedである。
・無限個のclosed setの和はclosedになるとは限らない
ここまではOKだと思います。
U[1/n,1-1/n] = (0,1)についてですが、
n=3,4,...とすると、cl(A_3)=[1/3,2/3], cl(A_4)=[1/4,3/4], ...
となるのが分かります。
このとき、cl(A_n)の両端の点が、0および1に近づいていく、
ということが分かりますが、ここから、Ucl(A_n)が
(0,1), [0,1], (0,1], [0,1)
のどれかではないか、という予想が立てられます。
(あくまで予想ですので、「近づくから」等と答案に書けば×になります)
ここで、左端の0への近づき方、および右端の1への近づき方は
対称ですので、多分(0,1]や[0,1)ではないだろう、ということも思いつきます。
なので、あとはU[1/n,1-1/n]が0(or 1)を含むかどうか、を考えればよいことになります。
ここで、数直線上にA_3, A_4, ...を書いてにらめっこすると、
cl(A_n)の左端は0にどんどん近づきはするが(lim(1/n)=0)、決して0にはたどり着かない(1/n>0)ことが分かります。
なので、0は含まず、U[1/n,1-1/n]=(0,1)だろう、という予想が立ちます。
ここで、定義から、x∈U[1/n,1-1/n]と、あるmがあってx∈[1/m,1-1/m]が同値であることに注意してください。
従って、無限和といえども、U[1/n,1-1/n]が、[1/n,1-1/n]たちの覆う範囲を超えて理不尽に大きくなることはありません。
なので、どの[1/n,1-1/n]にも含まれない点は、U[1/n,1-1/n]にも含まれません。
「和がclosedとは限らない」例が思いつきにくい場合には、「ものすごく大きい」和を考えれば簡単にできます。
例:I=(0,1)とすると、I=U_x∈I {x}
この例の類似物を考えれば、Rではどんな集合でも閉集合の無限和で書ける、とすら言えます。
ハウスドルフ空間を考える際には、図を描くのは有効な場合が多いです。
(非ハウスドルフ空間の場合は逆におすすめしません)
最後に、これに類似した問題を挙げておきます。
[問]B_n=(-1/n, 1+1/n)とする。∩B_n=[0,1]を理解し、証明せよ。
補足
親切な回答解説ありがとうございます。(2)でですね、U[1/n、1-1/n]=(0,1)と、開区間になる理由がいまいちわからないのですが。すいません、もしかしたらバカみたいな質問だったら。回答御願いします。演習書がんばりたいと思います!!