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代数学の問題です。

x,y∈Sn xとyがSnで共役⇔xとyは同じ巡回置換型をもつ を証明せよ。 それと、S11の共役類の数はいくつでしょうか。説明もお願いします。 よろしくお願いします。

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  • ramayana
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回答No.1

(⇒について) xとyが共役で、   x=a1・a2・…・ak だとします。ただし、各aiは、長さがliの巡回置換であり、i≠jなるiとjに対してaiとajは共通の要素を含まないものとします。また、   l1≧l2≧…≧lk とします。 xとyが共役であることから、ある置換zが存在し、y=z^(-1)xzと書けます。すると、   y=z^(-1) a1z・z^(-1) a2z・…・z^(-1) akz であって、各z^(-1) aizは、長さがliの巡回置換であり、i≠jなるiとjに対してz^(-1) aizとz^(-1) ajzは共通の要素を含みません。これは、xとyが同じ巡回置換型を持つことを意味します。 (⇐について) 逆に、xとyが同じ巡回置換型を持つとします。すると、   y=b1・b2・…・bk と書けます。各biは、長さがliの巡回置換であり、i≠jなるiとjに対してbiとbjは共通の要素を含みません。そこで、次のような対応で定義される置換をzとします。 「b1の第1要素にa1の第1要素を対応、b1の第2要素にa1の第2要素を対応、…、b1の第l1要素にa1の第l1要素を対応 b2の第1要素にa2の第1要素を対応、b2の第2要素にa2の第2要素を対応、…、b2の第l2要素にa2の第l2要素を対応 ・・・ bkの第1要素にakの第1要素を対応、bkの第2要素にakの第2要素を対応、…、bkの第lk要素にakの第lk要素を対応」 すると、y=z^(-1)xzなので、xとyは共役です。 (共役類の個数について) S11の共役類の個数を計算してみると、56になりました。次の通り。 上の命題により、Snの共役類の個数は、   l1+l2+…+lk=n   l1≧l2≧…≧lk となるようなk及びl1, l2, …, lkの選び方の個数に等しくなります。これをC(n)とします。また、これらの選び方のうち、l1 = rとなるものの個数をB(n, r)とすれば、   C(n )= B(n, 1) + B(n, 2) + … + B(n, n) であって、さらに、次の漸化式が成り立ちます。   B(n, r) = B(n-r, r) + B(n-r, r-1) + … + B(n-r,1)   B(n, 1) = 1   B(n, r) = 0 for r>n なお、一般に、   B(n, 2) = n/2 (nが偶数のとき) or (n-1)/2 (nが奇数のとき)   B(n, n) = B(n, n-1) =1   B(n, n-2) = 2 (n≧4のとき) です。 これらを使ってC(11)を計算すると、次のようにります。 B(11, 1) = 1 B(11, 2) = 5 B(11, 3) = B(8, 3) + B(8, 2) + B(8, 1) = B(5, 3) + B(5, 2) + B(5, 1) + B(8, 2) + B(8, 1) = B(2, 2) + B(2, 1) + B(5, 2) + B(5, 1) + B(8, 2) + B(8, 1) = 1 + 1 + 2 + 1 + 4 + 1 = 10 B(11, 4) = B(7, 4) + B(7, 3) + B(7, 2) + B(7,1) = B(3, 3) + B(3, 2) + B(3, 1) + B(4, 3) + B(4, 2) + B(4, 1) + B(7, 2) + B(7,1) = 1 + 1 + 1 + 1 + 2 + 1 + 3 + 1 = 11 B(11, 5) = B(6, 5) + B(6, 4) +B(6, 3) + B(6, 2) + B(6, 1) = B(6, 5) + B(6, 4) +B(3, 3) + B(3, 2) + B(3, 1) + B(6, 2) + B(6, 1) = 1 + 2 + 1 + 1 + 1 + 3 + 1 = 10 B(11, 6) = B(5, 5) + B(5, 4) + B(5, 3) + B(5, 2) + B(5, 1) = 1 + 1 + 2 + 2 + 1 = 7 B(11, 7) = B(4, 4) + B(4, 3) + B(4, 2) + B(4, 1) = 1 + 1 + 2 + 1 = 5 B(11, 8) = B(3, 3) + B(3, 2) + B(3, 1) = 3 B(11, 9) =2 B(11, 10) = 1 B(11, 11) = 1 C(11) = 1 + 5 + 10 + 11 + 10 + 7 + 5 + 3 + 2 + 1 + 1 = 56

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質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 質問なのですが、 4行目の、長さがliの巡回置換とはどういうことなのでしょうか。 11行目の、これは、xとyが同じ巡回置換型を持つことを意味しますとありますが、なぜでしょうか。 27行目の、上の命題により、Snの共役類の個数は、   l1+l2+…+lk=n   l1≧l2≧…≧lk となるようなk及びl1, l2, …, lkの選び方の個数に等しくなります。 とありますがなぜでしょうか。 30行目の、また、これらの選び方のうち、l1 = rとなるものの個数をB(n, r)とすれば、   C(n )= B(n, 1) + B(n, 2) + … + B(n, n) であって、さらに、次の漸化式が成り立ちます。   B(n, r) = B(n-r, r) + B(n-r, r-1) + … + B(n-r,1)   B(n, 1) = 1   B(n, r) = 0 for r>n なお、一般に、   B(n, 2) = n/2 (nが偶数のとき) or (n-1)/2 (nが奇数のとき)   B(n, n) = B(n, n-1) =1   B(n, n-2) = 2 (n≧4のとき) です。 とあるのですが、どうしたらC(n)の式が出るのか、漸化式の1行目はどうして成り立つのでしょうか。 よろしくお願いします。

その他の回答 (2)

  • ramayana
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回答No.3

ANo.2の続きです。 補足質問3 「27行目の、上の命題により、Snの共役類の個数・・・」 (3-1) 共役類の個数=巡回置換型の個数 命題によって、すべての共役類と、すべての巡回置換型との間に、1対1の対応関係があることが分かります。よって、共役類の個数=巡回置換型の個数です。 また、上の(2-1)により、すべての巡回置換型は、l1+l2+…+lk=n、l1≧l2≧…≧lkなる数字の組[l1,l2,...,lk]で表すことができます。反対に、このような数字の組を任意にもってきたとき、それを巡回置換型とする置換が必ず存在します(1からnまでの数字をl1個、l2個、…、lk個のk組に分けて、それぞれの組での巡回置換の積をとればよい)。 以上により、共役類の個数は、l1+l2+…+lk=n、l1≧l2≧…≧lkなる数字の組の個数に等しくなります。 補足質問4 「C(n )= B(n, 1) + B(n, 2) + … + B(n, n)」 (4-1) 考え方 C(n )は、n個の要素を何組かに分ける分け方のパターンの数です。分け方における最大の組の要素の個数がいくつかによって、分け方を分類すれば、上の式が得られます。 (4-2) 例 n=6の場合を考えます。分け方のパターンは、[6]、[5,1]、[4,2]、[4,1,1]、[3,3]、[3,2,1]、[3,1,1,1]、[2,2,2]、[2,2,1,1]、[2,1,1,1,1]、[1,1,1,1,1,1]の11通りです。よってC(6)=11です。 このうち、最大の組が6のものは[6]だけなので、B(6,6)=1です。最大の組が5のものは[5,1]だけなので、B[6,5]=1です。最大の組が4のものは、[4,2]、[4,1,1]なので、B[6,4]=2です。最大の組が3のものは、[3,3]、[3,2,1]、[3,1,1,1]なので、B[6,3]=3です。 最大の組が2のものは、[2,2,2]、[2,2,1,1]、[2,1,1,1,1]なので、B[6,2]=3です。最大の組が1のものは、[1,1,1,1,1,1]だけなので、B[6,1]=1です。 以上により、B(6,1)+B(6,2)+B(6,3)+B(6,4)+B(6,5)+B(6,6)=1+3+3+2+1+1=11=C(6)となります。 補足質問5 「B(n, r) = B(n-r, r) + B(n-r, r-1) + … + B(n-r,1)」 (5-1) 考え方 B(n, r)は、n個の要素を分ける分け方のうち、最大の組の要素の個数がrになるパターンの数です。このパターンは、残りn-r個をどのように分けるかで決まります。また、このn-r個を分けるパターンでは、最大の組の要素の個数はrを超えることができません。つまり、「n個の要素を分ける分け方のうち、最大の組の要素の個数がrになるパターン」全体は、「n-r個の要素を分ける分け方のうち、最大の組の要素の個数がr-1以下になるパターン」全体と、1対1に対応します。これらにより、上の式が得られます。 (5-2) 例 B(6,2)を考えます。上でみたように、6個の要素を分ける分け方のうち、最大の組の要素の個数が2のものは、[2,2,2]、[2,2,1,1]、[2,1,1,1,1]の3パターンです。これらから、左端の2を取り除いたパターン[2,2]、[2,1,1]、[1,1,1,1]は4個の要素を分ける分け方のうち、最大の組の要素が2以下のもの全体です。[2,2,2]と[2,2]、[2,2,1,1]と[2,1,1]、[2,1,1,1,1]と[1,1,1,1]を対応させることにより、「6個の要素を分ける分け方のうち、最大の組の要素の個数が2のもの」全体は、「4個の要素を分ける分け方のうち、最大の組の要素の個数が2以下のもの」全体と、1対1に対応します。前者のパターンの個数は、B(6,2)=3であり、後者のパターンの個数は、B(4,2)+B(4,1)=2+1=3で、両者は一致します。

  • ramayana
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回答No.2

ANo.1です。 補足質問1 「長さがliの巡回置換とはどういうことなのでしょうか」 (1-1) 巡回置換、長さ 巡回置換というのは、一部分が玉突きのような置換で、他の部分が不変な置換をいいます。例えば、1から11までの11個の数字の置換aが、   a: (1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11) → (1,2,3,6,8,5,4,7,9,10,11) だったとします。aによって、1→1、2→2、3→3、4→6、5→8、6→5、7→4、8→7、9→9、10→10、11→11と置換されます。このaでは、1,2,3,9,10,11が不変です。そして、残り4,5,6,7,8では、4→6→5→8→7→4 と順繰りに玉突きのような置換になっています。このaのような置換を「巡回置換」といいます。 また、巡回置換で、動く要素の個数を「長さ」といいます。上のaでは、動くのが4,5,6,7,8の5個なので、aの長さは5です。 特別なケースとして、どの要素も動かない置換(恒等置換)は、長さが1の巡回置換とみなします。動く要素がないのですが、長さを1とします。 上のaを(4→6→5→8→7)と表すことにします。以下、他の巡回置換も同様に表すことにします。恒等置換は、(1)、(2)、(5)などと表すことにします。表し方が違いますが、どれも同じ恒等置換です。 (1-2) 置換は互いに疎な巡回置換の積 すべての置換は、互いに疎な巡回置換の積で表すことができます。「互いに疎」とは、それぞれの巡回置換の間で、動く要素に重複が無いということです。また、この積は、可換(順序の入れ替えが可能)です。 例えば、次の置換xを考えます。   x : (1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11) → (2,1,11,3,5,7,8,9,6,4,10) xによって、1→2、2→1、3→11、4→3、5→5、6→7、7→8、8→9、9→6、10→4、11→10となります。 1から始まる玉突きをみると、1→2→1となります。これに現れない数字、例えば、3から始まる玉突きをみると、3→11→10→4→3となります。まだ現れない数字、例えば、5から始まる玉突きをみると、5→5です。まだ現れない数字、例えば6から始まる玉突きをみると、6→7→8→9→6です。これですべての数字が現れました。 そこで、上の玉突きに対応する巡回置換を、長さの順に並べてa1、a2、a3、a4とします:   a1 = (3→11→10→4)   a2 = (6→7→8→9)   a3 = (1→2)   a4 = (5) 例えば、a1は、3→11、11→10、10→4、4→3と動かし、1、2、5、6、7、8、9を不変とする置換です。 すると、x = a1・a2・a3・a4 です。ここで、掛け算の順番は入れ替えても構いません。 補足質問2 「11行目の、これは、xとyが同じ巡回置換型・・・」 (2-1) 巡回置換型 置換の巡回置換型とは、その置換を互いに疎な巡回置換の積で表したときの、長さのパターンのことです。上のxでは、a1の長さが4、a2の長さが4、a3の長さが2、a4の長さが1ですから、その巡回置換型は[4,4,2,1]と表すことができます。積の順序を入れ替えても良いので、これを[2,4,1,4]と表しても構いません。しかし、同じ型に複数の表し方があると不便なので、ここでは、必ず長さが長いほうから順番で表すことと約束します。すると、巡回置換型の表し方は、[4,4,2,1]のようなものだけが許され、一通りに定まります。 4+4+2+1=11です。置換を互いに疎な巡回置換の積で表したとき、11個の要素のそれぞれは、どれかの巡回置換に必ず現れ、しかもただ1つだけに現れるので、巡回置換型の数字の和は、必ず要素の個数に一致します。 ご質問のケースでは、xとyが、同じ長さの互いに疎な巡回置換の積で表されるので、その長さのパターンが同じ、すなわち、同じ巡回置換型を持つことになります。

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