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減損処理と臨時償却の違いについて
- 減損処理と臨時償却は会計処理の方法において異なります。減損処理は将来の収益性の低下に着目し、資産の価値を減らす処理です。一方、臨時償却は機能的な減価に着目し、特定の資産の価値を期間限定で減らす処理です。
- 機能的な減価による臨時償却では、耐用年数が短くなった資産に対して行われます。具体的な判断基準は企業の実務により異なりますが、産業の動向や技術の進歩、法律の改正などが考慮されることがあります。
- 減損処理では将来の収益性低下に着目されますが、これには企業の主観的な判断が含まれる場合があります。受験勉強では、問題文の指示に従うことが重要ですが、理解を深めるために疑問を持つことも大切です。
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ロボットの機能が陳腐化し、臨時償却と減損処理の両方の要件に合致したケースの取扱いです。 この場合の処理について、減損損失を認識するかどうかの判定は、減価償却の見直しに先だって行うこととされています。(減損会計意見書 四 2.(2)(1)参照) 以下、ご参考まで 固定資産の減損に係る会計基準の適用指針 (使用範囲又は方法について回収可能価額を著しく低下させる変化がある場合) 13. 資産又は資産グループが使用されている範囲又は方法について、例えば、以下のような当該資産又は資産グループの回収可能価額を著しく低下させる変化が生じたか、又は、生ずる見込みである場合には、減損の兆候となる(減損会計基準 二 1.(2)及び注解(注2)参照)。 (6) 資産又は資産グループに著しい陳腐化等の機能的減価が観察できること(第86 項参照)。 86. 正規の減価償却計算に適用している耐用年数又は残存価額が、設定にあたって予見することのできなかった機能的原因等により、著しく不合理になった場合には、これらを見直して臨時償却を行う(監査・保証実務委員会報告第81 号「減価償却に関する当面の監査上の取扱い」2.(2)参照)必要があるが、このような機能的原因等は通常、減損処理をもたらす可能性のある収益性の低下を伴う。減損損失を認識するかどうかの判定は、減価償却の見直しに先立って行う(減損会計意見書 四 2.(2)(1)参照)とされているため、著しい機能的減価が観察できる場合(第13 項(6)参照)には、まず、減損の兆候がある資産又は資産グループとして減損損失の認識の判定を行うことが適当であると考えられる。 なお、正規の減価償却計算に適用している耐用年数又は残存価額が、設定にあたって予見することのできなかった機能的原因等により著しく不合理となった場合には、減損損失の認識の判定後、減損損失の計上の有無にかかわらず、耐用年数の短縮又は残存価額の修正による臨時償却の検討が行われることに留意する。
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- fwhx9306
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P.S. ある監査法人から「減損損失の計上は、その資産グループの廃止(部署や支店など)を予定した時にするのが一般的」との話を聞いたのを思い出しました。自分の勤め先の規模や状況など様々な要因からの発言と思いますので、それが回答と言うわけではありませんが実務事例として。
お礼
何度もお答えありがとうございます! 私自身は現在自営業を営んでおり、収支を管理しているために どうしても実務面での処理が気になってしまうのです。 貴重なアドバイス、感謝いたします。
- fwhx9306
- ベストアンサー率34% (9/26)
減損処理と臨時償却、被っている場合は減損処理が優先されます。 また、各々企業の主観的判断により行われる事の疑問については、税務申告により調整されます。 税法上減損損失は認められず、臨時償却も制約があります。 また、減価償却自体も認められない事があるので超過分の調整がされます。 この辺は税務申告書の別表があるのでそれを見ればわかるのですが、「法人税申告書の手引き」などを税務署から取り寄せるなり、ネットでダウンロードするなりで一度見て見ると良いかもしれません。
お礼
貴重なアドバイス、まことにありがとうございました! 税務申告書の手引きを参照してみます。
お礼
御礼が遅くなりまして申し訳ありません。 ご丁寧な解説、ありがとうございました! ロボットの例を出しましたが、申し上げたかったのは すべての「臨時償却」は「減損処理」の必要性を伴っているのではないかという 疑問でした。で、それに対するお答えとしてご提示いただいた 「固定資産の減損に係る会計基準の適用指針」でかなりすっきりいたしました。 「・・・このような機能的原因等は通常、減損処理をもたらす可能性のある収益性の低下を伴う。減損損失を認識するかどうかの判定は、減価償却の見直しに先立って行う(減損会計意見書 四 2.(2)(1)参照)とされているため・・・」 なるほどです。要するには臨時償却も減損処理も着目点が違うだけと理解しました。 (両方を必要とさせる事態に至った原因は同じ機能的な減価とでも) で、どちらを優先すべきかも。また減損処理は・・・考えてみれば 割引前将来キャッシュ・フローが対象資産の簿価を下回る場合に処理されますよね。 将来キャッシュ・フローは通常、簿価をはるかに上回る額のはずなのに、 それを下回るってかなりの損失が生じていることですものね。 優先すべき処理なのは理解できます。 ただ減損処理は計算のよりどころとなる数値は将来キャッシュフローとある程度 しっかりしたものですが、臨時償却の場合、機能的な減価(残存価額)、 それに伴う耐用年数の修正をどのように算出するのかが不明です。 これは自分でも調べてみたいと思います。 このたびはまことにありがとうございました。