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孫子の兵法の第10地形篇(険しい地形)
--------------- 険しい地形の土地では、こちらが先きにその場を占めて、 必ず高見みの日当たりのよい所に居て敵のやって来るのを待つべきである。 もし敵が先きにその場を占めていれば、軍を引いてそこを立ち去り、かかって行ってはならない。 --------------- 「高見みの日当たりのよい」というのは、 第10地形篇のその他の部分や、第9行軍篇にも類似の考え方が出てきているので、理解できます。 他方、「その場」というのは「険しい地形」そのものを指していると思われ、 であれば、なぜ「険しい地形」に既にいる軍が有利なのかが理解できません。 ご存じの方、よろしくお願いします。
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険しい地形とは山岳を意味します そして敵が険しい地形(山岳)にいるということはこちらは山の下にいることになります 戦闘の目的が山の占拠、もしくは敵の殲滅の場合、自軍は山の上に向かって進軍することになります 山の上にいる軍は下に対し落石、弓(上から下へ向かって射るので通常より射程が伸びます)などで攻撃できますが、下から攻め上がる軍は弓(下から上に射るので通常より射程が短い)でしか攻撃できません つまり下の軍は弓が届く距離に移動するまで、上からの攻撃を一方的に受けるわけです 逆に上にいる軍は動かずとも敵が寄ってくれば一方的に攻撃ができるので有利なのです そして下の軍は進軍したくても険しい地形のため、思うように進軍ができなければ被害は増えるばかりか、兵の士気も下がってしまい、士気が下がるとさらに進軍が遅くなるという悪循環が発生してしまいます 上記の兵法を鵜呑みにし、逆手に取られて負けたのが有名な「街亭の戦い」ですね 蜀軍が険阻な街亭に陣を構えていたので、魏軍は正攻法だと損害が大きくなると判断し、街亭を包囲して水を断ち、蜀軍の士気低下を待ってから戦闘を仕掛けて勝ったのです
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- arichan777
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文脈からみて、「その場」というのは、敵が先に 「高見みの日当たりのよい所」を占めている、という事を表していると思います。