- ベストアンサー
(296) Also he blows……この英文はどのように訳せばよいでしょうか
- また、彼(北風)は山羊の素敵な毛を吹き上げる。しかし、羊の毛に吹きつけても、彼らの羊毛が豊富にあるので、猛烈な風ボレアスは少しも吹き込まない。しかし、うずくまる老人を車輪のように(丸く)する。
- また、それ(北風)は、未だ、黄金のアプロディティの仕業を知らず、大切な母と一緒に家にいる少女を吹き抜けることはない。彼女は、柔らかな体を洗い、オリーブオイルを塗って、家の奥の間で床に就く。(こんな)冬の日に、骨なしの者は火の気のない我が家、惨めな家で、自分の足をかじる。
- というのは、太陽が役に立つ牧草を彼(Boneless One)に示さず、黒人の人々の領土や町の上を、行き来して、ヘラス(ギリシャ)の民全体をさらにのらりくらりと照らすからである。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
But through the fleeces of sheep, because their wool is abundant, the keen wind Boreas pierces not at all; but it makes the old man curved as a wheel. (2)And it does not blow through the tender maiden who stays indoors with her dear mother, unlearned as yet in the works of golden Aphrodite, and who washes her soft body and anoints herself with oil and lies down in an inner room within the house, on a winter's day when the Boneless One 1322 gnaws his foot in his fireless house and wretched home; (3)for the sun shows him no pastures to make for, but goes to and fro over the land and city of dusky men 1323, and shines more sluggishly upon the whole race of the Hellenes. しかし鋭い風のボレアスはその毛があまりにも豊富であるがために羊の群れを貫くことはできぬ。しかし彼は老人を輪のように曲げるであろう。 そして彼はまだ金のアフロディテの成す仕事を知らず、自身の柔らかな体を洗い、油をすり込み、骨無き者が火のなき家、みすぼらしい家で自らの足をかじる寒い冬の日に奥の部屋に身を横たえる、優しい母君と室内にいる優しき乙女を吹き抜けることはできぬ。なぜならば太陽は彼に目指す牧草地を示さず、黒ずんだ人の土地と街を行き来するばかりでヘレネ族の上にはのろく輝くことしかしないからである。 問1.いえ、これはシェークスピアの「人の七時代」にも出てくるように老人の腰が曲がってしまうことを指しています。カーブとは弧のことであって老人の曲がった体を車輪の弧にかけているということです。 問2.質問文がうまく読み取れないせいかよく質問を把握できていないかも知れませんが私は候補2だと思います。タコが足をかじる寒い日に娘の体を吹き抜けることはできぬ、と言うことです。 問3.そうです。ギリシャは地中海を挟んで向こうのアフリカと行き来がありました。またトロイ戦争でトロイを脱出し、ローマに向かったイニアスはカルタゴの女王ディドの愛人だったこともあり、かなり行き来はあったようです。 問4.いえ、そういう意味ではなく、アフリカの方ばかり太陽が輝いていたと言うことだと思います。いくらオリーブが取れるギリシャと言ってもアフリカの陽気には敵いません。またsluggishにはスピードのほかにも怠け者、反応が遅いと言う意味がありますのでアフリカにはさんさんと降り注ぐのにギリシャにはほわーとしか陽が指さないと言ったのだと私は解釈しました。 ここで神話が少々出てきますね。ボレアスとは北風のことでかなり気性が荒く、アテネの皇女オレイティアを気に入り口説こうとしたのですがあっさり断られ、彼女を誘拐し陵辱、孕ませたと伝説にあり、これはアエスキュロスの無くなった劇オレスティアにもなっています。しかしこれのせいでアテネ人は彼のことを親戚だと思っていたようです。吹き抜けると言う意味はただ風が吹くだけではなく、擬人化された神が「貫く」、つまりナニの意味もあることだろうと私は思います。(ちなみにローマ人、ギリシャ人の書くものはこういうのが多いです。)
お礼
回答を読んで。 今朝は冷えます、外は真っ白で北風が強い。本編の季節はちょうど今頃であるらしい。 (1) 試し訳は、次の1322で、文節を切ったために混乱したようです。質問 曖昧でした。今度は分かりました。 on a winter's day when the Boneless One 1322 gnaws his foot in his fireless house and wretched home (2)blow throughが時々使われていました。 吹雪にあうと、羊は毛の表面だけ雪の玉が出来るが、中は温かく、 濡れてもいない。毛の油が、水分をはじくらしい。 まったく、羊毛の防寒服ですね。 3『イーリアス』ではBoreasが出てくるのは、Book23です。 もっとあると思って調べてみると、英訳はthe force of North wind North Wind's breeze 、harsh North windなどとなって、 blowという動詞を伴わない表現でした。(Ian Johnston) こういう調べ方も面白いものです。 たった一語でもこういう着眼を持てたことは良かったと思う。 ありがとうございました。