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8n+1型の素数の無限性と素数の分類について
- 8n+1型の素数が無限に存在することの証明には、原始根の存在を利用しています。
- 具体的には、整数 x に対して x^4 ≡ -1 (mod. p) となる奇素数 p の存在を考え、その素数を法とする整数環の乗法群の位数が 8 であることを示します。
- この証明の流れは理解できますが、問題文中で述べられている「位数は 8 で有るから、 p ≡ 1 (mod. 8) となる」という部分の詳しい理由はわかりません。
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乗法群(Z/pZ)*の元aの位数が8であるなら、8|p-1である ということは、一般的には、有限群におけるラグランジュ の定理というのを使います。 ラグランジュの定理:位数nの有限群Gの任意の部分群Hの位数は Gの位数の約数である。 Gの2元a,bについて、a=bhなるHの元hが存在するとき、a~bとして 二項間の関係を定義すると、これは、Gにおける同値関係となります。 この同値関係~によってGの元全体を類別すると、 a1H,…,akH(a1,…,akはGの元)という集合に分かれます。 それぞれの集合の位数は|H|なので、 |G|=|H|+…+|H|=k|H|となって、|H|は|G|の約数となります。 従って、Gの元aの位数がnならば、aの生成するGの巡回部分群 の位数はnなので、n||G|となります。 つまり、一般に、有限群の元の位数は、その有限群の位数の 約数となります。
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- yoikagari
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まず位数の法則について解説します。 pを素数とします。 yの p を法とする整数環 Z/pZ の乗法群での位数をeとしますと以下のようなことが言えます。 「x^k≡1 (mod p)ならば、kはeで割り切れます。」・・・※ 「証明 kがeで割り切れないと仮定します。 kをeで割ったときの商をq、余りをrとすると、以下のように書けます。 k=eq+r,0<r<e 1≡y^k≡(y^e)^q・y^r≡y^r (mod p) よってy^r≡1 (mod p)となります。 これはyの Z/pZ の乗法群での位数がeであることに反します。 よって、y^k≡1 (mod p)ならば、kはeで割り切れます。 証明ここまで」 フェルマの小定理よりx^(p-1)≡1 (mod p)が言えます。 x の p を法とする整数環 Z/pZ の乗法群での位数は8ですから ※の位数の法則により、p-1が8で割り切れることがわかります。
お礼
回答ありがとございました。しかし、 1≡y^k≡(y^e)^q・y^r≡y^r (mod p) よってy^r≡1 (mod p)となります。 これはyの Z/pZ の乗法群での位数がeであることに反します。 の部分が少し分からない点がありました。 もしよろしければ、また質問させていただきたいと思います。
- koko_u_u
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位数 p-1 の巡回群に、位数 8 の元が存在すれば 8 | (p-1) というだけの話
お礼
分かりやすい回答ありがとうございました。 またよろしくお願い致します。