英文和訳の質問です(19世紀末のイギリス英語)
100年以上前のイギリスの英語です。
私にはとても難しく、わかる方がいらっしゃいましたらご教示いただけますと幸いです。
---------------
(1)主人公の「わたし」(ふつうの青年)と、海の悪霊である「かれ」の対話のみからなる短編です。海の悪霊は、溺れ死ぬ人がいると喜ぶ立場です。
Such dash, such enterprise! の訳し方と、none of that ~の訳し方がわかりませんでした。「計算 calculation」というのは、当時導入された商船の積載規制かなにかのことだと思うのですが、前後の文からはわかりません。
" Well,' he said, "business may perhaps be a little brisker now than it was a few years back;〔中略〕
"Yes, the expansion of trade doubtless has done you a good turn."
In reply to this, he went off into enthusiastic praise of modern commerce.
"Such dash, such enterprise! none of that petty calculation which, though it may save a life or two, is the sure sign of a small mind."
「商売ね、何年か前よりかは、すこし上向いたかもしらんね。」とかれ〔海の悪霊〕は言った。〔中略〕
「そうとも。きみは貿易の拡大のおかげをこうむったに違いないよ」とわたし。
かれは近代商業を熱烈に賞賛しはじめることでもってこれに答えた。
「あの性急さ、あの冒険心! あのつまらない計算は勘弁してほしいけどね。一人や二人の命は守るかもしれないけども、おつむの小さいしるしさね」
-----------------------
(2)おなじ作品のすぐ近くの箇所です。
・さすらいのユダヤ人は、永遠にさすらうのが苦痛なので、海の悪霊に、自分を溺れ死にさせてほしいと自分から頼んだ、と解釈してよいのか?
・the old gentleman というのは、辞書によると「悪魔(のおどけた言い方)」とのことだが、これはこの短編の登場人物の「海の悪霊」とは別の存在なのか? そして、「a younger man」というのは誰のことなのか? 前後の文からはわかりませんでした。聖書や民話への言及であろうとは思うのですが…。
Before the present influx of business, which leaves him but little spare time, he tried some interesting experiments.
For instance, at special request, he once endeavoured to drown the wandering Jew;
but the attempt, he said, was perfectly futile, for the old gentleman showed a power of floatation which would have been surprising even in the case of a younger man.
かれは、いまのように商売が忙しくなり、ほとんど暇なしになる前には、いくつかの興味深い実験に手を染めてもいた。
たとえば、特別に頼み込まれて、さすらいのユダヤ人を溺れさせようと努めたことがある。
だがその試みは、かれによると、完全に不首尾に終わった。というのも、悪魔が浮遊の力を使ったからだ。それは、もっと若い者の場合にさえ驚きであったであろう。
--------------
よろしくお願いいたします。
ちなみに、原文の全体はここにあります(が、字が小さくて読みにくいです)。
https://books.google.ht/books?hl=ja&id=UcfmAAAAMAAJ&q=celebrity+#v=onepage&q=DAVY%20JONES&f=false
お礼
なるほどGrossaryの話は参考になりました。 ありがとうございます。