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負の強化子と正の罰
負の強化子:ある反応に対して嫌悪刺激を与え、逃避反応を引き起こすこと 正の罰:ある反応に対して嫌悪刺激を与え、当該反応の生起頻度が減少すること と理解しています。 では、回避学習(オペラント条件付けにより回避行動を形成させていくこと)の実験における電撃は負の強化子にあたる、ここまではわかりました。 しかし回避学習には 能動的回避:積極的な反応によって負の強化子から逃れること 受動的回避:何もしないなどによって負の強化子が与えられることを防ぐこと と2パターンがあるとのこと。 この受動的回避の嫌悪刺激(負の強化子)は正の罰、ということにはならないのでしょうか。 こんがらがって先に進めません。どなたか教えていただきたいです。
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まず質問に対しての回答。 > 受動的回避の嫌悪刺激(負の強化子)は正の罰、ということにはならないのでしょうか。 こういう考え方も間違いではないでしょう。ただ、能動的とか受動的という不要な概念(説明)を持ち出すのは好ましくありませんね。また、「何もしない」というのは行動ではありませんから、この場合は強化されていた行動(例えばレバー押し)が弱化されたと表現するか、あるいは「その場でジッと立ち続ける」という行動が強化されたという表現を用いるべきです(質問者さんの考えは前者にあたりますね)。 > 逃避反応を引き起こすこと オペラントなら自発、レスポンデントなら誘発という表現を用いるべきです。引き起こすというと、どちらかというと誘発に近い意味合いですから、用語の使い方に注意しましょう。 例えば、回避の最も典型的な例だと、ブザーが鳴っている間にレバーを押すと電気ショックを受けずに済むというような場合があげられますね。 [やがて電気ショックあり] -> (ブザーが鳴る)[レバーを押す] -> [電気ショックなし] 要するにこれは「嫌子(嫌悪刺激)出現阻止による行動の強化」の例です。 質問者さんがいっている受動的回避というのは、先ほど述べたように2つの例が思い浮かびます。1つは: [やがて電気ショックあり] -> (ブザーが鳴る)[ある場所でジッと立っている] -> [電気ショックなし] という、嫌子出現阻止による行動の強化である場合。もう1つは: [電気ショックなし] -> (ブザーが鳴る)[レバーを押す] -> [電気ショックあり] という嫌子出現による行動の弱化(罰)の場合です。この場合は阻止の随伴性(回避)と考えるよりは、ブザーの音が弁別刺激となっていると考えた方がよいと思います。 つまり、私の考えだと質問者さんがいう受動的回避は弁別行動であることも考えられるということです(おそらく多くの場合はこれが正しい)。